脳はたいくつがお嫌い?

63日目(6月5日)

こんな記事を教えてもらった。

「移動距離が大きく、移動先が多様で新規性があるほど、幸福度が高い」という記事だ。
これはなるほど、私が自粛期間になってから幸福感がある原因の一つはこれだったか!と腑に落ちた。

移動距離が長い人間ほど、日々の生活でより高い幸福度を感じている傾向があり、また同じ移動距離でも、多様性や新規性がある移動ほど、感じている幸福感がより高くなるのだそうだ。
移動に幸福を感じている人間の脳では、記憶を司る海馬と快楽を司る線条体(共に黄色い部分)の活動に強い連携が確認されたのだ。

さらに、前日に感じていた幸福感の高い人ほど、次の日の移動の多様性と新規性を高くする傾向があり、もっと幸福感を得るという正のスパイラルが起きるという。

なるほど、StayHomeになってから、毎朝歩くことを始めたが、毎日毎日違う道を歩いていたから、幸福感があがったのだ。
これまで行ったことのない道(新規性)を歩き、個性ある家や様々な花や植物を楽しんでいた(多様性)。距離こそ遠くはないが、私の海馬と線条体の連携はだいぶ刺激されたに違いない。

正のスパイラルになって日に日に幸福感が上がるというのもわかるし、ほとんどの道をあるき、あまり新しさを感じなくなると、幸福感の度合いも、最初ほどではなくなってきているのも、うなずける。
旅行好きな人などは、次々と新しいところへ行き、明らかにこの回路が強化されつづけているのだろう。

そうなってくると、移動手段や移動の速さによっても違いがあるのだろうかということが気になってくる。徒歩、飛行機や電車や車、馬、違いはあるのだろうか。まず、距離は、飛行機や電車には劣るが、自分で歩く方向やスピードを決められる、徒歩、車の方が、幸福度は高そう。新規性や多様性はどうだろう、周りの景色を楽しんだりや寄り道などは、徒歩や車、電車(ローカル線)に軍配があがりそうだ。
飛行機は移動距離こそながいが、移動している間の新規性や多様性にはかける。

私の個人的な実感値として(ホント、個人の感想です)は、今のところ徒歩と電車(ローカル線)が幸福度が高いように思う。

いずれにしても、脳はたいくつがお嫌いなのね、というのが、心に残った次第。
脳は贅沢だなぁ。人類が拡大し続ける理由を見た気がしました。

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