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Sunny 強い気持ち 強い愛

いもうとへ

わたしのことを見ていてくれてありがとう。昔、母に、いもうとを産んでくれてありがとうって言ったことがある。頼りなくって不満だらけの母だったけど、いもうとがいてくれたから、私はがんばれたんだよ。本当に。

どんぐり姉妹、読みました。私たちきっとどんぐり姉妹になっていくと思う。なるように。


ところで、先日、10年お世話になっている美容師さんと飲みました。同じ年の、1日違いの誕生日の美容師さん。余計なことは言わず、ちょいちょいっと話す空気感と、わたしの猫っ毛を困らずにすいすい扱ってくれるスキルの高さが、好き。

彼女が独立して自分のサロンを開くタイミングと、私の三男が亡くなるタイミングが一緒で、なんか、もうこれは10年間の沈黙を破りたいと思ってね、誘ったの。

彼女は1度結婚して、不妊治療もして、でもけっこう早くに離婚していた。結婚したんですー、も、子ども欲しいんですよねー、も、苗字戻ったんですよねー、も聞いていたけど、そうかそうか、そうだったのねーと私の中で話が整理されていった。私の三男が亡くなった経緯も、静かに聴いてくれた。

そして、ふと高校時代の話になった。彼女は新潟の、ちょっとしたコギャル!だった。制服は上も下も短かったです、足はだるんだるんのルーズソックス、って笑って言ってた。想像して、私も笑った。全校集会で後ろから先生に叩かれる、とか、体育教官室に日誌渡しに言ったら必ずつかまる、とか。ピアスに茶髪。

わたしは自由だけど勉強せねばならぬの学校だったから、そんなことはなかったけど、古典の添削中に泣いたこともあるし、廊下で座ってお弁当食べて注意されたこともある。あ、爪に塗り物するなとかね。まぁでもそれなりに青春時代だったと思う。

でも、美容師さんとわたしは、同じあの時代に女子高生だったんだ、と思った。

女子高生は無敵ですよね、って言いながら、焼酎をガンガン飲んでたら、帰ってきてうずくまってしまった。次の日は二日酔い。もう何年ぶりだろう。二日酔いで何もできなくて、映画を見た。

まさに、私たちの時代の映画。あなたはどんな風に見るんだろう。

映画の中で、リリーフランキー演じる探偵が、

すごい時代でしたよね。女子高生が世の中を回してましたから。

って言っていた。そうかもしれない。無敵。アムラーもシノラーも、めちゃくちゃに生きていることを謳歌していたんだ。

大人になるほど、人生はかなしくなる。悲しいし、愛しい。

でもあの頃のパワーが、あの頃の女子高生が、今世の中を動かしているのかもしれない。

今度、美容師さんにゲイバーに連れて行ってもらおうと思う。マツコみたいな人に、叱られたいって思ってるんですーって言ったら、ひょうひょうと、行きましょうよって。

いっぱいいますよ、お客さんにも。みんな、好みもありますし、それぞれですよ。新宿二丁目は女子には世界一安全な場所ですよー。

って言ってたよ。

コロナが過ぎ去ったら、私はゲイバーに行く!楽しみ。

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