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「古き碑文」からスキュラ封印時のストーリーを紐解きたい(願望)(ver.4.6)

フィールドに設置されているテキストを見て、スキュラが封印されたとき一体どういう感じだったんだろう……って疑問に思ったオタクが、歴史とかよくわからんけど国語力で自分なりに解釈したものになっています。

これから何度も「諧律のカンティクル」やテキストを見返すと思うので、時間が経過すると解釈が変わる可能性があります!!


ウスさんが語るスキュラ封印の流れ

ともかく、悪龍スキュラはかつて、至尊の友人だった。しかし、我々レムリア人とフォンテーヌ人の決戦という大事な時に…彼らは反乱を起こしたのだ。
当時、悪龍は残虐な龍の子孫を率いて「マキモス」にやってきて、城の内部…至尊のいた「カピトリウム」に攻め入ろうとした。
(中略)
ああ、「マキモス」とは王城の外郭のことだ。悪龍が城の中に入るためには、「ヤヌスの門」を通らなければならない。
その門は、王城の外と内を隔てる壁だ。かつて至尊と楽師たちが作った楽章も、「ヤヌスの門」を通る金色の水路を辿って、レムリア全域へと広がった…
ボエティウスと彼の軍団は、まさにその点を利用して「ヤヌスの門」を封鎖し、最終的に悪龍を封印したのだ。

(中略)
無理もない…私も後から聞いた話だ。災いが起きたとき、私は王城にいなかった。

諧律のカンティクル 第二章 縛られた囚人
往日の海にレムリアの地名を当てはめたもの

スキュラが語る真相

スキュラ「ワシが黄金の宮殿に着いたときには、もう手遅れじゃった!荒れ狂う波は町を丸ごと呑み込み、ワシら一族も、そこから逃れることはできなかった…」
ウスさん「…そんなことが…」
スキュラ「裏切りものと言うならば、ボエティウスこそ本物の裏切者じゃ!」
スキュラ「あの嘘だらけの化け物、鼠のごとき詐欺師の巧みな話術に騙されなければ…古龍の後に龍の子孫を統べた王たるワシが、斯くも容易く敗れるわけがなかろうが?」
スキュラ「あやつは狡猾じゃ。レムスの命令により、全軍抵抗を諦めると嘘をつきおった。じゃが、ワシらが此処に辿り着くや否や、やつはワシらに向けて…
スキュラ「今思えば、やつは、とうに何らかの手段でレムスの計画のことを知っておったんじゃろう。そして綿密に計画を練り、一歩ずつワシを罠に誘導していった…
スキュラ「そうして、ワシの血肉は岩と化した…しかし、数千年経った今日になって、お前たちに助けられたんじゃ。」

諧律のカンティクル 第二章 縛られた囚人

フィールドの「古き碑文」について

フィールドに配置されている「古き碑文」には実は二種類ある。

会話形式で表示されるものと、

一枚の紙のように表示されるもの。

前者は「○○の命により」から始まっているものが多く、スキュラ封印時の作戦内容だと思われる。

対して、後者は誰かを弔う内容の碑文になっている。こちらは墓碑なのだろう。

ということで、碑文の内容はスキュラ封印計画だという仮説を前提条件に、情報を繋ぎ合わせて、どういう流れだったのか考えてみた。

碑文に書かれた内容

「…大調律師ボエティウスの命により、最も尊ぶべき、聖なる至善の音律に従って、第五『導弦者』軍団は本日より龍の裔に対するあらゆる敵対行動を停止し、彼らがパレス・カエサレウムに向かうことを許す…
「…龍の裔が通過した後、第七『天楽』軍団と第九『祝言使』軍団をここに派遣し、ポルタス・アンティクスを封鎖する。これは北境の蛮族が襲撃して、会談を妨害することをふせぐためである…

ポルタス・アンティクス「古き碑文」

「…第五軍団特使ファウヌスの命令に従って北の港の防衛線を撤去し、パレス・カエサレウムに防衛線を敷くべし…」
「…側翼の防衛はすでに第九軍団に任せた。あとは正面突破されないようにするだけ………(読めなくなっている)すでに各百人隊に配属した…狡猾な蛮族とは異なり、龍の裔は策略などしない。ただ…」

ポルタス・アンティクス「古き碑文」
地理誌 旧ポルタス・アンティクス

ポルタス・アンティクスはレムリアの港。

碑文の内容から「全軍抵抗を諦める」と嘘をついたボエティウスはここからヴィシャップたちをパレス・カエサレウムへ誘導したと読み取れる。
同時に「北境の蛮族」への警戒をしていることもわかった。そのときたぶんエリニュス寝てたけど……

