蛇足 川上音二郎

以前、ラップの話をした回で「川上音二郎」さんについて気になってきたので、
源さんの話じゃないけど、こちらの方の話をしちゃいます。(#^^#)

川上音二郎さんという方は、興行師であり落語家であり、そして役者でもあるという、
けっこういろんな肩書を持った人です。

博多に生まれて実の母を早くに亡くし、
継母が来たそうですが、その継母とはうまくいかず14歳で密航して東京に行ったそうです。


そのあとは色々あってその時代の背景も影響して、政府を演説で反論する興行師となり、
次に落語家の一人に弟子入りして「浮世亭◯◯(うきよてい まるまる)」という名前で落語の道を歩んだこともあります。


音二郎さんの有名な「オッペケペー節」も、もとは落語舞台で世間の流行りをヤジる歌い文句として元歌があって、
落語の世界ではそんなに評判にはならなかったですが、それを音二郎さんが世の中の不満を皮肉った歌詞にして歌いだしたところ、爆発的な人気になり今に至った。

と簡単にかいつまんで話すとそんなとこ。。。(違う個所も一杯あるだろうけども自分なりにはそんな解釈)


そしてこの頃から自分の今いる場所から飛び出してアメリカやいろんな国に行きたいという願望が芽生え始めてますね。
なんかいきなりボートで旅行にアメリカに行くと言い出し、「あほか」と皆に止められる中、妻と子供、一匹の犬を連れて決行し、
すぐに海軍に捕まって下田に引き戻されてます。笑


でもその後、明治33年ごろにアメリカ人が音二郎率いる芝居(この頃音二郎さんは芝居もやってたらしい)一座を、
アメリカにも持っていこうという話しがあって、そのままアメリカのの呼び屋にと渡米します。

で、そのあと歌舞伎の衣装を着て芝居をする音二郎さんの劇がアメリカの人々に受けて、それなりに評判になるのですが、
音二郎さんをアメリカに呼んだ当の本人が売り上げを盗んでトンズラ。


とまあ、いろいろと大変な苦労もあったようですがその後もアメリカにとどまり、ニューヨークやワシントンとアメリカを横断して
いろいろと見せにまわります。そして途中でイギリスの「オセロ」という舞台をみて感激し、こりゃあいいや。とすぐに日本風に改定して舞台をやり始める。


それが当たったんで、次はヨーロッパの本場ロンドンでこの「イギリス本場の劇を日本人改訂版」でやったら、
これがまた諸外国の人に受けた。。。(すごすぎてなんじゃそら)


ちょうどその頃パリで「パリ万博」が開催されており、そこにも音二郎さん率いる一座が招待されて、
そこで録音された歌が「オッペケペー節」だそうです。
その後、音二郎さんの活躍が評価されてフランスでアカデミー賞を取っちゃったり・・・・・。。


ここまでものっすっごくかいつまんで書いたわけだけど(絶対違う個所がいっぱいあるよ)、改めて読み直すと
イギリスの「オセロ」を自分流に変えちゃって、それをイギリスでやっちゃうって、
すごくないですか!?( ゚Д゚)(ビックリ)

まあ、どうゆう劇だったのかみたことないからわかんないけど、ある程度はわかんないようには脚色はしてるだろうけど、
この諸外国のものをすぐ取り入れて日本人風につくりかえちゃうってとこがねえ・・・・・

なんだか日本人だなあ~~~~と思ってしまいます。笑


前置きが長くなってしまった・・・。

話を元に戻すと、世界の「ラップ」というものができた年代は1960~70年代のアメリカで、
川上音二郎がパリ万博で「オッペケペー節」が録音された年代は1900年と、60年の差がある・・・。(´・ω・`)


自分はてっきり音二郎さんがアメリカへ渡って「ラップ」というものを知って「オッペケペー節」ができたと思ってたんですが、
実は逆だったんですね。


詳しく見ると「オッペケペー」で有名になってからアメリカに渡ったと・・・・。。


でも音二郎さんがアメリカにわたる前からそんな「ラップ」めいたものがあったのかもしれないけどね。

なので「ラップ」についてちょこっと調べましたら、ルーツはアフリカの「グリオー」という、
歌で昔のことを語り継ぐ伝統伝達者である、

と書いてた。
なので「グリオー」の事も少し調べてみました。

こちらがグリオーの歌↓


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)

なんか、本当にそちらの原始に近い音楽を見つけてしまっただけかもしれないので、
いろんな「グリオー」の音楽を聴けば、もっとラップに似た歌もあるとは思う。。
とりあえず、何故みんなまた家に帰ってくのだろうか・・。そこが気になる。。。。


グリオーがルーツであるにせよなんにせよ、
「オッペケペー節」が、ラップができるより前の年代にあり、さらにアメリカやヨーロッパで披露されていたという事実がある以上、
少なからず日本のそんな昔の音楽が、
「ラップ」に影響されていればいいなあ・・・と
ちょっと思いを馳せる自分でした・・・。


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