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2024/5/4 ケンタッキーダービー(G1) - 高柳式+α分類


チャーチルダウンズ ダート2000m

枠順

極端な所としては死の枠17番を有力馬フィアースネスが引いた所(1頭取り消したので16相当になった)。ただ血統的には動きやすく悪い枠ではないと思う(父がクオリティロード系なので、少しゆったり目に出しても支障がなく、途中からまくり上げる動きをするにも悪くない枠だと思う)。

内は有利もそれは前に行きやすいという点で有利。内でじっとしている分にはいいかもしれないが位置を取りに行けないと最後方に置かれてしまう。
(逆に最後方からの馬は内が取りやすいパターンも…一昨年のリッチストライクがそのパターン。前が超ハイペースになったとはいえ。)

コース

だいたい左回りの大井競馬場。
2000mレコードはセクレタリアト先生が1分59秒.40で走ったやつ。
(大井2000mスマートファルコン2分00秒.4より1秒速いとは…)

(チャーチルダウンズ:450m / ゴールまで380m)
(大井:486m / ゴールまで386m)

https://world.jra-van.jp/course/us/churchilldowns/

https://www.keiba.go.jp/guide/07/course_information.html

JRA。東京2100mでG1をやりなさい。少なくともG2。またはG3。

予想はよ

仮で。

◎17 フィアースネス
○4 キャッチングフリーダム
▲6 ジャストスティール
△① 11 フォーエバーヤング
△② 2 シエラレオーネ
✓3,7,14,15,18
こっから調整。

買い目

⑰フィアースネスの単勝は買いたい。オッズ割れると思うし。17枠で嫌われてくれると思うし。後ここから馬連。

展開

過去のペースはこういう感じ。

区間タイム
区間タイム(グラフ)

テンの速さはこういう感じ。

テンの速さ

個別分析

①ドーノック

前走ブルーグラスS4着。前半少し力んだ。内の番手~3番手で追走。直線外に出すも⑧ジャストアタッチと㉑エピックライドを捕まえるには至らず。

・血統
早い話、去年の勝ち馬メイジの全弟。
父Good Magicはスマートストライク系でCurlinの産駒。×ハードスパン・MiswakiでCurlinと比べると湿った時の良さがよりあるかも。
母父のBig Brownはケンタッキーダービー・プリークネスSを勝った2冠馬。ダンチヒ系。ヌレイエフにLear Fanでロベルトの内包がある。
母方は叔父にFinnegans Wake(父Powerscourt…サドラーズウェルズ直子)というターフクラシックS(芝9F G1)勝ち馬と、地方を走っているモズプラチナがいる。
全体ではミスプロの4×5×4に、ダンチヒの4×4、ノーザンダンサーの5×5×5のクロスが発生している。また、母方にSummer Squall(A.P.Indyの半兄)でストームバードを持つ。

・考察
血統的にはメイジだし、近年のケンタッキーダービー傾向から言っても特に文句付ける所はない。ただ去年のメイジと比べるとパフォーマンスが物足りないところがある。深い所にリボーやトラフィックジャッジを持っていて血統的に対応できる幅が広そうなので相手・ヒモとしてであれば持ってもいいか。距離の融通も血統の幅と同じように効くと思う。

②シエラレオーネ

前走ブルーグラスS勝ち。3角からじわじわと上がって行き直線差し切り。
23.15-23.33(46.48)-24.35-25.82-13.43で最後止まるところを捕まえきった。

・血統
父Gun Runnerはもはや米国クラシック路線の定番種牡馬。ジャイアンツコーズウェイが入ることで直線でもう一度ファイトする力も、ダートで他が止まる中頑張る力も持っている。母父Malibu Moonでナスルーラ的な速さを要求される場合でも一定の対応力があると思う。母母父のデピュティミニスターが入ることでジャイアンツコーズウェイのもう一度ファイトする力を更に強調するようなイメージか。

あと、重要な点なんですが、母母がDarling My Darlingということは、フォーエバーヤングのいとこにあたります。ローミンレイチェルの牝系で、ゼンノロブロイも近親にあたります。それで行くとバックパサーもそれなりに効いてくる血統背景で、マイペースで運んで最後戦う形に持ち込めばそれなりに面白いか。ミスプロ×バックパサーの色濃い牝系なので距離は大丈夫だと思う。

・考察
テンを飛ばしていくと削れてしまう可能性が有ると思う。前述の通り、マイペースで運んで後半勝負する形の方が着順は取れるか。問題はどこまで届くか・前が止まるかどうか。ブルーグラスSの走りはいいけど、去年の勝ち馬フォルテ、2着メイジほどではないと思う。

③ミスティックダン

前走アーカンソーダービー3着。外枠で位置を取り切れず中団後方から。テンが23.43-24.03(47.46)と前哨戦としては流れた中でポジションを取れなかった。3角から進出するも24秒台ラップが続く中で押し上げたのもあり詰め切れず。ムース(本戦出られず)と⑥ジャストスティールからは6馬身離された3着。有力馬だったティンバーレイク(回避。距離短縮の見通し)はクビ差し切った。

