【感想】大脱出・名アシスト有吉

DMM TV『大脱出』、Netflix『名アシスト有吉』の感想です。
※具体的な展開などのネタバレはありません


大脱出

『水曜日のダウンタウン』を手掛ける藤井健太郎さんのプロデュース番組。

すごく計算された展開と、スタッフも想定外の展開の両方が詰まった内容で、すごく楽しめました。

水曜日のダウンタウンのゲーム性のある企画が好きな人は見たほうが良いと思います。
もしかすると中にはCMだけを見て「またクロちゃんかよ〜」という人もいるかもしれませんが、別の場所で他の芸人さんも過酷なミッションに挑んでいます。

クロちゃん
みなみかわさん&お見送り芸人しんいちさん
トム・ブラウン
きしたかの高野さん&岡野陽一さん

これまでの配信番組だと『ドキュメンタル』のように同じ部屋がずっと長尺で映される内容のものが多く、面白くても見ていて正直疲れてしまう部分があったのですが、『大脱出』はそれぞれの部屋の様子が交互に流れる構成の編集になっていて、最終話までがあっという間でした。

5話あたりで次の展開に移る際、ちょっと繋がりが不自然に感じる部分もありましたが、カットされている部分が多いだけで、実際はいろいろと作り込んで工夫がされているはずです。

過去に水曜日のダウンタウンのドッキリ企画を見ていて、繋がりが不自然に感じたことがあったのですが、そのあと出演者の三四郎・小宮さんがラジオでしていた裏話を聴いて、納得したことがありました。

調べたところロケが行われたのは、山形県の庄内地方。(僕が行ったことのある場所でした)

高野さんと岡野さんの企画は、関東のラジオの電波は届かないため、radikoプレミアムを活用していたと思われます。実機ラジオを置いていましたが2本の線が繋がっており、ラジオを聴いているというのが分かりやすいようにする“テレビ映え”的なことだと思います。
ラジオ投稿初心者あるあるが詰まっていて、ラジオ好きはより楽しめるパートでした。

そして、とにかくラストがとんでもなかったです。

名アシスト有吉

『有吉の壁』などを手掛ける元日本テレビ・橋本和明さんの演出番組。

『大脱出』に共通する点としては、吉本芸人が出ていません。権利の関係などいろいろあるのでしょう。
芸人が大勢いる非吉本番組でありがちなのが、“バーター臭”だと思います。
しかしこの『名アシスト有吉』は、有吉さんが所属する太田プロ以外からも、人力舎・ナベプロ・ホリプロ・ソニーなどいろんな事務所の人がバランス良く出ており、特に気になることなく楽しめました。

この番組の最大の特徴としては、続きものが多い配信バラエティーでは珍しい“1話完結”であること。
録画された地上波番組の中から視聴するものを選ぶ感覚で、特に興味のあるものから順に見ることもできるので、サブスクのオリジナル番組初心者にも優しいと思います。

『有吉の壁』とケンカしない内容になっていたのも良かったです。
プレイクアーティスト企画やアフレコ企画などで培ってきたものを活かしつつも、有吉の壁がロケ番組であるのに対し、こちらは完全なスタジオバラエティー。差別化がうまくできているなと感じました。

個人的な最大の見どころは、とある芸人さんによる“強炭酸”。お笑いに理解のある人ならめちゃくちゃ笑えるはずです。
気になる方は是非。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?