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企業分析

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ビジネス世界は、日々変化し続けています。この変化を理解し、成功への道筋を描くためには、個々の企業の動向を詳細に分析することが不可欠です。当ブログでは、個別企業分析に特化し、企業の…
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2024年6月の記事一覧

6976太陽誘電と井村俊哉氏

井村俊哉氏が太陽誘電株を保有しているという衝撃のニュースがX上で駆け巡った。四季報オンラインのプレミアムプランに入ると保有株主一覧に載っているようだ。井村氏が40億もの大金をベットする銘柄はどのようなものなのか? 太陽誘電株式会社(Taiyo Yuden Co., Ltd.)について 概要 太陽誘電株式会社は、1950年に設立された日本の電子部品メーカーである。主にセラミックコンデンサ、インダクタ、フィルムコンデンサ、そして無線通信モジュールや光記録メディアなど、多岐に

3539JMホールディングス(24/4第3四期決算)

1. 現在の業績と成長見込み JMHの2024年7月期第3四半期の決算によると、売上高は前年同期比14.2%増の129,378百万円、営業利益は32.7%増の7,441百万円、経常利益は32.3%増の7,599百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は28.6%増の3,956百万円と、全体的に増収増益を達成しています 。この結果は、スーパーマーケット事業や外食事業の好調さに起因しています。 2. 事業セグメント別の成績 スーパーマーケット事業: 既存店の売上が順調に推移

3843フリービット(24/4決算)

フリービット株式会社の将来性については、以下のポイントに基づいて評価します。 現在の業績 フリービットの2024年4月期の決算によると、同社の売上高は53,037百万円、営業利益は5,887百万円、経常利益は5,756百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3,566百万円でした​​ 。これは前期と比べて大幅な増加を示しており、特に営業利益と純利益の増加率が顕著です。 セグメント別業績 セグメント別の業績も好調で、特に5Gインフラ支援事業、5G生活様式支援事業、企業・

レーザーテックvsScorpion Capital

2024年6月4日スコーピオンキャピタルはレーザーテック株式会社に関する詐欺と不正会計の疑惑に関する調査報告書を発表した。この調査報告書は、レーザーテック株式会社の株式を空売りしているScorpion Capitalによるものであり、同社の見解に基づいているが、334ページにもわたる報告書は一見の価値はある。要約をしたいと思う。 1.極端紫外線技術に関する問題 1. 光源の問題 レーザーテックのACTISシリーズは、ウシオ電機製の極端紫外線光源を使用していますが、この光