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JUN TAURA による『音楽浄土』全曲解説

2009年リリース『音楽浄土』収録の全曲をJUN TAURA 本人に解説してもらいました。聴きながら読んで、読みながら聴いて楽しんでください♪

『音楽浄土』リリース時のジャケット画像



1. 音楽浄土

この曲はアルバムタイトルを考えた後に逆算で作った曲です。
たぶんアルバム中一番最後に出来た曲。
他の曲は揃っていたけれど、1発目に持ってくる曲にはパワーが欲しいなと思って1時間くらいで捻り出したような…。
当時所有していたMTR内蔵のピコピコしたデジタルビートを流して思いついたリフから宅録でラフスケッチ。
レコーディングまでには参加メンバー(マリンボトル)によって完全なるバンドサウンドに仕上げてもらいました。

マリンボトルと(2010.3月)

レコーディングメンバー達に乗せられて私がオバタコウジ氏とギターバトル的なソロを弾く形でレコーディングに臨みましたが、ソロ名義本人のギターが完敗する様を収録した画期的作品です(笑)


2. 閻魔の褌

ソロアルバムを製作するそもそものきっかけとなったのが、この曲です。
レコーディングや製作、流通に全面協力してくれた マリンボトル のメンバーの前身バンド "アゲハ" のフロントマンの脱退で活動が停止した時、残ったメンバーが次の活動を模索し、奮起するミーティングという名の飲み会に図々しくも東京まで乗り込んで参加しました。
さて、バンド名をどうするか?という中で、候補案を求められて、居酒屋で視野に入った焼酎 "閻魔“ に無責任なユーモアを加えて、「キミら “閻魔の褌" でどう?」と提案。
もちろん秒で却下されました。
決意を新たにする仲間達に、こちらも高揚感をお裾分けされて、東京から帰りの新幹線の中でほぼ完成した曲のタイトルを “閻魔の褌" にしました。
きっかけとなったバンド "マリンボトル" によって、この曲はトントン拍子にレコーディングが決まり、当初は マリンボトルの音源 として(2人のゲストヴォーカルの内の1人で参加)リリース。
岐阜でも、レコ発イベントを敢行しました。


3. 33BLUES

33歳当時に書いた自分で歌うための初の完全オリジナル曲。
同時期に結成したバンド “33” でのレパートリー曲でしたが、ソロアルバムにも収録しました。

アムールレコード代表日比野氏との言葉遊びからインスピレーションを得て、浮かんだ言葉のリズムによって、これまた比較的すんなり完成したように記憶しております。


4. 波風と神風

仕事や家庭、地域活動など様々な立場でバタバタしていた頃に、「公」と「私」のバランス感覚についてあれこれ考え悩んでいた中で歌詞のテーマを見つけました。
この曲が完成した時は、その当時の自分の考えが歌詞として、きちんと言語化できたようで嬉しかったのを覚えています。


5. 天国でダンス

この曲は私のギター、ヴォーカルとマリンボトル宮澤夏起氏のパーカッションを同時演奏、同時録音したものに、ゲストコーラスや参加メンバー全員によるハンドクラップなどを重ねたものです。
最初はこの曲もバンドアレンジでレコーディングしようと思っていましたが、アルバム全体のプロデュースを担当してくれたマリンボトルのベーシスト麻生学氏のディレクションで、このような生々しい形態でのレコーディングになりました。
何だかアットホームな雰囲気になって良かったのですが、今聴くと自分のアコースティックギターの拙さに気恥ずかしさを覚えます。

レコ発イベント後にレコーディングに協力してくれた仲間たちとのワンショット


アルバムリリース時から現在まで、タワレコ、HMV、楽天市場、Amazonなどの流通に乗り、近年アムールレコードさんからもデジタル配信して貰えるようになりました。

リリース当時のこのアルバムのキャッチコピーは「溢れ出す脳内麻薬。音楽浄土、此処に在り。構想30年、製作2日!岐阜在住の個性派シンガーソングライターたうらじゅん、夢の1stソロアルバムがついに登場。」です。
マリンボトルのkeyアキラ(荒井旭)が考えてくれました。

JUN TAURA『音楽浄土
1. 音楽浄土
2. 閻魔の褌
3. 33BLUES
4. 波風と神風
5. 天国でダンス
(注:配信リリース時、ジャケット画像の変更をやむなく行いました)


アムールレコード(BASE)にて、CDを販売中 =


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