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[Design works]LOGO / スペース奈の里

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2019年5月、成増駅(東京都板橋区)近くにオープン予定のレンタルスペース奈の里のコンセプトデザインやロゴを担当させていただきました。

ヒアリングさせていただく中で、当初ご用意いただいていたコンセプト「豊かなふるさとのイメージ」をより深掘りしていくと、「お母さんの胎内で守られているような、それでいて自分を思い切り表現できるような空間」というお言葉をただき、ぼくたちから改めてコンセプトを設計させていただきました。

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私たちは皆、お母さんの子宮から生まれてきました。生まれるまではお母さんといつも一緒。いつも温かく守られているその場所が世界の全てでした。
でも、生まれてきてへその緒が切られて...。初めてお母さんと離れて、自分という存在、そして外の世界があるということを知りました。
毎日が未知との遭遇。身をもってたくさんの感覚を体験して、思いっきりその感情を表現していました。
泣いて、笑って、叫んで、喜んで。
いつも全力で生きていました。
そして、年を重ねるたびにこの世界のことが少しずつわかってきました。
空気を読むこと、頭を使うこと。この世界を上手に生きるためにたくさんのことを身につけてきました。

近年、ありのままに生きよう、自由に生きようと、みんなが声を上げ始めています。
これはきっと、うまく生きることに気を取られ過ぎて、本当の自分を表現できない世界になってしまってきたからなのかもしれません。
でも、いざ表現しようとすると、
本当の自分が何なのかわからない
表現することが怖い
不安だ。
たくさんの感情が出てきます。
でも、大丈夫。
大人になった今だって、本当はいつでも守られている。
お母さんの子宮の中にいた時のような温かい世界はいつだってすぐそばにある。
だから、ありのままのあなたでいるだけでいい。

奈の里はそんな温く愛の溢れる空間を目指していきます。

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誰かの幸せのカタチを、自分の幸せのカタチだと思い込んでしまう事。それはまるで、統一された価値観を形成されてしまっているような感じがしました。
そうじゃない。いろんなカタチがあっていい。それぞれが全て同じく尊く、全てが幸せである。
そんな想いをこめて、今回は「奈の里」の文字を崩し、図形をそれぞれに組み込みました。
また、ありのままの自分、そのままの自分を表現できる「守られた母のような空間」を表現するため、
胎内の形をモチーフに、オブジェクトを作成しロゴの背景にしました。

ブランドカラーには、淡い赤と緑を採用。
奈、という漢字には紅林檎という意味があるそうです。

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また、合わせてWEBサイトも担当させていただきました。
「美術館のような、シンプルでスマートなサイトを」というご希望に沿って、必要最低限のページだけ作成し、アニメーションも用いることなく、見やすさ重視のサイトを意識して作成いたしました。レンタルスペースの機能拡張に伴い、随時更新予定です。
nanosato.com

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Client : 奈の里​​​​​​​
Graphic Design : Tsukasa Ando (cotatsu llc)
Color Design : Kaori Ando (cotatsu llc)
Idea : Kaori Ando

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