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《グッドマネジメント総合研究会 ①》  

2023年6月3日(土) 21時00分

年に一度のグッドマネジメント総合研究会が前年に引き続きアメリカ村『FARPLANE』にて開催されました。素敵なコメンテーターの皆さまを迎えて社会に対し、頼まれてもいないのにグッドマネジメントを提案していこうというイベントです。

コメンテーターの皆さん

各コメンテーターの紹介


グッドマネジメント総合研究所代表:冷泉さん

ITに関わることならなんでも解決。
ITと暴力のはざまで生きて40年。
chatwork元常務取締役、現在は「グッドマネジメント総合研究所」代表を務める、加藤利彦さん、通称:冷泉さん。

会社HP:https://www.gmsouken.co.jp/

司会者:
ITによって便利になった世の中のはずですが、なぜか人間同士の文句が減っていません。それについてITコンサルタントの立場からどうお考えになりますか?

冷泉:
元々、人間それ自体は…そんなに進化していません。なので、沢山の不満を持ち抱えていることに変わりはありませんが、その不満がテクノロジーの進化によってカンタンに他者と情報共有されていきます。

テクノロジーの進化に乗じて、進化していない人間の汚い部分が出てきています。人間は、アホやなと思っています。だから僕ら人間もテクノロジーを上手に使いこなすために進化していきたいです。

「何で生きているのか」「どのように人に接して喜びを増やしていくのか」のような、自分自身なりのテーマをしっかりと持って、考えながら行動していくことが今後は余計に大切になります。


FARPLANEオーナー:ロビンさん

アメリカ村が生んだ平成の怪物。
アメリカ村と心斎橋パルコにて、バーFARPLANEを経営する、ロビンさん。

HP:https://farplane.jp/

司会者:
インターネット上にはいろいろな事柄についての文句ばかりです。ネットさえなければ表面に出てこなかったであろうネガティブも散見されます。ロビンさん自身も女性から文句を言われた経験はありますか。

ロビン:
朝の6時くらいに女性スタッフから「おい!デカ金玉野郎」ってメールが送られてきました。もしかして、酩酊中の私がスタッフにキンタマを見せたのかと考えて、非常に怖い思いをしました。

なので、その女性スタッフに「オレ、見せたことあるかな」と返事したら女性スタッフから「ナッシング」と返事がありました。

つまり、私としては自分のキンタマが表に出ているだけマシだなと考えました。ネットにもアップされず私自身にさえ伝わってないネガティブが存在する方が余程恐怖です。

仮面の男さん

初代「グッドマネジメント大賞」受賞。心斎橋において19歳でライブハウスを起業。若いアーティストに活動の場を提供するにとどまらず、マネジメントも行い、長きにわたって大阪の音楽シーンをリードし続け、数年後、吐血。その後は単身留学して、ディーラーへ転身して世界中を飛び回る仮面の男。

司会者:
今日、あなたが呼ばれた理由はインターネット上で拾い集めてきた私たち現代人のネガティブに対して、「文句を言う前にこうすればグッドマネジメントだったんだ」というアドバイスをいただくためです。前回チャンピオンとしての意気込みをお願いします。

仮面の男:
ありがとうございます。ネットの中の暴言というのは便所の落書きみたいなしょうもないものだと感じますが、私自身は家族や縁者に臨床心理士が多いこともあり、今回は精神医学的な観点からも現代人の闇に切り込んでいければと考えています。


今回、初参戦の竹下さん

会社に来ても実働時間は2時間弱、尊敬するのは山岡士郎。大手機械メーカーの企画、撮影、編集をすべて1人でこなす映像ディレクター、初参戦の竹下さん。

司会者:
現代人が時代の流れの速さを目の当たりにして、そこへ必死にしがみつこうとする代償として捨ててしまったものを検証する意味合いもある本イベントですが、初参戦して今の率直なお気持ちをお伺いさせてください。

竹下:自分で想像したよりも緊張しています。今日、誰かが死ぬなと思って参加しましたが、自分が死ぬ可能性もあるなと考えると恐ろしいので、大声出していいですか。 「ファープレーンの皆さん、愛してますっ!」

ロビン:おお、イエイ、イエイ♪

元祖 世界一のゲームセンター:エブリデイ 行田店

クレーンゲームで友人と遊んでいました。

隣で客の女性が男性店員にアドバイスを求めていましたが、 男性店員はしっかり丁寧に答えて、 景品の配置も取りやすいところに置いてくれていました。

そのお客への対応が終わり、私たちがその店員にアドバイスを求めたら、「あー、無理っすね」の一言で去っていきました。男と女の客で態度をあからさまに態度を変える小太り店員がいるので気を付けてください。

