すばらしき世界

量子論の入門書を読んでいる
そこに書かれていることは
まるでファンタジーだ

心地良い
仮説と妄想(妄想するのは私)

光の波動　音の波動
半分生きて半分死んでいる猫
並行世界

私自身も
私を包みこんでいる世界も
全てが波と捉えると
不思議と安心感が湧いてくる

以前　心理学で習った
「1/f揺らぎ」

呼吸が深くなる

目には見えなくても
清濁併せ持ったこの世界は
本当はとても美しいもの
なのかもしれない

そんなことを考えていた折
偶然『すばらしき世界』
という映画を薦められた

引き寄せという
言葉の響きは好きじゃない
認知バイアスで充分だ

それでも
とことんのぼせ上がりたくて
久しぶりに映画館に行った

意識の向かう方に
揺らぎの重なりが生じた時に
現れるあの感覚

映像に現れる　
いくつかの　でも　
説明しようのない
偶然にしては
出来すぎている重なり

既知感
静かな心持ちで　
涙だけが勝手に流れる

不思議に満ちた世界
たまにこんな感覚に浸るのも
良いなぁ