・血統
父Goldencentsはサンタアニタダービー・BCダートマイル(連覇)の勝ち馬。Into Mischief産駒で×フォーティナイナー系。ダブルジェイのクロスを内包している。インリアリティは持っていない。
母父のColonel JohnはAWのサンタアニタダービーとダートのトラヴァーズS勝ち馬。Tiznowの産駒でインリアリティ系。Colonel Johnの母父のTurkomanはワイドナーH他G1を2勝のAlydar産駒。面白い点として、Turkomanの母Tabaはアルゼンチンの2歳最優秀牝馬で1930年ごろイギリスから導入された南米血統。父と母父でミスプロ×インリアリティが成立している。
母母父のSiphonはブラジル産・ブラジル牝系(元は1910年ごろ英→アルゼンチン導入)の生産馬が、アメリカ移籍して活躍した馬。サンタアニタH他G1を3勝、かつドバイWCでシングスピールの2着などがある。血統はシカンブル系(セントサイモン系)。南米色強すぎてあんまりわからん……。強いて言うとテディ系のクロスがあり、それがスピードと出ているか。母方はセントサイモンのクロスがあったりする。セントサイモン3×3をアルゼンチンに輸出するのはどのブリカスだ?
母方にはCherokee Colonyからリボー、コンキスタドールシエロからミスプロ等も持っている。母父Colonel Johnが軽さだし、父Goldencentsもそれなりには軽いけど、母母父のSiphonが渋い。リボー入ってきたりするあたりも渋い。大舞台で面白いような気はする。

・考察
枠はいい所を引いたと思う。前走は枠の影響もあり後方に置かれて、そこから詰めるも最後24.99-12.29と加速するラップに少し離された結果。人気も無いだろうし舐められるようだったらこの渋さと大舞台適正は面白いんじゃないかと思う。内目から早めに動ける展開になって押し切ったり前で残ったりしないかと期待してみたい。距離はこの渋さならいけると思う。

④キャッチングフリーダム

前走はルイジアナダービー勝ち。4角から直線で最後方一気を決めた。
23.49-24.84(48.33)-24.21-24.84-18.78(ラスト300m)。最後差し切ったこと考えるとそこそこ優秀な気もしなくはないが、恵まれてはいる。

その前走リズンスターSで、シエラレオーネの3着(2着はトラックファントム)。苦しくなると左によれる癖があるようなので、本番に向けて課題か。
リズンスターS(不良):24.32-25.35(49.67)-25.07-24.66-12.73。後半速い。

・血統
父Constitutionはフロリダダービーの勝ち馬。Tapit産駒で×Distorted Humorでリボーも効いている。母父はPioneerof the Nileはおなじみ感あるので省略。エンパイアメーカーなのでインリアリティをしっかり持つ。母母父がヨナグスカでホープフルS(同着1位)勝ち馬のブラッシンググルーム系×バックパサー他。牝系はかなり地味だと思う。クラフティプロスペクターを持っているので、血統表全体で見るとミスプロとインリアリティがありとあらゆる所で大乱闘を起こしている。

・考察
案外本番向きでは……?という気持ちが。勝てるかっていうとスキはあるし、最後粘り切れるかが何ともな所だけれど、内包しているスピードは魅力的。2000mに耐えるかはギリギリな気がする。

⑤カタリティック

前走フロリダダービー2着。フィアースネスにぶっちぎられた。テンで外のフィアースネスに負けて切り返して外回って番手を取った形。2番手から耐えたけど、区間24.32の所でフィアースネスにちぎられてしまった。

・血統
父Catalina CruiserはUnion Ragsの産駒。ディキシーランドバンド系直系のスプリンターでG2を5勝。MineshaftのA.P.Indyとストームバードを持っている。ミスプロ・シアトルスルー・レイズアネイティヴ・ノーザンダンサー・セクレタリアトがこの1頭でクロスしている。多い。
母父Distorted Humorは父方や母父でおなじみ感。G2,G3で重賞4勝だし、初年度はオーストラリアで供用されたが大当たりしてアメリカへ再輸出されてさらに大当たりした。フォーティナイナーにダンチヒ。
母母父Holy Bullは一世を風靡した芦毛のアイドルホース。狂気の逃げ馬。父のGreat Aboveは超良血だが戦績はパッとはしなかった馬で、母も比較的地味。ヒムヤー系ってのはこういうぶっ飛んだのを時々お出しになるから困る。Great AboveがTa WeeなのでDr.Fagerの半妹だしインテンショナリーでスピードに関しては米国スピードそのものみたいな血。
親戚に現3歳のエコロガイアがいる。Bluegrass Cat(ハスケル招待H他)も。牝系からはSuper Saver(ケンタッキーダービー)がいる、Numbered Accountの牝系。アサティスなんかと同牝系。

・考察
実績的には物足りない。経験値的には前走が重賞初挑戦なので、まだパフォーマンスを上げてくる可能性はあると思う。ただ血統的には別に手を出したい要素は特に感じないような……(ディキシーランドバンド直系で頑張ってほしいけど、馬券的にはそれだけで印回すには至らず……)

