実は日本人は英語の発音が上手 日本の学校が教えない英会話術⑤
Tokyo Bon(東京盆踊り2020)って動画を知っていますか?
↓これです。
株式会社Cool Japan TV(本社 : 東京都渋谷区、代表取締役 : 赤峰俊治)が総合企画プロデュースを手掛けた、Cポップの人気アーティストNameweeとアジア各国の人気YouTuberと日本の伝統舞踊家が出演する多国籍コラボレーション作品
参照url: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000028988.html
典型的な日本人英語(Japanglish)をネタにしたキャッチ—な曲で、この記事によると世界的に大ヒットしたらしいです。
日本人のカタカナ英語の特徴を的確に捉えていて面白いですので、まだ聞いたことない人は必聴です。
ところで、日本人は世界的に見てそんなに訛っているのでしょうか?
私の知る限り、はっきり言って日本以外の非英語圏の国の人たちの英語もめっちゃ訛ってます。
それどころか、英語圏の人の英語もめっちゃ訛ってます。(国や地域によって発音がバラバラ)
でも、日本人の訛り方は世界的にみると物凄く独特(ユニーク)なのです。
何が独特なのかというと、「発音できるくせに発音できない」からです。
なんのこっちゃ??
と思うかもしれませんが事実です。
例えば日本人は外国人から「S」と「SH」の区別ができないと思われています。
当然ながら日本人は「sea(海)」と「she(彼女)」の聞き分けは確実にできますが、いざ発音するとなると「sea」を「シー」と発音してしまうことがよくあります。
いわずもがな、これは「さしすせそ」に引っ張られているからです。
同じ理由で「ティ」と「チ」の発音もしばしば間違えます。
母国語に対応する発音があり、読み方がわかっていて意識すれば普通に発音できる音が、無意識に間違った発音にすり替わっているという現象は日本人特有です。
前回エントリの語末の「n」の発音なんかもそうです。
実は日本以外の国の人たちは「発音できるのに間違える」ということはほぼありません。
彼らの発音が訛っているのは「意識しても正しく発音できない」からです。
英語の正しい発音のルールを理解した上で発音できていないのです。
一方で「日本人は発音を間違えている」だけ。正しい発音さえ理解すれば発音が劇的に改善するポテンシャルがあるのです。
と言いつつ、日本人にとって発音が難しい子音はもちろん存在します。
英語の子音と対応する日本語を表にまとめるとこうなります。
日本語に存在しない子音を列挙すると「F」「L」「R」「V」「TH」の5つです。
結構あるな、おい。
と思うかもしれませんが、21個中16個ならシンクロ率76.2%ですので結構な数値ですし、この16個については英語の発音とほぼ完全に一致しています。
中国人、韓国人は濁音が苦手だったり、フランス人は「H」が苦手だったり、どこの国でも母国語の影響は受けるので、できない発音があるのは普通のことです。
「TH」の発音なんて英語圏以外ではほぼできないし、残りの4つの子音もちゃんと意識して練習すればほぼ通じる程度に上達します。
一方で訓練では簡単には解決しないのは聞き分けの方です。
日本人は「L」と「R」、「B」と「V」、「S, Z」と「TH」の聞き分けが非常に苦手です。
でも心配いりません。
これを聞き分けられないことが問題になることはほぼないです。
文脈で判断すればいいだけです。
例えば会話の中で「light」と「right」を聞き間違えて困るなんてことは実生活でほぼありえません。
今回のまとめ。
①日本人は発音を間違えているだけ。
②聞き分けのことは気にするな。
以上です。
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