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運動器の解剖学

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運動器の解剖学として、骨・筋・靭帯について書いている記事のまとめです。記事は随時更新する予定です。記事の内容は、一般的な解剖学書よりも若干読みやすくなっていますが、解剖学の独特の…
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運動器の解剖学⑰(骨学各論)足根骨・中足骨・趾骨

足根骨・中足骨・趾骨についてのまとめです。 足根骨 Tarsal bone足の甲の7個の短骨.近位足根骨(距骨,踵骨,[舟状骨])と遠位足根骨(舟状骨,内側楔状骨,中間楔状骨,外側楔状骨,立方骨)に区分する. 1.距骨(きょこつ) Talus足根骨の最上部にあり体,頸,頭に区分する.上部は距腿関節,下部は距骨下関節,前方は横足根関節(ショパール関節)の内側部分をつくる.内側縦足弓(アーチ)の頂上にあり要石(かなめいし)(key stone)となる.筋は付着しない. 関連

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運動器の解剖学⑯(骨学各論)脛骨と腓骨

脛骨 Tibia下腿の内側にある太く大きい長(管)骨.上方では大腿骨および腓骨,下方では腓骨および距骨と連結する.近位骨端(上端),脛骨体,遠位骨端(下端)に区分する. 関連するキーワード※下記に示すキーワードの番号は、カラー写真に入れてある番号と一致します。部位の確認にご活用ください。 ■近位端(上端) ①内側顆medial condyle ②外側顆lateral condyle ③上関節面(脛骨高原tibial plateau)   脛骨大腿関節tibiofemora

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運動器の解剖学⑮(骨学各論)膝蓋骨

膝蓋骨の記事については、「無料公開中」です。 膝蓋骨 Patella大腿四頭筋の中にできる逆三角形の巨大な種子骨.膝関節前面を被い大腿骨とのみ連結.膝関節の屈曲の際,大腿骨は膝蓋骨の関節面上を滑るが膝蓋骨自体は膝蓋腱によって下方から固定されており上下へ移動しない. 関連するキーワード※下記に示すキーワードの番号は、カラー写真に入れてある番号と一致します。部位の確認にご活用ください。 ①膝蓋骨底base of patella ②外側縁lateral margin ③内側縁

運動器の解剖学⑭(骨学各論)大腿骨

大腿骨 Femur人体の中で最も長く最も重い長(管)骨.上端では大腿骨頭が上内側やや前方に向かって突出し寛骨臼と股関節,下端では脛骨および膝蓋骨と膝関節をつくる(腓骨とは連結しない).近位骨端(上端),大腿骨体,遠位骨端(下端)に区分する. 関連するキーワード※下記に示すキーワードは、大腿骨の部位別に上から順に並べています。知識の確認にも活用できると思います。キーワードの番号は、カラー写真に入れてある番号と一致しますので部位の確認に活用できます。 ■近位骨端 ①大腿骨頭h

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運動器の解剖学⑬(骨学各論)寛骨と骨盤

寛骨 Hip bone (Innominate bone;無名骨)腸骨,坐骨,恥骨が骨結合した扁平骨で自由下肢骨を胴の骨に結合させる帯(おび)の役目をする.22~25歳頃に骨結合し,それまではY字軟骨で軟骨結合する.左右の寛骨は後方の仙骨,尾骨とともに骨盤を構成し前方は恥骨結合,後方は左右の仙腸関節で連結する. 関連するキーワード※下記に示すキーワードの番号は、カラー写真に入れてある番号と一致します。部位の確認にご活用ください。 ①寛骨hip bone (= innomi

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運動器の解剖学⑫(骨学各論)手根骨・中手骨・指骨

手根骨、中手骨、指骨に関するまとめです。 手根骨 Carpal bones (8個×2)形が異なる8つの短骨.前腕の骨に近い近位手根骨(橈側から順に舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨)と遠位手根骨(橈側から順に大菱形骨,小菱形骨,有頭骨,有鈎骨)の2列に分ける.