⑥ジャストスティール

前走アーカンソーダービー2着。23.43-24.03(47.46)-24.80-24.99-12.29をムースの外の番手を追走し2着に2馬身差で流れ込んだ。強い馬の後ろとはいえ、ぶっちぎられた訳ではなくついて行って2馬身差なのでそれなりに優秀ではないかと思う。

前々走レベルSは外々を回された影響もあったか7着に敗れている。

・血統
父Justifyは疑惑の三冠馬。無敗から疑惑に変わったけど種牡馬実績は嘘をつかないのが最近の状況。最近イギリスでも産駒が暴れている。血統的にはミスプロのクロス・ニジンスキーのクロス・そしてプリーチトヤーン。更にインリアリティ。Tapitみたいな米国の定番の血統盛り合わせ的な感じ。
母父はFastnet Rockと豪州のデインヒル血統。豪州牝系にロイヤルアカデミーⅡを掛けて、そこにデインヒルを掛けた血統。豪州短距離馬だが英オークス馬のクオリファイ等を輩出している。
Fastnet Rockが母父に入っているのは、ジャストスティールの母母のAspen Fallsが米→豪に送られて配合され、生まれたIrish Lights(豪州産)が米国で繁殖入りして生まれたのが本馬。
母母父はヘネシー。ストームキャット直子で×ダンテ系に×トムフール系。ヘニーヒューズの父としておなじみか。どっちかというと日本だとダート要素なストームキャット系だと思います。ヘニーヒューズはメドウレイクで更に粘り増しですが、ヘネシー自身もクリムゾンサタン(ストームキャット)だし、そこに持続という形かなと。
牝系はChange Waterなのでティンバーカントリー(プリークネスS他)、ドバイミレニアムも居れば、ツルマルツヨシもいる。いいとこの坊ちゃんですね。

・考察
Crimson Saintの7×5×6なんですよね(Spy Songでもクロスしてるなコレ)……そしてヘネシー4×3……前を捕まえに行ける感じはしないなぁ……雪崩れ込みと粘りで戦うしかないか。前に行く馬が止まってくれればワンチャン……という気もする。距離が延びること自体は悪くはないんじゃないでしょうか。不安はあるが。

⑦オナーマリー

前走ルイジアナダービー2着。④キャッチングフリーダムと一緒に後ろから伸びてきて、伸び負けての2着。きっちり3着馬はかわし切ってるが、先に動いて的にされた感はある。

・血統
父Honor CodeはA.P.Indy直子で母父がストームキャットの母母父がミスプロの母母母父がRahyと見たことある字面がいっぱい。セレナーズソング(G1を11勝)の名牝系。父はセクレタリアトクロスをまず持ってる(後述)。
母父はスマートストライク。近年のケンタッキーダービーでいたら買っとけスマートストライク。ミスプロのパワーとSmartenのロイヤルチャージャー系の方向性が合うんだろうなぁ。
母母父はロイヤルアカデミーⅡ。ニジンスキー×クリムゾンサタン。直系としてはブラックキャビアとかが出てるが近頃は牝系のパーツ感がある。
本馬のクロスはミスプロ4×3・セクレタリアト4×5・クリムゾンセイント(牝馬)5×4・ノーザンダンサー5×5。6代以上は面倒なので省略させて。
牝系はそこそこいい所の子。ルールオブロー(英セントレジャー)に、Feed The Flame(パリ大賞)がいる。

・考察
悪くはないと思う。ただ④キャッチングフリーダムに差し切られちゃったのは決定力不足っていう部分が血統パーツからもある感じだと思う。クリムゾンセイントのクロスだし…どっちかというと粘り腰みたいな差し脚になるか…… キャッチングフリーダムを重視するなら相手として?クリムゾンサタン先生にお願いして距離を持たせてもらう(粘り腰の差し脚)だとは思う。

⑧ジャストアタッチ

前走ブルーグラスS2着。23.15-23.33(46.48)-24.35-25.82-13.43で逃げの番手で運んで最後②シエラレオーネに差し切られた。KYダービーが4戦目。
前々走は不良馬場のゴッサムSDeterministicを捕まえきれず2着。

・血統
父Justifyは⑥ジャストスティールと同じ。ミスプロのクロス・ニジンスキーのクロス・そしてプリーチトヤーン。更にインリアリティ。Tapitみたいな米国の定番の血統盛り合わせ的な感じ。
そして母父がなんとTapit。A.P.Indy系でも特に快速で、Tapitの血統表の中でミスプロとニジンスキーとインリアリティが大乱闘しているあのTapit。この時点でクロスがエライことになっている。
母母父はIkari。情報が無い。未勝利・アローワンス競争で3勝。シアトルスルー直子で母父がアリダー、ボールドルーラークロスにDr.Fagerが入る。アグネスゴールドがいる牝系。パーツとしては速いシアトルスルー系か。
牝系はパッと見た限りで特筆事項は無し。地味っちゃ地味。リボーが入る。
血統クロスがエライことになっている。Pulpit4×3・シアトルスルー5×4・ミスプロ4×5・リローンチ&ムーングリッター5×5・ニジンスキー5×5。6代以上はカウントしたくない。

