カラーの配合その2

前回のつづきより

その1はどうだった?基礎的な事抑えとくだけでも結構な情報量だったっしょ?そう。化学系はね~そういうもんなんだよ。ここが面倒なんだよね~だから化学系は基礎をすっ飛ばす人が多いのさ。でも、ここを抑えとかないと後々余計に面倒な事になるからしっかりと理解しとかないとね。an-biもこんな面倒な事書いてんだからw

んで、カラーの基礎的な構造は理解出来たよね。ん?まだ理解出来てない?はい。その1をもう一度読んでみてね。それでも理解出来なかったら、更にもう一度読んでね。

いつ混ぜるの?今ではない。

実際に混ぜるのはどんな時か。もう少し明るく、もう少し濃く、もう少し薄く、もう少し鮮やかに、もう少し濁ったように。色々あるんだけど、前回も少し書いたけど、基本的には混ぜないで施術した方が絶対にいい。8LVのカラーで8LVになるなら混ぜる必要ないし、10LVのカラーで8LVに出来るなら10LVのカラーを使えばいい。今サロンにあるラインナップでは対応出来ない時が混ぜる時。

混ぜ方の基本

混ぜ方の基本をいってみよう。目的の仕上がりに対して色が出ない、明るくならない時。明るくならない時はLVの高い剤を使う。OXの混ぜる比率を上げる。ライトニングを混ぜる。が基本。ライトニングを混ぜるに似た方法でブリーチパウダーを混ぜるってのもあるけど、これはやめておいたほうがいい。ブリーチパウダーは染料も分解するので色がおかしな事になる。ライトニングを混ぜる場合10%位からが基本。あ、10%混ぜるっていうと60gにプラス6g入れる人いるけどこれは間違い。54g+6gで60gにするのが正解。20%プラスなら48g+12gって事。次にOXの比率を上げる方法。1.5倍~3倍が適当。あまりOXの比率上げるとアルカリ力が減り過ぎてかえって反応しなくなることがあるからね。この3つ微妙に仕上がりが違うんだけど、その辺は一度試してみて判断してね。好き嫌いもあるから。この3つ共通するのはどれも明るくなる代わりに色が薄くなる。ま当然だよね。ではその薄くなる色を補うにはどうすればいいか。強調色を足す。強調色は10%~30%までが適当。30%辺りから色の濃さと含有量の関係でLVが下がるので注意が必要。例えば、ライトニングを10%、強調色を20%足す場合1剤60gだと、
42g+6g(ラ)+12g(強)って感じ。因みにあるメーカーのデータによると強調色は10%までは混ぜても人間の目には判断が難しいらしいので参考までに。これに似た方法で目的のLVよりかなり離れたLV同士を混ぜるやり方がある。例えば9LVにしたい時、12LV+6LVを1:1で混ぜるなんて方法だ。これ、6LVが強調色の役割も果たしてる場合は問題無いけど、強調色の役割を果たしていない場合、ナチュラルブラウン系の濁りも入るのであまりオススメしない。
んで、濁りを出来るだけ抑えて発色を上げたい場合は上の3つの方法をより極端にする。ライトニングの比率をかなり上げる。OXの比率もかなり上げる。目的のLVよりもかなり上のLVの1剤を使う。で、強調色の比率も上げる。こうすると、髪のアンダーレベル(どの位ライトニングされるか)がかなり上がる事で、髪の褐色が削られるので強調色の効果がよりハッキリと表れて濁りの抑えられたクリアな発色になる。反対に少し濁りを入れたい場合、目的のLVの2LV位下のナチュラルブラウンを混ぜる。ナチュラルブラウンは髪の褐色との相性がいいので比率は20%までに抑えておいた方が無難だね。この辺を抑えとくとサロンワークでは結構便利に使えるはずだよ。

さて、次回は少し具体的な個別の色を出す配合について書いてみる。
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