下の碑文はスキュラの言う「ワシらが此処に辿り着くや否や、やつはワシらに向けて…」の部分と関係しているのだろう。

「…大調律師ユーレゲティアの命により、最も尊ぶべき、聖なる至善の音律に従って、第六『楽詩』軍団は本日より大調律師ボエティウスの後につき、パレス・カエサレウムを守る…」
「…第六軍団の蛮族を鎮める伝統に則り、来訪した龍の裔を迎える時、敵意を見せてはならない…」
(この後の数行は故意に消されているようで読めない。)

パレス・カエサレウム「古き碑文」

「…大調律師ボエティウスの命により、ポルタス・アンティクスとヤヌスの門を予定通り封鎖する…」
「…七重もの防衛線を敷き、あらゆる退路を封鎖する…龍の裔が到着した暁には、……(読めなくなっている)をもって帝国の敵をすべて滅ぼす…」
「…大調律師ユーレゲティアが血と……(読めなくなっている)の骨で鍛えた三つの枷…パレス・カエサレウムに運ばれた…もしも魔龍の首領を倒せなければ、永遠にここに封じ込めん…」
「…帝国のために、……(名前が故意に消されている)のために、人類の文明のために…」

パレス・カエサレウム「古き碑文」
パレス・カエサレウム

パレス・カエサレウムではヴィシャップを討伐する挑戦が存在しており、初回のみ魔像からこんな話が聞ける。

見てのとおり、私とわが軍の兄弟たちはここを守り続けてきた。数千年もの間、毎日そうしてきたように。
(…)軍団?ほかにもいるの?
かつては、いた。だが、みな去ってしまった。
悠久の歳月の中で、ある日執着と恨みを手放したのか…徹底的に執着と恨みに取り憑かれて責務を放棄し、無意味な殺戮に身を投じたかの二択だ。
最後に残された私だけが、ここを守っている。
勇気ある者よ、君は王都から来た者か?王都の民に伝えてもらえないだろうか――第六軍団の兵士は使命を全うし、ヴィシャップを一匹たりとも通さなかったと。
(…)中にまだヴィシャップがいるの?
いや、とうの昔にいなくなったはずだ…だが、私たちが彼らと戦った歴史がなぜか「楽章」に記され、歌劇のように上演されている…
あれが本物なのか幻なのか定かではないが、中に入って見てきてくれないか?王都の勇士であれば危険はないだろう。ぜひ、君の目で見た私たちの歴史を記してほしい。

名もなき石像

情報を繋ぎ合わせると多くのヴィシャップはここに誘導され、退路を断たれ、第六「楽詩」軍団により討伐された……と推測することができる。

そして、色褪せた城から往日の海へとワープしてきたすぐ近くにある碑文の内容が、

「…大調律師ボエティウスの命により、最も尊ぶべき、聖なる至善の音律に従って、本日よりヤヌスの門を封鎖する。何人も自由に出入りするべからず…
「…帝国のために、神王のために、人類の文明のために…」

「古き碑文」

となっているため、色褪せた城からヤヌスの門へと向かう道も封鎖されたのだろう。

ところで、スキュラは「ワシが黄金の宮殿に着いたときには、もう手遅れじゃった!」と語っている……
ヤヌスの門で拘束されているように見えるのに、カピトリウムに辿り着いた……ってそのへんどうなってるのか正直よくわからない……意識だけの話をしている?

色褪せた城で何度か出会うスキュラの意識
意識ってどうなってるんだー!?


スキュラを封印した枷

「…大調律師ユーレゲティアが血と……(読めなくなっている)の骨で鍛えた三つの枷…パレス・カエサレウムに運ばれた…もしも魔龍の首領を倒せなければ、永遠にここに封じ込めん…」

パレス・カエサレウム「古き碑文」
諧律のカンティクル 第二章 縛られた囚人

スキュラを封印した枷は、元は昔日の人側にあったものだった?
戦争で奪われたと言っている水滴や甘露というのはここに関わってたりする?

「エリニュスの根」への道を封印していた鍵
ヴィシャップ……三の法則……封印!?(こじつけ)

そして「…大調律師ユーレゲティアが血と……(読めなくなっている)の骨で鍛えた三つの枷…」
「骨」はわからないが、「血」はもしかすると、金盃のイコルのことだろうか?

沈んだ都の僭主が黄金楽章の最後の一曲を奏でた時、王に寵愛される楽師はイコルがたっぷり入った金盃を盗んだ。
神王の愚かな裏切りに驚き、楽師は最後の衛兵を招集し、溶けないイコルで悪龍を高塔の下に封印した後、王国と共に海底に沈んだ。
その後、この尊い盗賊の姿は歴史から静かに消えていき、「金色の劇団」のみが、彼の予言を忠実に覚えている。

無垢な海の金盃
血とか骨とか言われると怪しく見えてくる

枷と碑文

「諧律のカンティクル」で枷があったのは、ポルタス・アンティクス、パレス・カエサレウム、ホルトゥス・ユーレゲティスの三か所。

この三つの枷のすぐ近くには共通して、一枚の紙形式で表示される碑文が置かれている。

まずはポルタス・アンティクスの碑文から。

汝はリヨンネンシスの栄華を望み、なんとその都市国家を廃墟にして、それに枷と鎖を作った。
ファウヌスよ、許婚を殺されて汝に奪われ、虜の身となった蛮族の少女が、
汝の身に高価な香油を塗り、汝の杯にビトリア産の美酒を注いできた少年が、
逃れられぬ死が汝の足下に迫った以上、いつまでも汝と共に老いさらばえていようか?

