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安藤ゼミ(観光まちづくり・国際協力)

みなさん、こんにちは。山梨県立大学国際政策学部で教員をしています、安藤勝洋です。大学では、観光を通じた地域づくりについて取り組んでいます。そんな様子を少しお伝えしたいと思います。

大学教員になる前は、15年間ほど、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊員や技術協力専門家などで東南アジア(主にベトナム)の国際協力に携わってきました。世界遺産の町並みの建物を修復したり、高床式住居に暮らす少数民族の村でコミュニティ主体の観光づくりなどを行ってきました。異文化の中で、その地域のことを理解し、現地の人々とともに観光地を作っていくことはとてもやりがいがありました。

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4年前にふるさとの山梨県に戻ってきました。今、私が暮らしているのは大月市の山間の集落です。ふるさとの過疎化や高齢化が進んでいる状況をみて、何か自分にできることがないかなと思い、海外から大きな弧を描き、少し大きめの、Uターンをして日本に戻ってきました。ふるさとにもどってきて感じたことは、地域の中にも、簡単に解決できない課題がたくさんあることです。

大学では、このような地域に潜在する課題を解決できないか、ゼミの学生達とともに活動しています(大学にはゼミというものがあり、学生と教員が一緒に学び、地域で活動しています)。山梨県内の観光地や農村に足を運び、地域の人々の声を聞いたり、美しい景色や美味しい郷土料理を楽しんだりしています。この中で私が最も大事にしていることは、地域の人々の目線に立ち、地域のことを考える視点です。地域で暮らす人々が、豊かに、幸せを感じる、そんなシーンを創りだすことはできないか、そのためには、地域の人々の感性に近づくことが大事だと思うからです。

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専門としている「観光」は、このような地域の豊かさや幸せさを創り出すための一つの方法だと思っています。観光は、地域の歴史、文化、自然などの資源の価値を高め、人々のつながりを深め、観光客と交流することにより、賑わいを創り出してくれると信じています。また、経済的な効果も期待されます。このような観光を取り入れることにより、地域にポジティブな「変化」を起こせないか、学生とともに挑戦しています。

山梨県立大学では実践的な学びに力をいれています。大学のゼミでは、毎週のように地域に出かけ、また時には海外に赴き、観光のリアリティを体験しながら、地域から学び、地域とともに歩んでいます。皆さんもぜひ、一緒に活動し、学びませんか? 大学でお待ちしています。

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観光の実践地域例:山梨県笛吹市芦川町(過疎地域の活性化、古民家活用、観光マップ作り等)、山梨県大月市(桃太郎ツーリズム、ガイド養成、DMO設立準備等)、山梨県北杜市清里(SLを活用した地域づくり、動画による地域の魅力発信等)、山梨県富士河口湖町(グルメなど動画による地域の魅力発信)、山梨県山中湖村(子どもの観光教育プログラムづくり)、ベトナム国(少数民族村の観光開発、小中学生向け地域観光教育プログラム構築)等

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