・考察
今年のおバカ血統枠か。ひたすら一本調子なスピードを強化したような血統構成だと思う。爆走したとてブルーグラスSのパフォーマンスからは何か×何頭かに捕まえられるとは思う。ただ結構足を削る逃げをやろうと思えばできるのではないか?とも思います。距離は正直長いんじゃないかな…とは思いました。

⑩テーオーパスワード

前走伏竜S勝ち。12.9 - 11.9 - 12.9 - 13.6 - 12.6 - 12.3 - 12.5 - 12.2 - 13.2で逃げ切り。うーん……中山だから仕方ないけど……って感じ。

・血統
父コパノリッキーはフライアーズカースの牝系なので実は在来っぽく見えて舶来のそこそこいい所の子って話はしましたっけ。ストームソング(BCジュヴェナイルフィリーズ)やハットトリックが遠い親戚にいる。血統要素としてはサンデー系ゴールドアリュールなのでヌレイエフ効いてヴェイグリーノーブルも効いてくる所に、ティンバーカントリーにトニービン・リアルシャダイといった感じ。日本のダートって感じ。成長力も後傾な所がある。
母父キングカメハメハはもはやおなじみ。割り材の水。トニックウォーター。母父に入ると軽めの瞬発力寄りになるか。
母母父Favorite Trickは2歳時8戦8勝で年度代表馬にもなるも、3歳以降鳴かず飛ばずの早熟だった馬。2歳8戦で擦り減っちゃいましたかね……。
母母母父にサラトガシックスが入るという、Favorite Trickとサラトガシックスがこの関係で入るのは何か因果を感じる血統構成。
牝系はA29号族で……特段書くことは思いつきませんでした。

・考察
私はパスで……とりあえず無事に回ってきてください。勝ったらお祝いしましょう。
深掘りに深掘りをすれば血統的に行ける要素は見つかるかもしれないけど、それをやると他でも同じことが起こると思うので私は見出せませんでした。

⑪フォーエバーヤング

前走UAEダービー勝ち。テンは大外枠もあり遅れるも押していって前団取り付き、外目5番手追走から4角から押しきり勝ち。2着AUTO BAHNが止まる所を2馬身突き放した(ただしAUTO BAHNはアルゼンチン産3歳のため、斤量59.5㎏で走っていた。4.5㎏斤量差があった)。
個別ラップタイム:
8.8(100m) - 10.8 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.9 - 12.9 - 12.2 - 11.8 - 12.6

・血統
父リアルスティールはドバイターフの勝ち馬。全妹にオークス他G1を4勝のラヴズオンリーユーがいるディープインパクト産駒。ミエスクの血統でMonevassiaの系譜なのでキングマンボの近親に当たるがどちらかというとヌレイエフの鈍めな方向性が出る。そこにストームキャットを付与して、全体としてはパワーに寄るのでダートを走るのは納得(ちょっと特殊な方向性を持った種牡馬。母父トウカイテイオーとかとの組み合わせが面白い)。
母父CongratsはA.P.Indy直子で、G2サンパスカルH勝ちがある種牡馬。米国の名牝ラトワンヌの血統で、ここまで掛け合わされた種牡馬もGraustark、ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターと米国の一流血統を積み重ねたような血。種牡馬としては牝馬の活躍馬が多く出ており、ノーザンファームがよく買っている。米国のスピード血脈(Dr.Fager,Double Jay,In Reality等)は持っていないのでスピードの点で少し劣るかもしれない。
母母父にデピュティミニスターが入ることで上記血統を日本のダートにもより適用させている面があり、最後UAEダービーのように減速の中でも粘る力になっているのかなと思う。
牝系は②シエラレオーネと同じローミンレイチェル牝系。バックパサーもそれなりに効いてくる血統背景で、距離という点で2000mに伸びても安心感はあると思う(逆にサウジダービーよく勝てたなとも思います)。

・考察
中盤緩めて最後にもう一度速くなるラップを経験している・既に踏めているのは好感点。気になるのは血統的なスピードの血の不足部分。どうしても中団からの競馬になるのではないかと思う(その方がいいとは思う)。KYダービーのペースで、中盤緩んだとしてもう一度速い脚を使えるのであれば、後は他の差し・追い込み馬たちとの比較と前がどれぐらい強いか(今年前々でそこまで強いのは居ないと思いたい…)との勝負ができる可能性はあると思う。血統構成的には日本のダートにも対応できるって感じだと思うので期待はしたい。距離はローミンレイチェル牝系なので持つと思う(②シエラレオーネと同じ、かつ父リアルスティールになる分もう少し余裕があるかと思う)。