ポルタス・アンティクス「古き碑文」

「ファウヌス」はポルタス・アンティクスの碑文ですでに登場していた「第五軍団特使ファウヌス」のことだろう。

例えば、リヨンネンシスは第五軍団によって平定される前、人口は(…)を超え、北方の多くの酋族の貿易中枢として、(…)に匹敵するほど繁栄していた。

色褪せた城「北境の蛮族に関する考察」

次にパレス・カエサレウムの碑文。

このアエティウスと、姉のプラキディアは、病で死んだわけではない。
信義に背いた龍の子孫が門の前にやって来た時、それと戦って死んだのだ。
第六軍団に脱走兵はおらず、恩主の名を辱める者はいない。我々はこの宮殿を守る、
我々がユーレゲティアに従ってあの未開の北方を鎮撫し、文明をもたらしたように。
我々は文明と死を選んだ。文明を守って死ねるとは、この上ない栄誉だ。
戦友よ、楽詩を奏でよう!あらゆる高貴と栄光のために、また恩主の名誉のために。

パレス・カエサレウム「古き碑文」

第六軍団は先ほどのとおり、パレス・カエサレウムでヴィシャップたちと戦い続けていたことが分かっている。

最後はホルトゥス・ユーレゲティスの碑文。

願わくばあなたの音律が安らかならんことを。善良なユーレゲティア、わが同僚、わが親友、わが姉妹よ。
たとえあなたの慈悲が忘れ去られても、あなたの名前が忘れ去られても、ここの花々はあなたのために咲くでしょう。
お眠りなさい、もう過去のことで悩む必要も、未来のために涙を流す必要もありません。これまで通り笑ってください。
——ウラノポリスのウラニデス

ホルトゥス・ユーレゲティス「古き碑文」

ホルトゥス・ユーレゲティスの枷は解除した際、レムスの記憶を見ることになる。

諧律のカンティクル 第二章 縛られた囚人

「もし蛮族が壮大な黄金の秩序に溶け込もうとするなら、彼らを受け入れただろう。栄光の王が我々を受け入れてくれたように…」
「だが毒龍スキュラは我々の塔を破壊し、我々の楽師を殺害した。害をなす蛮族には、もはや救いを受け入れる価値もない。」
「受け入れる価値がない以上、土地と水源から彼らを一掃すべきだ。疫病を根絶し、野火を消し止めるのと同じように。」

黄金の飛鳥の落羽

もしかすると、スキュラ侵攻の際に亡くなった楽師というのはユーレゲティアのこと?

そして、スキュラの封印の枷の近くには共通してヴィシャップとの戦いで亡くなっているであろう同胞を弔う碑文が置かれている……?

願わくばあなたの音律が安らかならんことを。善良なユーレゲティア、わが同僚、わが親友、わが姉妹よ。
たとえあなたの慈悲が忘れ去られても、あなたの名前が忘れ去られても、ここの花々はあなたのために咲くでしょう。
お眠りなさい、もう過去のことで悩む必要も、未来のために涙を流す必要もありません。これまで通り笑ってください。
——ウラノポリスのウラニデス

ホルトゥス・ユーレゲティス「古き碑文」

ちなみに、カッシオドルは二人称は「君」を用いるが、この碑文では「あなた」になっている。
「あなた」を使うのはボエティウスの方だったりする……?
カッシオドルがたまたま二人称変えただけかもわからんし、そんなの日本語訳でしかわからんな?

ふわふわ解釈ですが、ユーレゲティアの名前が出てくる「誰かのノート」についても一応考えてみたやつがあるので気になる方はこちら。

とりあえず、ボエティウスってもしかして……同胞大好きマン!?って思いました(オタクの感想文)


シネアスについて

地方伝説シネアスもボエティウスによって閉じ込められたそう。
ポルタス・アンティクスの碑文にある「会談」がここの話かも?

「…大調律師ボエティウスの命により、龍の裔の特使を迎え、協力に関する相談を行う…」
(この後の数行は鋭利な何かで乱暴に消されたようで、読めなくなっている。)
「裏切り者。裏切り者。裏切り者。裏切り者。裏切り者。裏切り者。裏切り者。」
「我らと共に、永生の牢獄へと落ちるがいい、異種族よ。」

カピトリヌス山「古き碑文」
「あの時」ということは洪水の時っぽい?
「帰らぬ特使」;;


最後まで読んでくれた人とOST「永遠のシンフォニー」に感謝!!

パレス・カエサレウムのBGMもぜひ聴いてください!!