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夜に紛れ消えてゆく人の波を避けながら
ひとり街をふらつく
人に明かすことが怖いと感じていた
心の内を守りながら
誰にも言わないで 気づかないふりを続けてたこと
あなたになら話していいって 思った
エンジンの音に消される
会話の端のように
あなたと私もどこかへ
行けたらいいのに
数字に代わることやステイタスとよばれることより
あなたの考え方や価値観が好き
言葉にしただけ伝わっていくと思ったから
本当はあなたが好きなことは言わないよ
暗闇が明ける頃の
白っぽい空に溶け込む
朝が訪れることを
初めて嫌だと思った
運命とか引き寄せとか信じる質(たち)だけど
あなたについては一切考えたくないと思ったよ
エンジンの音に消される
会話の端のように
あなたと私もどこかへ
行けたらいいのに
暗闇が明ける頃の
白っぽい空に溶け込む
朝が訪れることを
初めて嫌だと思った
📸 Tokyo, 2019
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