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妻のイラストがネット盗作されたのでNFTにして売り出してみた

昔々、デジタルコンテンツをネットで販売していて、違法コピーされたとき、父親に言われた事があります。

「盗用されるまでになったんなら、大したもんやないか」

果たして喜ぶべき事か。

これが新人類か。図々しすぎて却って感心した

妻がiPadで描いた絵を、インスタに上げたところ、最近突然フォローし始めた方が、妻の描いた絵をコピーしてTシャツ販売サイトで売り出していたのを妻が発見。直ちにクレームしたものの。。。

盗作した人のインスタグラムフィード

盗作した方曰く

「許可を貰おうとプライベートメッセージ送ったけど、返事が無かったので承諾してくれたと思って使わせてもらった。」

盗作作家ご本人の弁

この神経、なんと言って良い のかわからない、軽くカルチャーショックを受けてしまった。

問題の盗作Tシャツは、クレーム後、すぐに削除されていましたが、心のモヤモヤが取れない。

ネットに上がったものは勝手に使われるのが当然な世の中になった模様です。我々もアップデートしないと時代についていけません。

そもそも、あの絵が真の駄作なら誰もコピーさえしないはずで、誰かが売り物にするほど興味を持ってくれたというのは、これは喜ぶべき出来事ではないかと思う事にしました。

よおし、いよいよママとパパはNFTに手を出すぞ

最近OpenSeaと言う、なんでもNFTにして販売できてしまうサイトが流行っています。出品は工夫すればタダでできるらしいので、早速試してみました。

いよいよ我々も、NFT参入でWeb 3.0時代に突入してしまいました。

出品方法は、他に詳しく解説している方がいるかと思いますので省略しますが、手続き自体は驚くほど簡単なものの、技術的な問題で躓きやすいのが難点です。

こちらが例のNFTのページです。

最近はWeb 3.0が新しいITバブルみたいな感じになってるらしい

この方の動画を見てみると、どうやらそんな感じらしい。

インフレで不景気な世の中なのに、まあ、景気の良さそうなお話だこと。面白いのは、Web 3.0という、まだ素性も将来性も良くわからないのが出てきて新しい仕事を生み出しているという事。

ぶっちゃけ、SWIFTっていらないんじゃない?

Web 3.0の目玉の一つ、分散型金融DeFiなんかは、最近時事問題で何かと話題になったSWIFTの庶民版なんじゃないかと思えてきたり。DeFiでは、コルレス銀行とか面倒なことを気にせずに勝手に両替経路を探してきてくれて、仲介してくれます。手数料とかもきちんと表示されて明瞭会計。両替の所要時間は、通常なら数秒から数十秒。

DeFiでは、不特定多数のユーザが両替所に色んな通貨を預ける形で投資してくれる事で両替が可能となっています。我々が両替して手数料を払う事で、手数料の一部が投資してる人のポケットに報酬として入る仕組み。

誰が両替の資金を用立ててくれているのか分かりませんし、こちらの身分も、両替の資金提供者にわからないはず。多分。無駄な事は詮索せずに、DeFiが両替の仕事を淡々とこなしてくれます。

仮想通貨の為替両替的なサービスの画面例

Web 3.0とDAOの融合

Web 3.0がブロックチェイン技術で送金とか投資を簡単にしてくれた。各種手続きも、詐欺、バグやハッキングなどのリスクは残るものの、割と正確かつ安全に行われる。プライバシーもある程度確保され、処理や手続きの透明性もある。知らない他人との取引も割と安全に行える。

今回のIT革命は、DAOと呼ばれる、簡単に言えば、集団での意思決定を、独裁者抜き自由かつ公平投票で行う仕組みが、Web 3.0と合流してくる事で、一層時代にマッチした感が出てきている様です。

そのWeb 3.0が集団の意思決定や政治に使われる事で、どの様な変化が社会にもたらされるのだろう?

Abdullah Ajiboseという方が、Web 3.0がDAOと融合する事の意味について纏められています。これを読んでいると、なんとなく次の世界が見えてくるような気がする。

迫る!大失業時代

これらの技術が、集団の意思決定に使われる事でどうなるかという点が非常に興味深い。

そもそも、あの国も重要な決定をDAOで決めていれば、ブラック企業の圧迫面接みたいな会議で賛同を強要するなんて事はなくなるはずで。独裁者も失業です。

Web 3.0の資金を扱うのに長けている利点を活かして、DAOを使って資金の使い道を正しく決める事ができます。

修学旅行の代金、一体どの様に使われていたのでしょうか。そういうのもDAOで透明性を高めると、何かと捗らなくなる人も出てきそうです。

募金を募る怪しい慈善団体の皆様。今から他の商売を見つけ始めた方が良さそうです。

中抜きで生計を立てている人たち。カネの経路や意思決定の過程などが全部丸見えになります。お勤めご苦労様です。

スマートコントラクトも利用して、原料の生産者などへの公平な利益の配分も、DAOで公平に決める事ができます。生産農家の子供たちが学校に行ける様になるかも。誰が作った原料で作られた製品なのか分かると、また別の価値も出てくるかもしれない。消費者もDAOを通じて意思決定に参加できると、また良い事になるかもしれない。

限られた貴重な資源の配分も、DAOで決める必要が出てくるかと思われます。これも色々ありそうです。

何して準備しとけば良いんだろうか

Web 3.0は、社会に大きな変化を齎すのは明らかで。みかけは不可解な技術的なものでも、人々の消費行動や生活に大きな影響を与える。

来る時代では、各個人の意思決定が、時には国境を超えた共同体の未来に大きく関わるとなれば、他人への共感と興味や関心、良識が重要になると思う。

身近な自分の生活も同じ様に、どこか遠い地方の人の営みも大事です。当然ながら、自分にとって良いと思っていることが、他人にとって良いとは限らない。

普段から何気なくやってることが、遠くの誰かを傷つけているのかもしれない。でも、誰がどうなっているのか、分かる術もない。

Web 3.0時代の到来が、遠くの誰かとを繋ぐDAO(道)を作ってくれるのかもしれない。