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運動器の解剖学⑪(骨学各論)橈骨・尺骨

橈骨と尺骨に関するまとめです。 橈骨 Radius 前腕外側(母指側)にある長(管)骨で尺骨よりも短い.上端,橈骨体,下端に区分する.上端は細く小さく下端は大きく肥厚し内側部は尺側に突出する. 関連するキーワード※関連するキーワードは、橈骨の部位別にまとめています。 ■上端(近位端) ①橈骨頭head of radius     ②橈骨頭窩fovea of the radial head     ③関節環状面articular circumference ④橈骨頸nec

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運動器の解剖学⑩(骨学各論)上腕骨

上腕骨 humerus上肢で最も長い長(管)骨.近位端,上腕骨体,遠位端に区分し肩甲骨,橈骨,尺骨と連結する. 関連するキーワード※関連するキーワードは、上腕骨の部位別にまとめています。 ■上腕骨近位端の用語 ①上腕骨頭head of humerus        肩関節shoulder joint     ②頸体角neck shaft angle     ③後捻角retroversion angle ④解剖頸anatomical neck     関節包articula

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運動器の解剖学⑨(骨学各論)肩甲骨・鎖骨

上肢帯(肩甲帯)の骨、すなわち肩甲骨と鎖骨についてのまとめです。 上肢骨について Bones of upper limbs 上肢骨は,上肢帯(肩甲帯)shoulder girdleと自由上肢骨の左右合計64の骨からなる.上肢帯は肩甲骨と鎖骨からなり自由上肢骨(上腕骨から手指までの骨)を体幹に結びつける帯の役目をする. ■上肢帯(肩甲帯)(2個×2)        肩甲骨 (1個×2)        鎖 骨 (1個×2) ■自由上肢骨free part of upper

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運動器の解剖学⑧(骨学各論)胸郭・胸骨・肋骨

今回は、胸椎以外で胸郭を構成する胸骨と肋骨についての詳細になります。胸椎については、運動器の解剖学⑤(骨学各論)胸椎に詳細を書いています。

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運動器の解剖学⑦(骨学各論)仙骨・尾骨

仙骨(Sacrum)仙骨(Sacrum)は、5個の仙椎が16歳頃から癒合し始め26歳頃に仙骨となる.全体にやや後彎,逆三角形で前後径は上方で厚く下方で薄い不規則骨.上方は腰椎,下方は尾骨,側方は寛骨と連結し脊柱や骨盤の一部となる.後方の仙骨管は脊柱管の最下端部で中に馬尾神経を通す. 関連するキーワード①仙骨底base of sacrum    ②岬角promontory ③仙骨翼ala of sacrum ④仙骨管sacral canal    ⑤仙骨裂孔sacral hi

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運動器の解剖学⑥(骨学各論)腰椎

腰椎(Lumbar vertebrae;Lumbar spine;L)は、腰部にある5つの椎骨(L1~5)で前彎を呈す.横突起はないが,乳頭突起,副突起,肋骨突起(時に「横突起」と記載される)がある.椎体は椎骨の中で最大である.

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運動器の解剖学⑤(骨学各論)胸椎

胸椎(Thoracic vertebrae;Thoracic spine;Th,T)は、胸部にある12個の椎骨(T1~12)で全体的に後彎する.胸骨,肋骨とともに胸郭をつくる.椎体と横突起に肋骨との連結部位(肋骨窩)がある.通常,上位(T1~4),中位(T5~8),下位胸椎(T9~12)に区分される. ②椎体 ④上肋骨窩  ⑤下肋骨窩 ⑨棘突起 ⑪横突肋骨窩 関連するキーワード①胸郭thorax ②椎体vertebral body    ③肋骨窩costal facet

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運動器の解剖学④(骨学各論)頸椎

脊柱を構成する椎骨に含まれる頸椎Cervical vertebrae;Cervical spine;Cについて書いています。 運動器疾患において、臨床上重要な椎骨が頸椎です。基本的な構造を知ることは、とても重要なことですのでしっかり確認しておきたいですね。典型的な頸椎と言われる第4頸椎のカラー写真(上方、下方、後方、右前方)を掲載しています。また、環軸関節や隆椎についても同様にカラー写真を掲載しています。 頸椎頸部にある7つの椎骨(C1~7).側方から見ると前彎(前方へ凸

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