⑫トラックファントム

前走ルイジアナダービー4着。逃げたが最後まとめて捕まった。ラップは23.49-24.84(48.33)-24.21-24.84-18.78(ラスト300m)でそこまで速くはない。
前々走はリズンスターS(不良):24.32-25.35(49.67)-25.07-24.66-12.73で、これも逃げて2着に粘っている。テンで出して緩めてもう1回だと中々だが、ちょっと本番を考えるとこれでも遅いか。今のところ意地でも逃げている馬。

・血統
父Quality Roadはフロリダダービー他G1を4勝。Gone West系で、ストロベリーロードを持つのが特徴。豪州的な持続力を持ったタイプで種牡馬としてエンブレムロード(サウジC)、シティオブライト(BCダートマイル)等の産駒を出している。比較的産駒の幅が広いのはストロベリーロードを持つことが背景と思われる。
母父はInto MischiefでG1勝ちこそキャッシュコールフューチュリティのみだが、種牡馬として父ハーランズホリデーの代替として繁殖牝馬を集め、2019年から2022年まで北米リーディングサイヤーとなっている種牡馬。KYダービーはオーセンティックが勝っている。他に今年のドバイWCを買ったローレルリバー等産駒も幅広い。種牡馬としては自身は米国のスピード血脈(Dr.Fager,Double Jay,In Reality)を持たないので、牝馬との配合時の相性が良いのではないかと思われる。
母母父はTrippiで、ヴォスバーグSのG1勝ちがある短距離馬。エンドスウィープ系で、Valid Appealで自身でミスプロインリアリティが成立している。
牝系としては特筆事項は無いが、4代母父のEskimoはノーザンダンサー×Dr.Fager、5代母父のAkureyriはバックパサー、そして深い所にトラフィックジャッジを持つなど牝系自体は結構面白いところがある。

・考察
2000mが長いと思う。母父Into MischiefにTrippi。Quality Roadで距離誤魔化せてるし、リボーも入ってたりするから何とかなっていたんだとは思う。意地でも逃げてもらってペースを上げるのが役割か……?

⑬ウエストサラトガ

前走ジェフルビーS(AW)を2着。外枠から外目中団追走で、早めに仕掛けるも⑭エンドレスリーが直線で抜け出して置いて行かれた。団子で入線も2着死守した。23.33-25.24(48.57)-24.43-24.93-12.22でラスト加速。

・血統
父Exaggeratorはサンタアニタダービー他G1を3勝。スマートストライク系Curlin×Vindication(シアトルスルー×ストロベリーロード)。Curlinから考えるとシアトルスルーは入るし、そこに更にストロベリーロードで癖が強めに出ている感じがある。
母父Uncle MoはBCジュヴェナイル・シャンペンSの勝ち馬。インディアンチャーリーのパワーにクリスエスのロベルト・ディキシーランドバンドを組み合わせた形。父としてNyquist等を輩出している。どちらかというとパワーにパワーな感じ。ロベルトとかダンチヒとか入りはするけど……
母母父はCandy Rideでアルゼンチン生産・米国移籍の芝・ダート走法で走ったファピアノ系に×ブラッシンググルーム系(Candy Stripes)。Gun Runner等の父にあたる。バランスが良く、リファールを持つので成長力に期待できるタイプ。
牝系はノーザンファームがお買い上げしたウィキッドリーパーフェクト(アルシバイアディーズS勝ち)が近親にいる。3代母のWickedly Wiseがセクレタリアトの4×3のクロス持ちで、Tactical Catなのでストームキャットとカロを持っている形になっている。芦毛血統で芦毛の馬なので比較的鈍いか……

・考察
勝ちきるには鈍さがあるし、家賃も高いような気はしている。成長力はあるのでパフォーマンスを上げてくる可能性はあると思うが……どこまで印を回せるかみたいな感じはする。距離自体は行けてもいいぐらいの感覚。

⑭エンドレスリー

前走ジェフルビーS(AW)勝ち。外枠から中団後方位置。3コーナー後半から襲いペースの中から仕掛けて一気に突き放して勝ち。
23.33-25.24(48.57)-24.43-24.93-12.22でラスト加速。
2歳時は芝を走ってた馬でG3を2勝している(1600m)。3歳時よりAW1800mを2戦し2勝。ダートは今回初挑戦。

・血統
父Oscar PerformanceはBCジュヴェナイルターフ他G1を4勝(全て芝)。米国のサドラーズウェルズ系でLt.StevensとThongの全兄妹クロス・Specialのクロス・ヘイルトゥリーズンクロスを持つのが特徴。シアトリカルを持っておりスパっと切れるというよりはズブっとのタイプ。現役時は逃げて勝ってた。芝8FポーカーS(G3)で1:31.23というレコードタイムを持っている。
母父LangfuhrはメトロポリタンH・ヴォスバーグSの勝ち馬。マル外産駒として日本でアポロケンタッキー、母父でテイエムサウスダンを出している。ダンチヒ系でプリンスキロなどの影響もありつつ、Bull Dogのクロスなどもあり一定のスピード能力はあるタイプか。
母母父はAkaradでBusted系の種牡馬。サンクルー大賞を勝っており、全妹のAkiydaが凱旋門賞勝ち馬。日本ではディープブリランテの母母父など。血統としてはまず父はBustedで、母父はDjebel系で4×4のクロスあり。母母父はシカンブル系でスタミナの権化のような血統構成。
牝系としては遠い所にチョウカイキャロル(オークス)がいる。血統構成としてはブラッシンググルームにミスプロと入ってくる形。米国のスピード代表的な血は少ない傾向にある。

