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"よりそう"ということば


ひとに”よりそう”ということを想う


“よりそう”ということばの脆さ、儚さ
“よりそう”ということばの難しさ
“よりそう”ということばの希望

きれいなことばで、
でも、簡単なことじゃない

“よりそう”ということばの安売りで、傷ついている誰かがいる
でも、やっぱりそのことばに、希望を見出したい

”よりそう”ってどういうことか
答えのないことばを
ずっと問い続けていきたい


***

同情するでもない、迎合するでもない
よりそうって、いろんな深さがある気がする

否定しないことはよりそいなのか
少し表面的な気もする

そのひとの、一番奥にあるねっこの願いに
よりそえる人でありたい
優しさということばもいいけれど
愛ということばの方がもっと近いような気がする

***

よりそえない、こともある
大切なものが守れないとき
よりそおうとすると、自分自身のこころから離れていってしまうとき

よりそいたかった気持ちを置いて
距離を置くしかないこと

自分のこころとつながりながら
偽らない自分で、誰かによりそえたら

本気で、ひとによりそうというのは
覚悟がいる気がする
覚悟なんていらないのかもしれないけど、
小さな勇気がいることのような気がする

誰かによりそいたいと
本気で必死で願い誰かと向き合うひとのこころにもまた
よりそいがありますようにと願いたい
そんなひとにこそ、よりそえるような
そんな存在になりたい

***

以前のnoteでも書いた

大切な人たちからのSOSを聴く
その痛みに、その苦しみに対して
私は痛いほどに無力だ

何もできないと知りながら
でも何もできないとわからなくて
どうにか寄り添いたいと、もがく

それは“よりそう”ということじゃなかったのかもしれない
ただ、その人の苦しさにふれる痛みに自分が苦しくて
わからないくせに、勝手に涙を流しながら
必死で届く言葉を探して紡ぐ
でも、無力で、届かない

“死にたい”、”いない方がいい”、に対して
私はそれが苦しくて、もがいたけれど
ひとはひとの痛みに対して無力で
何かしてあげるなんて無理で
ひとの痛みも、苦しみも
本当の意味でわかることなんてできなくて
引き受けて代わることもできない

でも一方で、それでも
ひとによりそうひとの力を
今も、信じたい
希望を見出したい

届いているなんておこがましい
よりそえているなんておこがましい
簡単に希望をもちたくない
でも心からそれを願っている

そのひとの苦しさが、少し和らいだとき
それは、わたしがよりそえたわけではないと思う
そのひとの、苦しさを受け入れるちから
自分で、自分自身の痛みに、苦しさに、よりそうこと
他人にできるのは、それをそっと、
後押しすること
いや、それをそっと見守ることだけなのかもしれない

***

よりそうって、なんでしょう
いろんなひとと、話してみたいです

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