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宮古島わくわく探検ツアーで得たこと

今回で3回目になる「宮古島わくわく探検ツアー」シリーズの記事
お付き合いくださり、ありがとうございます!完結編です。

前回の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらの記事も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

宮古島わくわく探検ツアーに参加した子ども達は、学校を登校渋り気味だったり、発達に凸凹があったりと何かしら課題を持っている子ど達です。

周りの空気が読めないことや、自分の欲求を何が何でも通そうとする特性があり、まわりとどう折り合いをつけるかを学ぶ場面がたくさんありました。


宿では、夕食の後にミーティングがありました。そこでは、一日の振り返りと翌日の活動の確認をします。活動内容はいくつか候補が挙げられていて、これがしたい!と話し合いで決めるのです。
その活動をするために、時間を逆算して起床時刻や出発時刻を決めていました。大人が決めたスケジュールをこなすのではなく、自分たちで決めたスケジュールを自らこなすというスタンスでした。


一見スパルタのようですが・・・

2日目の活動で、池間島の海で波を楽しんだあと濡れた体を乾かしながらビーチクリーンをしたのですが、帰る支度をしている時に海に入る子が一人!
他の子たちは、海岸を上がって車に乗り込む用意をしています。

なのになぜ海に?

砂にダイブして遊び、砂だらけになった体を海で流したかったようです。
ところが、その行為をしたのが「もう帰るよ!」と言った後のことだったので、容赦なくK君を待たずに駐車場へ

置いていかれたら大変!と大慌てで追いかけてくるK君
泣きながら必死で追いかけてきました。もちろん、一人だけ置いていくことはしないけれど、置いていかれそうな目に合うという痛い思いを体感して学んでいく、ある意味ではスパルタ教育だなぁと思いました。

K君は、今回参加した子ども達の中でもかなり個性的なお子さんです。
どうしても、砂にダイブしたかった!どうしても、海に入りたかった!という衝動を抑えきれず、時間を考えずに自分の欲求を満たした行為でした。

その行為に対して、自分の欲求だけを通すとどうなるのか?を考えさせる、子どもの成長を思っての愛ある指導、厳しい態度を取ってもきちんとフォローするメリハリのある接し方は、とても勉強になりました。
これは子どもとの信頼関係が成立しているからできる行為であり、厳しくされても慕ってくる子ども達、素敵だなぁと思いました。


エジソンやアインシュタインも学校教育には、なかなか馴染めなかったと言います。幼少時代に人と違った感性を持っているが故に変人扱いされたようですが、その感性を持っていたからこそ世紀の大発明、大発見を成し遂げたのは間違いありません。

発達凸凹の子ども達の感性を大事に育て、素直にのびのびと伸ばしていく教育を目指していきたい!と改めて思った宮古島わくわく探検ツアーでした。


どうしても~~したかった!だからやった!
その理由を聞いたとき、K君は「今、この瞬間を生きているんだなぁ」と思いました。もちろん、状況を判断する能力が必要ですが・・・
K君は、将来きっと大物になる!と信じています。


私の大好きな絵本作家ターシャ・テューダーの言葉に次のようなものがあります。
『親が子どもにしてやれることで、とくに大切なのは、子ども時代に楽しい思い出をたくさん創ってやることです。』
本当にその通りだと思います。




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