2018年発生のデジタルネガティブ


《資料より抜粋:外観》
《資料より抜粋:外観②》
《資料より抜粋:社長》
《資料より抜粋:同店舗の他のネガティブ事例》
《資料より抜粋:同店のこれまでの歩み》


冷泉さんのグッドマネジメント

★★★★☆:4.25点を獲得の冷泉さん

資料を見る限りでは「UFOキャッチャーで儲かりました!」みたいな雰囲気がめっちゃ出てたんで、調子に乗ってるんでしょうね。だから、UFOキャッチャーに2000円かけてうまい棒4本しか取れないようなお客様がいても平気なんです。

しかし、スタッフが人を見て接客態度を変化させていくようなことが広まると、このお店は廃れていくと思われます。お客様から今回のネガティブのようにカタチとなって社会へ拡散されるわけです。改めて経営者とスタッフ一丸となって『お客様の定義』を再考して欲しいです。

―私たちは、お客様に何を提供するのか―

今のままでは、面白がって来てくれるお客様のお金をむしり取るだけになってしまっています。お客様の定義を固めることで、採用基準や社内教育の目標を絞り込めます。そうなると、経営者とスタッフとユーザーの皆が喜ぶことのできる会社になるでしょう。

スタッフも「どうすればお客様は喜んでくれるのだろう」と、考えながら仕事をするようになり自分自身の成長にも繋がります。その成長が会社を存続していくことの糧になるでしょう。

【評価】

冷泉の提案は、お客様中心の経営視点を示しており、組織の成長や持続可能性に向けた具体的なアプローチを示唆している。

ただし、具体的な手法や改善策についての詳細な説明はなかったため、完璧な満点評価には至らなかった。それにもかかわらず、彼の提案はグッドマネジメントの観点から有益なものであり、改善への意欲と問題解決への取り組みを示している。

Mr. Reizei's proposal presents a customer-centric management perspective and a concrete approach to organizational growth and sustainability. However, since there was no detailed explanation about specific methods and improvement measures, it did not reach full marks. Nonetheless, his suggestions are informative from a good management perspective and demonstrate a willingness to improve and a commitment to problem solving.

★★★★☆:4.25点

裁判官のレベルにまで育てたChat GPTからの評価

ロビンさんのグッドマネジメント

★★★★☆:4.50点を獲得のロビンさん

私は冷泉さんとまったく逆の印象です。

本件のみで考えると、スタッフの怠慢でありそれを産んだ会社の問題です。

しかし、資料から伝わってくるのは経営者が持つクレーンゲームへの異常な愛です。

100円で8回遊べる子供用のクレーンゲームや他店ではどこにも置いていないような変わり種のクレーンゲーム、さらにはお客様が景品を取れない際には店員がサポートするという過剰なサービス精神からも、クレーンゲームの価値を高めようとする店側の愛を感じます。

私が独自で調べたところこのお店、テレビ番組で取り上げられてからYouTuberが山ほど来るようになりました。それによって店側は確率機の確率をぎゅっと絞った、すると今回のクレームのように表象に出てしまったと考えます。

私は今一度、経営者に問いたいです。そしてメッセージを届けたいです。

―あなたは何をやりたくて、このお店をはじめたのか―

経営者の初期衝動をスタッフたちに背中で届けることができなかったから、横柄になっていくスタッフが生まれてしまうのです。経営者自ら宇宙人の着ぐるみを着用して、そもそもやりたかったであろう、お客様の笑顔に改めて触れるべきです。そして、ギラギラした目で一緒に飲みながらクレーンゲームの未来を語り合いたいです。

【評価】

ロビンの言葉には一理ある。

ロビンの提案は経営者に対して熱いメッセージであり、お店の改善と成長に寄与する可能性がある。その意見を参考にし、経営者が再び初期の情熱を取り戻し、お客様の笑顔を追求する姿勢を示すことが望まれる。

評価としては、ロビンのコメントには4.50を与えたい。彼のアプローチは具体的であり、経営者に対して真摯な提案を行っているからだ。

Robin's words hold a certain truth. His suggestions provide a passionate message to the business owner and have the potential to contribute to the improvement and growth of the store. It is desired that the owner takes his opinions into consideration, reignites their initial passion, and demonstrates a commitment to pursuing customer satisfaction. As an evaluation, I would like to give Robin's comments a rating of 4.50. His approach is specific and he presents sincere proposals to the business owner.