・考察
AW合ってる…とは思うんだけど悩ましい所。去年トゥーフィルズで2着に足りたことを考えると、前走加速で能力を出し切っていない所があるのは魅力。ただテンがどれぐらい行けるのかというと行けないだろうし、中団仕掛けになることを考えると頭までは無いと思いたい……(滅茶苦茶強くて突き抜ける可能性はあるかもしれないけど)

⑮ドメスティックプロダクト

前走タンパベイダービー勝ち。中団で運んで4角待ち、直線競り合いを制してハナ差逃げる2頭を捉え切った。馬群で競馬が出来ている。
25.25-25.89(51.14)-25.07-23.15-6.11 ドスロー。

・血統
父Practical JokeはホープフルS、シャンペンSなどの勝ち馬。Into Mischief産駒で×フォーティナイナー系(Distorted Humor)。ダブルジェイのクロスは無い。ヘイローのクロスがある。日本だと森先生がサイゲの金でたくさん仕入れて走らせていたりする。どちらかというと短距離寄りか。
母父Paynterはハスケル招待Sの勝ち馬。Awesome Again(デピュティミニスター)×Cee's Tizzy(インリアリティ)で、Cee's Songの牝系(Tiznowの近親)に当たる馬。デピュティミニスター系の特徴でありつつもブラッシンググルーム・Tiznowの特徴・リファールを兼ね備えた血統。種牡馬としてはKnicks Goを出している。どちらかというとここに何が乗るかが肝か。
母母父はCherokee Run。G1こそブリーダーズCスプリントのみだが、プリークネスSで2着など幅広く活躍したブラッシンググルーム系。フランシスSを持つのが特徴か。日本ではホッコータルマエの母父として有名。
牝系は特筆事項は無く、深い所にTasso(ファピアノ×ワットアプレジャー×シカンブル)であったり、プリンスキロのクロスがあったり、トラフィックジャッジが入っていたりする。

・考察
さすがに前走ドスローすぎるような……ただ馬群で競馬が出来ているのはいいポイント。成長はあるのでレムゼンSから成長しているのであれば、オッズとご相談して買い目に入れてもいいのかもしれない。距離は一応で持つとは思う。

⑯グランドモーザファースト

前走フロリダダービー3着。⑰フィアースネスの内の番手。3角で引き離されて行って⑤カタリティックにも後れを取った形。
前々走はタンパベイダービーで⑮ドメスティックプロダクトの3着。同じように伸びてきて伸び負け。

・血統
父Uncle MoはBCジュヴェナイル・シャンペンSの勝ち馬。インディアンチャーリーのパワーにクリスエスのロベルト・ディキシーランドバンドを組み合わせた形。⑬ウエストサラトガの母父。パワー寄りなイメージ。
母父Giant's CausewayはG1を6勝のアイアンホース。芝で走ったがラストランBCクラシックでTiznowの2着もあるすごい奴。ストームキャット直子であり、×Rahy(ブラッシンググルームかつグロリアスソング…グロリアスソングの要素が強めではある)にロベルト等が入って勝負根性の塊。
母母父LangfuhrはメトロポリタンH・ヴォスバーグSの勝ち馬。マル外産駒として日本でアポロケンタッキー、母父でテイエムサウスダンを出している。ダンチヒ系でプリンスキロなどの影響もありつつ、Bull Dogのクロスなどもあり一定のスピード能力はあるタイプか。⑭エンドレスリーの母父。
牝系的な特筆事項は特になし。Phone Trick等入るのである程度仕上がり早な所もあると思う。

・考察
素直にお家賃が高いとみて評価は下げようと思います。これが来るならばカタリティックが来ると思うし……力の差は示された関係かなと思います。

⑰フィアースネス

前走フロリダダービー勝ち。2角で先頭に立ち、3角馬なりで引き離していってすり潰す競馬。24.06-23.44(47.50)-23.81-24.32-12.59(緩めた)でタイムは水準級ないし良好だと思う。

・血統
父City of LightはBCダートマイル・ペガサスWCの勝ち馬。クオリティロード産駒でストロベリーロードを持つ。特徴としては母がSomethingroyal(セクレタリアト・サーゲイロードの母)の4×3クロスとノーザンダンサーの4×3クロスを持っていること。プリンスキロがさらに強調され粘り腰が強化か。
母父のStay ThirstyはトラヴァーズSの勝ち馬で、A.P.Indy×Quiet Americanの快速シアトルスルー・Bernardiniの産駒で、ストームバード・ロベルト・リボーを母方に持つ面白い血統構成。必要パーツがそろい踏みみたいな。
牝系としては地味だが、母母のNonna Miaがエンパイアメーカー産駒×Holy Bullで、インリアリティのクロスに加えてインテンショナリーのクロスが発生している。根っこの部分でスピードは持っている血統だと思う。

