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小山田圭吾考

■ 大津君は、小山田圭吾、好きですか?
―どちらでもない、というか知らない笑 ああいう音楽に触れる環境にいなかったから、フリッパーズギターの人、という印象しかないです。
■ ああいう、とは渋谷系と云われる音楽のこと?
―いまだに知らない笑 そういうのが流行っていたとき、田舎の中学生だったから、自分の中の音楽的な文化と云えば、テレビドラマやバラエティの主題歌ぐらいしかなかったし。
 いつか大喜利のイベントに出たとき、渋谷系の何とかっていうお題に僕は渋谷という街のことを絡めて答えてたぐらいだから笑 道玄坂がどうとかハチ公がとか笑 お題の意図と違うって途中まで気づかなかった笑
■ じゃあ、いま彼が騒がれてる件についても思うところはない?
―あえて云うことはない、ですね。こうやって意見を求められたら別ですが。
■ 彼が過去に行き過ぎたいじめをしていたことも?
―いじめなんてもとより行き過ぎてるものですから。それに彼のような残酷な体質の持ち主は世の中にごろごろしているでしょ。とくに珍しくはないし。そういう連中とはまとも会話ができない。連中は必ず論点をそらせて責任転嫁をする。それは詐欺師とか宗教家のやり口なんだけども、たとえばほら、遅刻したことを責められても、あなたも一昨年の何時何時に遅れただろ、とかね。そんな輩は死んでも反省しません笑
■ 彼を糾弾する必要もないと?
―ないと思いますよ。糾弾って、道義的に反省を促すことでしょ。法的罰則を与えられないんだから、責めても意味がないですよ。やるなら糾弾でなく断罪しないと。
■ 法的に罰するってこと?
―ええ。とはいえそれも無理でしょう。当時の被害者の方々が訴える以外は。あとはもし彼にいじめ以外の何か犯罪歴があるなら、余罪としてそれを暴き立てて、警察を動かすしかないんでしょうが、それをする義務や権利が僕を含めた一般大衆にあるのかどうかは疑問です。
 何より意味がないと思う。皆、彼を社会的に抹殺したいんだろうけど無理ですよ。失礼だけど、僕は小山田圭吾って人を、僕の触れるメディアの中でここ何十年も観たことがない。でも彼は五輪の音楽担当するぐらいの名前があるわけでしょ。だから今度のことで断罪して、彼が活動自粛したところで、元々露出の少ない活動をしていたアーティストなわけだから、自粛なんて大したダメージにはならないでしょ。
■ だったらどうしたもんだろうね?
―どうもしなきゃいいんです。糾弾するより心の中で軽蔑していればいいんですよ。そしてああいう人には近づかないこと。ああいう人は必ず取り巻きと動いているから、一人で喧嘩しないんです。下手に近づいたら、大勢に取り囲まれて、またぞろ妙な理屈をもってこっちが吊し上げられますよ。それこそ出口を塞がれて大便を食わされるかもしれない。これもアートの一貫だとか何とか云われてね笑 にしても、今回の騒ぎはいい勉強になったと思いませんか? 何というか、ほら、この騒ぎの中でも小山田圭吾を、つまりは彼のやった行為を支持する人もいるんですよね?

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