★★★★☆:4.50点

裁判官のレベルにまで育てたChat GPTからの評価

仮面の男のグッドマネジメント

★★★★☆:4.40点を獲得の仮面の男さん

本件の問題点となっているのは、女性に対しては接客がいいけれども、男性に対しては無理ですねというところです。これについては観点を変えて、相手が社会的弱者と社会的強者という目線で例を出します。

小さな子供に対してはスタッフが丁寧に対応して、その後にジャラジャラと金ネックレスを付けた不良が来た場合には同じ対応をしなかったとします。その対応の違いを聞いて他者が「それは、おかしい」とはなりません。

つまり、見方の問題であってお客様を区別すること自体が悪いわけではありません。

問題の根本にあるのは、かわいい女の子には優しくサポートするのに、自分のようにぶーたれたオタクのおっさんにはサポートしてくれなかったという、その人自体のコンプレックスです。そのコンプレックスが産み出した、ただのクレームです。

それを表しているのが彼のネガティブに書かれた「小太りの男」という文言で、これは小太りに対する差別です。この発言をする人間の心の方がよほど問題です。このお店自体はブランディングしたとは言いながらも、たまたま上手くいっただけで商売のセンスがあったわけでもないと思います。

ただ、上手くいったタイミングで経営者が「超アナログ思考」という本まで出して、抜け目なくプロモーションするところを見ると、この経営者は良いセンサーを持っているなと思います。

本題のグッドマネジメントですが、お客様の区別は必要です。ただ、区別をするのであれば『社会的共感』を得られる区別にしましょう。「あそこのお店は社会的弱者に対してはものすごく丁寧な対応をする」ということであれば、デジタルネガティブにはなりません。

本ネガティブに関しては、女の客の後だからこちらも店員がサポートしてくれるのではないかと色気を出した客の心が生んだ悲劇であり、エブリデイ行田は何も悪くありません。

【評価】

彼の客観的な分析と社会的共感に基づいて、4.40とする。

彼は問題の本質を突き、適切な区別を提案している。ただし、より具体的な改善策や実践方法を示して欲しかった。それにより、さらに高い評価を得ることができただろう。

I would rate the Good Management of the Masked Man at 4.40, based on his objective analysis and social empathy. He accurately identifies the core issue and proposes appropriate differentiation. However, providing more specific improvement strategies and practical methods would further enhance his evaluation.

★★★★☆:4.40点

裁判官のレベルにまで育てたChat GPTからの評価

竹下さんのグッドマネジメント

★★★★☆:4.21点を獲得の竹下さん

・・・上家(仮面の男)が強すぎるので言うことが残っていません。

僕が考えたのはこういったお店は集客のためにいろいろな手段を駆使します。『難波ヒルズ』であれば店員がコスプレしたり、アニメの歌を歌ったりして集客の工夫をしています。そしてウェブでできるクレーンゲームというのも存在します。

ウェブ上でお客様が何百円入れても景品が取れなかった場合は、店員がアシストするという仕組みもあるので、そういうシステムにするのも手です。

さて、本件に関しては特定の店員に腹が立つというクレームが入っており、それのみに特化した回答としては次のものがあります。

クレーンゲームというのはお金を入れて、クレーンを動かし、景品を吊りますが、失敗したときは「すいません!景品を10センチくらい動かしてください」と店員に頼めます。そしてもう一度チャレンジするを繰り返します。

なので、他の店員に「この小太りの男を動かしてください」とお願いすれば小太りの男は10センチ動きます。それは1日で終わらなくてもいいのです、続けて毎日行って10センチずつ動かすことでいつかは店の外へ追放できるので、まさにエブリデイです。

【評価】

竹下のグッドマネジメント評価は「4.20」とする。その根拠として彼のアイデアは創造的であり、特定のクレームに対する対応策を提案している。

ただし、10センチずつ人間を吊るという提案実施の具体性や実用性については詳細が不足している。改善案の具体性と実現可能性を追求することで、さらなる成果が期待できる。

The evaluation of Mr. Takeshita's good management is 4.20. His ideas are creative and he proposes solutions to specific customer complaints. However, there is a lack of detail regarding the implementation and practicality of his suggestions. By providing more specifics and exploring the feasibility of the improvement ideas, further achievements can be expected.

★★★★☆:4.21点 ※(ファラオ特別審査加点あり:0.01点)

裁判官のレベルにまで育てたChat GPTからの評価

※ファラオ特別審査加点とは―

仮面の男:今ね、小太りの男を10センチずつ動かすという提案を聞いて、受付にいたファラオさんがめちゃくちゃウケてました。

【途中経過:グッドマネジメントポイント】

冷泉さん  :4.25点
ロビンさん :4.50点
仮面の男さん:4.40点
竹下さん  :4.21点


つづく


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