・考察
まだ考える。このメンバーの中だと強いかもしれない。ただ前走は本番と比べるとテンはかなり緩い。クオリティロードの血統と考えると少しゆっくり出した方がいいのかもしれないと思うと、盤石とは言い切れないんじゃないかとも思う。
※枠順出たので:17番死の枠で嫌われるなら単勝は面白いかも。クオリティロード系と考えると外目で見ながら運べるのは悪くないので、無理に逃げたりしなければ。まくり上げる形で押し切れるんじゃないかと思う。距離は母母父にエンパイアメーカーが入ると考えるとバックパサーが効いてくると思うし、ダマスカスも母方に入ってくるのを見る限りでは持つかなと。

⑱ストロングホールド

前走サンタアニタダービー勝ち。中団追走から4角イン>アウトで直線叩き合いを制して競り勝ち。22.72-24.01(46.73)-24.17-25.98-13.10で後半減速だがテンのペースは中々のもの。2000mに伸びた時がどうか。

・血統
父GhostzapperはBCクラシックを1:59.02という超レコードで走り抜けたG1・4勝馬。半兄にCity Zipがいる。種牡馬としてはまだ大物を出せていないが、母父としてはJustifyを出している。Awesome Again(デピュティミニスターにブラッシンググルーム)にBaby Zipという速い牝馬を掛け合わせた馬。
母父はJimmy CreedでマリブSの勝ち馬。Distorted HumorにCitidancerというディキシーランドバンド×インテンショナリーで、この1頭でミスプロインリアリティ(インテンショナリー)とディキシーランドバンド持ちとなっている。
母母父はおなじみヘニーヒューズ。ストームキャット系・ヘネシー系で、メドウレイクが更に重なって粘り強くなったストームキャット系。1200m戦でおなじみ。一本調子タイプのストームキャット。
牝系の特筆事項はなし。スピークジョンなども入ってくるのでヘニーヒューズの色は更に強調されているところがある。(なので減速ラップで追い比べで勝った形になったか)

・考察
速いテンを経験しているのは魅力だが、この血統構成が前を捕まえきるには減速ラップが必要だと思う。枠も少し微妙(内で詰まる可能性は無いとは言え…外を回してだとその外か内を差していく馬がいそうだなと……)。

⑲レジリエンス

前走ウッドメモリアルS勝ち。最内からテン良く内の番手進出。向こう正面で仕掛ける外の馬を行かせて切り返し外を取ると、3コーナー終わりから進出を開始して突き放して勝利。
23.45-24.04(47.49)-24.82-25.04-12.93でまあ水準級か。

前々走はリズンスターSで4着。②シエラレオーネや④キャッチングフリーダムに伸び負けた形となり、⑫トラックファントムも捉えられていない。

・血統
父はInto Mischiefで⑫トラックファントムの母父と同じ。種牡馬としては自身は米国のスピード血脈(Dr.Fager,Double Jay,In Reality)を持たないので、牝馬との配合時の相性が良いのではないかと思われる。
母父はスマートストライク。⑦オナーマリーの母父と同じで、ケンタッキーダービーで最近走ってる血統。ターントゥがいい感じに効くんだと思う。
母母父はRahyで、重賞自体はG2の1勝だが種牡馬として活躍した馬。ブラッシンググルーム×グロリアスソングで種牡馬としては産駒の幅が広い。トキオパーフェクトからファンタスティックライトまで選り取り見取り。バラード牝系なのでどちらかというと直線で欧州的な要素をほどほどに要求される状況が合う種牡馬か。米国的なブラッシンググルームとも言えるか。
牝系の特筆事項はこれといってなし。日本にもそこそこ入ってきている牝系ではある(活躍馬はパッと出てきませんでした)。

・考察
リズンスターSで格付けは済んだかなという印象。血統としては父Into Mischiefをスマートストライクで強調してRahyってのは悪くないんだけど、牝系にスタミナの血とスピードの血をもう少し欲しいと思う。またはミスプロのクロスとか。現状枠なりの評価。

⑳ソサエティマン

前走ウッドメモリアルS2着。⑲レジリエンスの後ろをついて一緒に上がってきた形。一瞬迫るも内にモタれて突き放されてしまった。

・血統
父Good Magicはスマートストライク系でCurlinの産駒。×ハードスパン・MiswakiでCurlinと比べると湿った時の良さがよりあるかも。①ドーノックと同じ。
母父Colonel JohnはTiznowの産駒でインリアリティ系。③ミスティックダンの母父と同じ。父と母父でミスプロ×インリアリティが成立している。
母母父はCity ZipでホープフルS勝ち馬。半弟にGhostzapperがいる。ミスプロ×ブラッシンググルーム&ニジンスキーのCarson Cityに、Relaunchが効いた母Baby Zipの組み合わせ。優秀なスピードかつブラッシンググルーム持ちという特徴的な種牡馬。
牝系の特筆事項は無いが、母方の血にはA.P.Indy、ストームキャット、Phone Trick、His Majesty(リボー)と一通り必要そうな血が入ったりしてくる。
全体ではTurkomanの5×4クロスが発生しているのが特徴か。

