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戸愚呂母になったわたし


来週のヒットスタジオまで死ぬの止めたら戸愚呂母になってた
2月24日(土)19 時部屋 お題『 愚 』




今日も学校に行けなかった。
初めのうちは心配し、がんばり過ぎたのよ、と励ましていた母も、絶叫とヒステリーの時期を過ぎ、今は諦め半分といったところだ。弟の買う週間少年ジャンプを火曜日に貸してもらって読み、自分で少年サンデーを水曜日に買う。平日昼過ぎに近所のTSUTAYAに行って、他の本をパラパラ立ち読みしてから、最後にサンデーを買うことはできるのだ、それが学校の6限が終わるまでの間なら。



それだけ。わたしの毎日はその水曜日の、TSUTAYAまでの往復にしか起こっていない。あとは部屋にこもり飛影をコピックで塗り、ベッドから天井を眺めながら「とら」がわたしにもいればなぁと夢想する。「将来どうするの?」が一番聞きたくない言葉だ。
世界で一番嫌いなのは自分自身で、邪王炎殺黒龍波が出せたらわたしはわたしを焼きたかった。



仙水「死ぬ前に言い残すことはあるか?」 樹「……できればもう一日生きたい」 仙水「なぜだ?」 樹「明日「ヒットスタジオ」に 戸川純が出る」 仙水「……オレも毎週見てる」




次の週の幽☆遊☆白書、次の週のうしおととら、がわたしをこの世界に繋ぎとめていた。冨樫先生と藤田先生のペンが描く世界にわたしは逃げ込んでいた。




この春、次女が小学校にあがる。こんな自分が結婚をして、母になるとは思わなかった。今でも台所で夕飯の支度をしていると、なぜわたしは今ここにいるの、と呆然と手が止まることがある。
暮らしの毎日が、戸愚呂姉(11)と戸愚呂妹(6)のふたりを生かして生きる、「戸愚呂母(41)」としての日々で過ぎてゆく。
子どもたちにねだられて飼うことにしたキジトラが、ヒゲを動かしてふと窓を見上げる。3月の空。

あのとき1週間毎にしか生きることができなかったわたしの、学習机で漫画のページを捲るときに起きたささやかな風が、カーテンを束ねた横を抜け、3ヶ月前にカットしたきりのソバージュの毛先に、触れて、揺らした。

名言。©️冨樫義博




さてここで、ふたたび冒頭に戻ります。


来週のヒットスタジオまで死ぬの止めたら戸愚呂母になってた ♡0♪1
2月24日(土)19時部屋 お題『 愚 』



………。




……………………。



こんなに長い話が収まるわけがない!風景に取材する時間が長すぎ!まだまだ駄目ですね。




というわけで終わります。会社のロッカーの鍵にSeriaで買った戸愚呂兄弟のキーホルダーを付けている。
あなたが小さい頃に読んでいた漫画はなんですか??よかったら教えてください。


あと、実は幽☆遊☆白書はともかくうしおととら、はほぼほぼ未履修です。ゆるして……ゆるして……




すしむらでした。

弟者の髪型が格好良いが、兄者のほうがすき 


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