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#飛行機

ヒコーキの飛ばし方 PPL LESSON 01

こんにちは、かろうじて飛行士のAshです。 新型コロナウイルスの影響で行動規制が続いています。みなさんいかがお過ごしですか。 私が住むニュージーランドは、4週間のロックダウンを経て、本日(執筆時点:4月27日)の夜中、警戒レベルが4から3に移行します。飛行士の私は、このところ飛ぶ仕事がめっきりなくなってしまいました。 自宅に1ヶ月以上いる中で、ロックダウン中の出来事や自分の考えを30日間毎日更新したり、サークルを作ったりと試行錯誤してきましたが、この度、温めてきた企画で

D22 ロックダウンのNZで飛行士の視点で「アンダーコントロール」の定義を説明し、レベル3への期待を膨らませる

本日のニュージーランド、COVID-19新規患者は15人 総患者数1401人 回復者770人 死者は0人だった。 3週間半前、ニュージーランドは世界と比べて特異な位置にいた。首相はその時、タイト・ウィンドウという言い方をして、今動くか、傍観するかの二つの選択肢を国民に問うた。そして、ニュージーランドは動くことを選んだ。 首相はさらに、多くの国々が「遅く、小さく」動く中、ニュージーランドは「早く、大きく」動くことで、今日、我々はまだ複数の選択肢(オプション)を維持できている

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四角い頭を丸くする

前回、エンジン故障時の対処にワタワタしたので、トレーニングマネージャに相談したら「練習する?」というのでどういうことかと聞き返したら、「シミュレータセッション一本ブックしてやるよ」という。会社の金を使って練習させてもらえるなんて思ってもいなかったので、びっくりした。もちろん、二つ返事でお願いした。ここはうちの会社のすごくいいところで、困っている人をちゃんと助けてくれる。会社によっては、チョップチェックというか、まるで落とすためにやってんじゃないか、と思うような試験をやるところ

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昔の先輩の言が10年経ってやっと響いた話

昔、まだ小型機の訓練を始めるか始めないかのとき、先輩にこんなことを言われたことがある。 「学科の知識っていうのは、フライトのそこ、ここに落ちているから、それを探すように飛ぶんだよ」 その時は、ふーん、そんなものか。程度の認識だったが、今、実際にエアラインパイロットになってみて、10年近く前のこの先輩の言葉が、実はものすごく核心をついたものだわかる。昔ひとから言われた何気ない一言が、時間が経ったあとで振り返ってみると、そういうことだったのか!と合点がいく経験は誰にでもあると

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シミュレータチェックと恥の多い人生

今回は、そこそこうまくいくと思っていた。 通算で4回目となるOCA(Operacional Compitency Assessment 定期審査)だ。FOとして通常の業務をこなし、シムの勘所も、準備の仕方も、心構えも、だんだんとわかってきた。そうそう悪いことにはならないだろうと思ったのだ。 パイロットがやっているブログの中でも、自分の失敗談を具体的に書いているのは私くらいなものだろう。なにしろ、あまりあけすけにするとキャリアに響く可能性がある。笑 でも、私が曲がりなりにも

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キャプテンの経験とFOの意地

短く、特に問題ないルートのはずだった。 敬語が邪魔になる場合近いので、巡航高度は12000ftと低めだ。 離陸して、低層の雲を抜けて上昇していると、目の前に層積雲。割と揺れそうな感じ。しばらく考えて、 「Request Flight level 160」 とキャプテンにオーダー。PMのキャプテンがそれをATCに伝える。雲の上を飛ぶために16000ftまで上昇することにしたのだった。最近は、意識してわざとPleaseやDo you mind~、If you are ha

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Review:機長はつらいよ

Command Praticeのつもりで早めにShow Upして、天気と燃料を見ていた。 SIGMETからエンルートのシビアアイシング(8000ft - FL190)が今日のテーマになるかと考えた。NOTAMとRAIMをチェックしたところでキャプテン登場。 フライトプランニング: 横風制限エンルートのシビアアイシングに気を付けようとキャプテンに伝えたが、怪訝な表情。「Could be Sky Clear じゃね?」と。それよりも、ハミルトンの風がやばいな、とのこと。見てみ