・考察
ウッドメモリアルSで格付けは済んでいるし、レジリエンスとの比較でもあまり評価する要素は無い状況。距離的にもなんとも言えない。デットーリ売れしてもらいたい所ではある。

㉑エピックライド

前走ブルーグラスS3着。外の3番手で追走。逃げた馬は捕まえるも、前にいた⑧ジャストアタッチからは離され、②シエラレオーネにはしっかり差された。

・血統
父BlameはBCクラシックでゼニヤッタを破って勝った馬。種牡馬としてナダルを出し、ナダルが社台スタリオンステーションで繋養されている。仏オークス馬のSengaも輩出している。ロベルト系・クリスエスの系譜で、Arch×シーキングザゴールド。そしてSpecialの牝系にあたる馬。ボールドルーラー・シアトルスルー等が入ってこないのが特徴か。
母父はGio PontiでマンノウォーS2勝など芝G1を7勝。ドレフォンの父として有名か。種牡馬としてはドレフォンを出したがパッとはしていないかも。ストームキャット直系でレイズアネイティヴの4×3クロスを内包するのとリボーを持つことが強いていうなら特徴か。
母母父はSpeightstown。BCスプリントの勝ち馬で、日本ではモズスーパーフレアを出している。短距離馬か。Gone West×ストームキャットで、セクレタリアトの3×4・ボールドルーラーの4×5×4を内包している。
全体では5代内クロスがミスプロ4×5×5・ストームキャット4×5・Alydar5×4・ノーザンダンサー5×5・レイズアネイティヴ5×5とちょっと取っ散らかっている所がある。
牝系で特筆するところは無いが、Affirmed等も入ってきて早熟よりに血統傾向としては傾いているようには思う……。

・考察
大外枠、行き切れる脚があるわけではなく行った所でという血統構成だとは思う。個々のパーツを強調して見だす事は出来るかもしれないが私は素直に⑧ジャストアタッチの方を上に評価しようと(もっと言うとその上に②シエラレオーネを置こうと)思います。

補欠/取消

㉒ムガトゥ

前走ブルーグラスS5着。中団内を立ち回って最後逃げた馬を捉えた。
出走が決まってから細かく書こうと思う。

・血統
父Blofeldはクオリティロード系でストロベリーロード内包。×ストームキャット・Plesant Colonyでリボーなどを持つ。Blofeldの牝系自体はGun Runnerなどと同じ牝系にあたる。
母父はUnion Ragsでディキシーランドバンド系。×Gone Westにニジンスキー。ミスプロの3×4を内包するのが特徴。
母母父はDynaformerブライアンズタイムとかなり血統が近い(同牝系)が特徴。ロベルトにリボーで使ってよくなるタイプで、この舞台だと距離も魅力か。
牝系の特筆事項はなし。全体のクロスはGone West4×4にHis Majesty5×5が特徴的。

・考察
今のところ出てきても軽視の予定……パーツ単位では抑えてもいいけどここまで買ってられない。

⑨エンシーノ(※取消)

前走レキシントンS勝ち。外枠から23.55-23.73(47.28)-24.66-25.28-6.71を逃げて押し切り。1700mまでしか走ったことが無いゴドルフィン。

・血統
父Nyquistで16年のKYダービー勝ち馬、かつBCジュヴェナイル勝ち馬。米国のカロ系でインディアンチャーリーのパワーにクリスエスのロベルト・ディキシーランドバンドを組み合わせたアンクルモーに、Forestry(ストームキャット×Pleasant Colony)を組み合わせた父。どっちかというと重いと思う。軽さを他から補強してやりたい感じ(Dr.Fagerとか持ってるけど…不足感)。
母父Bernardini。A.P.Indy直子で、Quiet AmericanというDr.Fagerの強烈な(3×2)クロス持ちを母父に持った産駒。プリークネスS等G1を3勝している。Tapitほど強烈ではないが速さのA.P.Indy系。
母母父はディキシーランドバンド。デルタブルースやサウンズオブアースの母父や、アスコットゴールドカップ連覇のドラムタップスの父としてステイヤー輩出の血統要素。母父でモナーコスとストリートセンスがKYダービーを勝っている。
ストリートセンスが叔父にいる血統・牝系で、Danehill Dancerも同牝系にあたる。ゴドルフィンさんちの子。
全体ではディキシーランドバンド5×3のクロスに、リボー持ちと距離への適性を感じさせるパーツ構成(かつスピードの不足も感じる)。

・考察
さすがに他に買いたい馬が居るかなという感じがする……逃げのペースは物足りない。最後の粘りが足りていないと思う。前に行ってペースを上げさせる役割になるか。

ヘッダー画像

気が向いたらAIさんでつくる。
bingさんで作った。ケンタッキーダービー、地獄。⑰フィアースネスが死の枠を引いたから地獄。

後記

馬の画像はケンタッキーダービーの公式HPのエントリー表より。

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