シャンプーの続き「指」

 前回で手の動きは少し理解出来たかな?手の動きの次は「指」。
 
指の形や動きはあまり細かく説明して貰えない事が多いんじゃない?形と動きも諸説あるんだけど、一応ここも理論的にいってみましよ。
 
まずは形。大きく2種類あるんだけど、一つは指の付け根から立てる感じ。もう一つは第二関節から先だけ立てる感じ。
 
この形、当然お湯で流す時と洗う時に頭皮をかくような動作の為の形なんで、この時に最も使えるような形がいいわけ。まず、頭に手のひらから指先までかなりピッタリ密着させるようにして擦ってみて欲しい。髪がつれて絡まったり痛かったりするはず。これは何故か?触れている面積が広くなるほど摩擦力も高くなるから。という事は?面積を小さくすれば摩擦力は減って絡みや痛みが無くなるわけね。
 
なので、指を立てる必要があるわけだ。よく「爪を立てない」って言われるけど、究極は爪で擦れば摩擦力は一番低い。だけど、爪は硬いから痛くなる。だから爪が当たるか当たらない位のギリギリのラインで指先を立てて欲しい。
《この為に爪をギリギリ短く切っておく必要がある。ファッション性で爪を長くしてると指の腹が当たって面積が広くなるのでかなり不利。》

次に最初に書いた二つ形のうちどちらか?
 
サロンに荒刃のコームがあるよね。あれは簡単に髪を梳(と)かす為にあって、荒刃のコームは櫛の刃が長い。より沢山梳かせる様に。

たから、指の付け根から立てる方がコームの刃みたいに長さがかせげていいね。小さめなお椀を掴む様なイメージだね。ただこのままだと力が入らない。そして力を入れて動かそうとすると、前回書いたように肘固定されて動かなくなる。じゃあどうするか?

手って面白い性質を持ってて「指を開くと力が入って、閉じると力が抜ける」。でも、先ほどの手の形で指を開くと自然に第二関節から先だけ曲がった形になろうとする。
じゃあどうする??

先ほどの手の形のまま、小指と親指だけを外に開くようにする。ほら、力入ってるでしょ?そしてそのまま上下に動かしても肘はロックされないでしょ。あまり開くのを意識し過ぎるとやっぱり肘はロックされちゃうからそこは注意ね。この指の形と手の動きをすると「力が弱い」って言われた時、ほーんの少ーし指先を頭皮に当てる力を入れるだけで強く出来る。あくまでほーんの少ーしでね。

この指の形と前回の手の動きが基本。これマスターすればシャンプーは殆んど出来たのと同じ。

で、動かす時、初心者はかなり高確率で下げてから上げようとする。これすると髪がつれて痛いし、頭皮に指も通らないし、お湯も頭皮まで届かない。髪が下に落ちてるんだから上げてから下げるのが正しい動き。これを忘れて下げてスタートするとその後ずーっと動かしずらくなるから忘れないように。

 さて2回にわたってシャンプーの動きを説明したけどどうだったかな?
やっぱり、泡立て、お湯の角度、首にお湯の入らないネープの流し方なんかやった方がいいのかな?

コメントでリクエストがあったらその辺も説明しようね。
いづれテキストか音声での有料セミナーをしようと思うけどそれまでは無料で書いてくから。

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