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副操縦士は見習いか

現代の旅客機のほとんどは、2名のパイロットで操縦するように設計されている。通常、ひとりがキャプテンで、もう一人がファーストオフィサー(FO)だ。ファーストオフィサーは、副操縦士とかコーパイ(ロット)などとも呼ばれることからも、キャプテンに比べて半人前であるという印象を受けやすい。最近では、1名乗務の飛行機の可能性を航空機メーカーが言及したりしている。 キャプテンの隣で、FOは何をしているのだろうか。見習い?そういう面もあるだろう。だが、FOにはFOの役割がある。そして、これ

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飛行機をちゃんと飛ばそう

飛行機がしっかり飛んでいさえすれば、PFの9割の仕事は終わったも同然だ。まずは飛行機をちゃんと飛ばせなければいけない。でも「ちゃんと飛ばす」とはどういうことだろう。 一言でいえば、いつでも、どこでも、どんな状態でも、所望のスピードとプロファイルを出すことができるということだ。これは、口で言うほど簡単ではない。特にオートパイロットに頼り切って飛んでいるといざというときに飛ばせない。エンジンが一発止まったりしたらなおさらだ。 具体的に見てみよう。 離陸直後にエンジンが壊れた

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ラインに出て一年

もう少しでラインに出てから1年になる。 通常運航で面食らうことはほとんどなく、ビジュアルアプローチが楽しくてPFばっかりやっている。オーバーナイトデューティ(1泊2日の業務)では、奇数レグ(2往復+1レグなど)となることが多い。その時はだいたい3PF:2PMで(PF=操縦担当・PM=操縦以外担当)を希望する。 1年前は、ついていくのにも精一杯だった。なんというかタスクとタスクの「行間」を読めないので、常にタスク処理が後手に回っていた。結果、全ての仕事が遅れて遅れてまるで自

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エマージェンシーの捌き方

先回の記事では、パイロットの勉強方法について書いた。

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パイロットの勉強方法、私の場合。

シミュレータチェックが来週に迫って来て、お勉強にも拍車がかかって来ている。今日はそのお勉強方法について、私がやっている方法を紹介したい。パイロットのお勉強とはいかなるものや。 ノートはどのサイズがいいかさて、パイロットのお勉強と言っても、いろいろある。まずは、机に向かって知識を詰め込む、いわゆる「お勉強」。ルールやプロシージャの確認、飛行機の技術的な知識、リミテーション、メモリーアイテム。。。覚えることは腐る程ある。私は、マニュアルを読んでいるとすぐ眠くなってしまうので、ノ

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V1カットの話

そろそろ恒例のシミュレータチェックが近づいてきている。正直、少し憂鬱だ。箱の中であることをいいことに、普段はあまり体験しないエマージェンシーをてんこ盛りされて、それにしっかりと対処できることを示さねばならない。シミュレータチェックは2日間あり、1日目はトレーニング、2日目がチェックだ。1日目は、公式に評価こそされないが、2日目の印象を左右することは避けられない。気は抜けない。 どんなにベテランのキャプテンでも、試験前はやっぱり緊張するみたいで、先日一緒に飛んだ勤続22年のグ

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Flight Note APR/2019

先日のフライトの振り返り用。パイロットが考えていること。暗号の羅列。自分のためのメモ。半分だけ有料にしたけど、買うなよ!絶対に買うなよ! 揺れへの対処、トライ&エラーフロント通過中。どの高度でも揺れた。プランニングの時点でモデレートタービュランスがFL170でレポートされていた。200まで上がって様子を見て、最終的に240まで上がって雲を飛び越えようとしたが、あまり意味はなかった。 その後、水平方向に雲が切れて、240にとどまる意味がなかった。ここで、私はそのままでいいか

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