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被災地への要人訪問の大変

いつもの災害対策本部員会議

 既に20回以上開催された石川県の災害対策本部員会議ですが、当初より座席数が増え、関係省庁からのリエゾン派遣が増えたものの、知事の後方席は下図のような感じです。

 連日の災害対応で、おそらく記者と思われる人もお疲れの様子です。ある意味、緊張感がなくなっています。
 これまで29回開催された災害対策本部員会議をすべてYouTubeで拝見しましたが、特に市町の首長から出される意見は被災者の今日や明日に関係する話題が多く、緊張感が伝わってきます。あくびをしていられるほど暇な首長や県庁、省庁はない場ですが、大臣が来られると更に緊張感が広がります。

【参考】石川県:災害対策本部員会議


2024年1月17日・斉藤国土交通大臣

 この日は第24回石川県災害対策本部員会議では、メインテーブル周辺が少し整理されました。

 馳知事のすぐ後方、斉藤大臣の入口側に、いつもは居ない人が立っていました。作業服風の人ですが、何かのメモをとるとか、パソコンを扱うとかいうことはなく、周囲を見張るような様子です。
 肩に『警視庁』と書いたエンブレムが付いているので、警視庁から来ているSPさんだと思います。

 入口には3人の見慣れぬ人が立っていました。
 下図の黄緑色で囲った部分の3人は、おそらくいつもはいません。
 1人はオレンジ色の線が入っているので、斉藤大臣の近くに居る人と同じ所属だと思います。
 上下濃紺の2人は所属が違うかもしれません。
 下図は入口付近で、おそらく中に入れなかった記者が廊下にも居るので音が漏れるように開けているのではないかと思います。メインテーブルで入口に一番近い席に座っているオレンジ色で囲った席は県警本部の席です。

 災害対策本部員会議についてはYouTubeで全体を見る事ができます。

石川県:第24回災害対策本部員会議 開催案内
石川県:第24回災害対策本部員会議 会議資料
石川県:第24回災害対策本部員会議 動画
石川県:第24回災害対策本部員会議 主な知事発言


2024年1月18日・武見厚生労働大臣

 武見厚生労働大臣が被災地を訪問し、16時からの災害対策本部員会議にも出席しました。
 いつもは知事の後方には眠たそうな記者しか映りませんが、この日は細マッチョ風の人が立っています。昨日の作業服風の人と服装が違います。
 画面で言うと右側のSP風の人、ドラマで再現するなら市原隼人さんかなと思うような背格好でした。

画面中央が馳知事、左が武見厚生労働大臣

 手元に注目すると、薄っぺらい革鞄のような物を持っています。

 左の人も、右の人も、同じような物を持っています。

 災害対策本部員会議についてはYouTubeで全体を見る事ができます。

石川県:第25回災害対策本部員会議 開催案内
石川県:第25回災害対策本部員会議 会議資料
石川県:第25回災害対策本部員会議 動画
石川県:第25回災害対策本部員会議 主な知事発言


2024年1月25日・盛山文部科学大臣

 1月25日には盛山文部科学大臣が災害対策本部員会議に出席しました。16時の開会には間に合わなかったのですが、閉会前には到着され、後半でコメントを述べています。
 このときにも数名の作業服風の服装をした警視庁のSPさんらしき人が部屋内に居ました。
 手に持っている薄い革鞄は鉄板でも入っているのか、けっこう重そうです。下記動画では54分50秒あたりで右手から左手へ持ち替えていましたが、手の力の入り方や血管の浮き出方からすると、屈強な男がそれだけ力を入れるほどに重いのかなと思いました。

 災害対策本部員会議についてはYouTubeで全体を見る事ができます。

石川県:第29回災害対策本部員会議 開催案内
石川県:第29回災害対策本部員会議 会議資料
石川県:第29回災害対策本部員会議 動画
石川県:第29回災害対策本部員会議 主な知事発言


岸田首相視察

 災害対策本部員会議ではないですが、岸田首相が被災地を訪問した1月14日は避難所などで警視庁のユニフォームを着た人が多くみられました。

 その後の意見交換会では、会議室の全体像が見えましたが、ここはある程度のクローズドな会議であるため厳しい表情のSPというよりは、落ち着いている雰囲気ではありました。
 報道陣が居る場所は映らないので、カメラの横には厳しい表情のSPさんが居たのかもしれません。

【参考】FNNプライムオンライン:岸田首相が避難所など初視察 馳知事らと意見交換へ 能登半島地震14日目(2024年1月24日)
【参考】北陸朝日放送:岸田総理と馳浩知事が意見交換(2024年1月14日)


 昨年は岸田首相が和歌山で爆発物にさらされる事件もありましたので、要人警護は厳しく対応されていると思います。
 このときの動画では、SPらしき人が防護板を使って岸田首相を守っていましたが、あの一瞬で爆発物を避けて、要人を退避させ、危険なエリアから立ち去るという段取りが訓練の成果だなと思いました。

【参考】毎日新聞:首相の足元に爆発物 警察官、体押し当て防護板 動画に克明記録

 これだけ緊張感のある場面を想定しての要人警護なので、災害対策本部員会議に入らせてもらっているマスコミなどの本部員ではない方々は、腕章を付けるなどもう少し協力しても良いのではないかと思いました。

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