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有料マガジン:ニュージーランドでパイロットをしています

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専門用語をガシガシ使って、飛行機を飛ばすたくさん話をします。47本の記事が入っています。記事を個別購入することもできますが、マガジン内の全ての有料記事が見られるのでお得です。
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#日記

テストで緊張しないための考え方

明日はシミュレータチェックがあるが、こんなところで字を書いている。 フライト中、よくキャプテンに 「シミュレータチェックには、どんな準備をしているの?」 と聞くのだが、答えには大きく分けて二つの傾向がある。 準備する派6か月ごとに義務付けられているシミュレータチェックは、約一か月前に日取りがきまり、ロスター(スケジュール表)に割り当てられる。 一緒にチェックを受けるキャプテンは、普通のフライトと同じようにランダムに割り当てられる。通常のフライトと違うのは、同じベース

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ラインに出て一年

もう少しでラインに出てから1年になる。 通常運航で面食らうことはほとんどなく、ビジュアルアプローチが楽しくてPFばっかりやっている。オーバーナイトデューティ(1泊2日の業務)では、奇数レグ(2往復+1レグなど)となることが多い。その時はだいたい3PF:2PMで(PF=操縦担当・PM=操縦以外担当)を希望する。 1年前は、ついていくのにも精一杯だった。なんというかタスクとタスクの「行間」を読めないので、常にタスク処理が後手に回っていた。結果、全ての仕事が遅れて遅れてまるで自

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飛行機は、いつ無人化するのか

飛行機は無人化するのだろうかなんて話を先日家に遊びにきた師匠とした。 ちょうど私の家がある街でデューティが終わって、DH(デッドヘッド:仕事のためにパイロットが客室に乗って移動すること。「Paxing」と言ったりもするが「死んだ頭」の方が言い得て妙だ。)でベースに戻る予定だったのを次の日に変えてもらったようだ。私も同じようにウェリントンに戻るDH便をキャンセルして自宅待機していた。ユニフォーム姿の師匠を迎えに言って、自宅へ送迎。私服に着替えてやっと一息。暗くなるまでだらだら

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お客さんを乗せた最初のフライトの話

先日の記事で書いたタイプレーティング(飛行機の操縦資格)を無事終えて、いよいよライントレーニング、飛行機のOJTが始まった。 これからおよそ1ヶ月間、数にして100セクター(100便)、実際の運航を学ぶ。操縦資格をとったとは言え、私のような、右も左もわからないペーペーのFO(ファーストオフィサー)と飛ぶにはそれなりの経験を持ったキャプテンでなくてはならない。実際に、そういう資格を持った「トレーニングキャプテン」と飛ぶことになる。100セクターが終わった後に、審査があり、彼ら

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