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ダイエットで自分は変わる(30)野外活動

アニマリストとして野生を追体験するにはどうすればよいか。(25)では何かしらボランティアに参加する方法を挙げたが、関わり方が割と難しい。ある程度の都市であれば様々な活動があり、様々な参加の仕方もあるので窮屈さはさほど感じないだろう。一方で、人の関わりが密な地方だと、せっかく始めても「樹上での小競り合い・馴れ合い」と変わりないかもしれない。

一人でできて負担も軽いのは、実際に野外で過ごしてみる。ということである。スーパーで狩をし、火を起こして調理して食べて寝る。これはアニマリストの基本要素を全て含んでいる。空前のキャンプブームがあったため、道具は安く手に入るようになったし、メルカリで中古品を買ってもいい。ただし、特別な道具は必要ではないし、快適な装備を野外で再現してしまったら家で過ごすのと変わらない。あくまでも、獲物を自分と一体化させることを中心に据える。自分は何を欲しているのか、野外の環境で実現可能かどうか、あれこれ考えることは自分を知るきっかけになる。

もしもまったく経験がないのであれば有料のキャンプ場でもよいとは思うが、住宅展示場のような中で過ごすなら自宅で読書でもしていたほうがましである。できれば自治体が管理しているような無料かただ同然の、設備もそれなりの場所だ。コンクリで丸太風に仕上げた冷たい椅子やテーブル(なんなんだろうあれはいったい)に腰掛けて茫然とするところから始めると、頭の中がリセットされると思う。

僕は休みの日にわざわざ肉を食べたくないという気分が優勢なので、煙が出る脂の乗った青魚などを心ゆくまで焚火で炙ったりすることが多い。〆は(ある意味でご馳走の)インスタントラーメンを啜ったり、寒い時期は鍋に投入したりもする。旨みを強調した味付けは本当にくらくらする。実はこのような活動はアニマリズムのためではなく別の動機から始めたのだが、それについてはいずれまた。

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