女子校は好きですか

吉田秋生先生の海街ダイアリーって漫画に、三姉妹のうちに引き取られた訳あり主人公の女の子が、その暮らしは「女子寮の一番下っ端」みたいで楽しい、っていうシーンがある。

自分が地元にかえって叔母たちの家に泊まるときもそんな感じかも。
叔母の子供は娘が三人の三姉妹。私とは従姉妹。
そして叔母は三人いて、それぞれに子供が三人いる。
皆私のいとこになるが、そのうち三人がやっぱり娘で、男の従姉妹のお嫁さんは、私やいとこたちとは幼稚園のころからの幼なじみが二人。
っていうとても昔からの関係。
ほとんど同世代だがやや年が私より上なので、そしてほとんど母になっていて私より人生のキャリアが上って感じなので、帰ると私はみんなの後をついて雑務をしてまわってる女子寮の一番下っ端的なかんじに勝手に感じていて、それが結構しっくりきてたりする。

子どもたちはやっぱりちっさくてきゃわゆいです。
洗濯や買い物くらいしか手伝えないけど新鮮。
いとこの子供だからはとこになる。
しかし、これが24時間365日面倒見ることになったら大変だろうなー。
でもたいがい時間があるときはみんなやたらと大ボスみたいな存在の叔母の家に寄り集まってわちゃわちゃ生きてるから、緩和されてる感じ。

世の中のほとんどの人には実家ってものがまだあって、帰ると多分上げ膳据え膳だったりするのかもしれないが、私は親がそうそうにいなくなったため、帰省は昔から母親のひとりを努めてくれていた叔母の家になる。
そういう意味では私には母親が4人くらいいたことになる。

あくまで寄宿の身だから手伝うのだけども、昔からのなじみの顔に囲まれているとやっぱりくつろげる。

世の中には女同士は張り合うから辛いっていう人もいて、私にはよくそれがわからない感情なのだが、同性ソーシャルをどう思うか、
それは人生の中で女だけの環境にいたとき楽しかったか辛い思いをしたかにもよるんじゃないかと勝手に思うこのごろ。

私も従姉妹も家の経済的事情やら親の希望やらで家から一番近い学校へ行き続けた結果、それは女子校で女子大だったのだった。しかも同じ学校。
たまたま進学校で勉強さえできれば何もうるさいことを言わない、生徒が塾へ言ってて学校来なかったりしてもテストさえ良ければ平気だったりするゆるーいところで、個性的な子もたくさんいて楽しかった。

そんな環境でゆるく従姉妹や幼なじみに仕切られたりつるんだり喧嘩もしたり悪さをしたり育てられたりしながらも、そんな環境じたいのことについてはあまり考えたこともなく生きてきたが、こうして世間一般を眺めると「女だらけの住環境」みたいな環境はそう一般的ではなかったのかもしれない?

今にして思えばしかし、このようなことを考えずとも成長してこれたことはけっこう、幸いなことですよ、とこのようなニュースを見ると思うのだった。

https://dot.asahi.com/wa/2013100900007.html?page=1

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