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ざっくり振り返るDARK SOULS
さて、このnoteはアカウント自体は昨年作ったのにも関わらず、稼働まで一年以上かかってしまいました。理由は第一回の記事に作品全体のあらすじを簡単に纏めようとしたからです。
あらすじを纏めようとして書いているうちに、疑問点が出てきまくってしまって挫折したんですね。
とはいえ、後から振り返ったり、行き詰った時の戻る場所として、基準となる世界観のざっくりとした捉え方は作っておきたいのです。
よって、当初の予定では作品ごとに大まかに主人公が辿る道筋くらいは書いて、そこから浮かぶ疑問点等をまとめようとしていましたがそれは諦めて、本当にざっくりと全作品の雰囲気だけ纏めようと思います。
ではまず最初にそれぞれの作品のプロローグを一気に読んでもらいましょう。
DARK SOULS
DARK SOULSⅡ
DARK SOULSⅢ
この段階で湧く疑問がたくさんあるでしょうが、今回はざっくりまとめなので、三作品の共通する要素だけ挙げていきましょう。
その1<火が陰ってきている>
火歴○○○○年!世界は深淵に包まれた!
YOU ARE SHOCK!!闇で空が墜ちてくる!!
という訳で、このシリーズの世界観の根幹にある謎の存在、
「火」
単純な自然現象としての物というよりは、世界の法則を作り上げた概念的な物として説明されているようです。
ファンタジーで存在感のある火と言えば太陽と繋がりそうですが、そもそもそういった信仰対象としての太陽とは違うのか?また、あの世界に天体としての太陽はあるのか?等々周辺に多くの謎を抱えています。
とはいえそれ自体が世界の成立に関わる大きな存在である事は確かなようです。
その「火」がいよいよ消えそうになって世界の存亡を決める瞬間を描いたのがDARKSOULSシリーズなわけですね。
考えすぎて混乱してきた時は「よく分からない大きな力をどうにかする作品」という風に思考をリセットしましょう。
その2<主人公が復活するタイプの不死>
しかもそれぞれ微妙に仕様が違う不死です。
その1で書いた火が陰る時、それに呼応して人間達の中に現れる存在らしいとの事。
Ⅲの主人公である火のない灰に関しては、ある程度明確にDARKSOULSの世界に蔓延した「不死」とは違うような描写が見受けられますが、無印とⅡの不死に違いがあるかは現時点の私の認識としては微妙です。
因みにここの微妙な主人公の性質の違いを「単なるシステム上の違い」と取るか、「意味のある変化」と取るかで解釈は大きく変わっていくでしょう。
誰かと考えのやり取りをする時にはここの考え方を確認するようにしましょう。
その3<謎の概念「ソウル」>
正直情報が少なすぎて触れるか迷ったのですが、後述のゲームの目的にも絡むので一応紹介しておきます。
因みにタイトルのダークソウルとソウルは違う概念の模様。
経験知的な役割を果たしたり、通貨的な役割を果たしたりしますが、案外ソウルとは何かの言及は少ないです。
無印の人間性のテキストによるとソウルとは生命全ての源であるとの事ですが、数値化出来る事を考えると一般的な魂というよりはそのエネルギーを換算している様にも見えるし、ボスを倒した時はその性質を表すようなアイテムとしてのソウルも同時に手に入るので地味に揺れのある概念の様です。
実は深く考えると頭が痛くなるような存在です。
その4<何らかの方法で火を継ぐか否かの選択をする>
各作品の主人公はどれも名目上「火継ぎ」を目的としている様に描かれていますが、作品ごとに火継ぎの在り方が微妙に違います。
火継ぎの概念を主軸に各作品をそれなりに分かり易く抽象化したかったのですが、自分にはこれが限界でした。
それぞれの作品の流れを見ても、目的達成の為に必要な物が何なのかからして統一されていないんですよね。
無印は最初の「火」から見出したソウルを得る為にボスをぶっ倒していく、という流れです。
Ⅱに関して、一応通常路線では王のソウルでは無いものの、「火の時代」を作った存在の転生したボスを倒してそのソウルをぶんどる事でラスボスへの道が開けます。
ここまでの流れだけを見ると「最初の火」から見出したソウルに関係があるのか?と思わせるのですが、もうⅡの時点でブレ始めるんですよね。
実はⅡでは「火の時代」を作った者達の転生したボスを倒さなくても大量のソウルがあればラスボスへの道は開けちゃうんです。
そしてⅢは主人公が現れる以前に存在していた、かつて「火」を継いだ薪の王と、当代の薪の王候補の首をもぎ取ってこいという話で、今度は集める物がソウルですらなくなります。
最終的に燃えている物はソウルである、という風に考える事も出来ますが、いずれにせよ各作品の目的を説明しようとした時に、「火継ぎ」という言葉自体に作品ごとの概念のブレがある為、結構あやふやになってしまうんですよね。
いや、もう開き直って「強いやつを倒して燃えるか燃えないか選びに行くゲーム」って説明しても良いかもしれないですけどね。
…お気づきでしょうか、この記事「三作品の共通項だけをざっくりまとめる」と掲げているにも関わらず、そして本当にざっくりとしか要素を切り出していないにも関わらず、世界観にまつわる本当の共通項は、「火が陰る」と「経験値や通貨として利用されるソウル」というような事くらいしかないんですよね。
しかも「火が陰る」に関しても深掘りすれば相違点が出てきそうな始末です。
そういう訳で、よく「ダークソウルのシリーズ通してのあらすじがあればいいのに」という願望が目に入る事がありますが、実質簡単にまとめるのは不可能に近いです。
ただ、そもそもDARKSOULSという作品は、まずそのゲーム性を楽しむのがメインというか、物語はプレイヤー自身が自分で拾った情報を元に紡ぐのが正しいのではないかと思っています。
テンプレのあらすじに沿ってゲーム性だけ楽しむのも良いと思いますが、せっかくなら色々と想像を膨らませて楽しみましょう。
そして、考えすぎて分からなくなった時はこの記事のざっくりさを思い出して適度にリセットしてみてください。
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