昔、鍵が電車にひかれた
私は大学生だった。ゼミの発表の当番で、徹夜でレポートを作成していた。朝方、ようやく一区切りつき、近くのコンビニにおでんを買いに行った。
好きなおでんの具を選んで容器に入れてもらって、踏切を渡って家に戻ろうとした。コンビニに来る時にはまだ始発さえ走っていなくて、踏切はずっと静かだった。買ったおでんをもち、踏切にさしかかる手前で、「カンカンカンカン」と踏切が鳴り出した。
さっきまで始発すら走っていなかったのに、なぜこのタイミングなんだと思い、急いで渡ろうとしていた。でもおでんがこ