第五人格CoAⅦ 中華街ピエロpickに見る各国の傾向と肉迫するチーム力

欧米でよく聞くフレーズに「いい体験をした」という言葉があって、いいことも嫌なことも、特定の人や原因と結果に言及するのでなく、自分にとっての興味深い体験だったと受け入れる考え方です

日本の「結果より経緯」もこれに似ているけれど、日本は努力や歴史に価値を見出す傾向が強いように思います。

がんばった時間は無駄にはならない。この人には乗り越えた過去がある。積み重ねた人間関係がある。そこに他人すら心を熱くする、一言で言うと「ロマン」に惹かれる人は多いのではないでしょうか。

中国プロチームは、結果を出すことに重きを置く傾向にあって、それは間違いなくプロとして必須とされる要素です。だから、弱いキャラを使うより、確実に強いキャラの練度を上げて、より勝算の高いpickが好まれてきました。

チーム傾向で分けましたが、もちろん、日本でも結果重視の人はいますし、中国にも負けたけどいい体験だったと納得する人も少なくないと思います。

決勝5戦目、RCが中華街ピエロをpickしたことに、疑問を覚えた人、胸を熱くした人、納得いかない人、どんな結果でも納得できると試合前から確信した人、それぞれ感じた気持ちは間違ってはいません。

そして、RCの選択もまた、彼らにとっての正解だったと思います。

現実に、これまでの大会は、
参加することがいい体験だった。
弱いキャラを使う理由がわからない。
弱くてもロマンがある。
と各チームの姿勢と大会結果に開きがありました。

今年のCoA7は、
バルクやフルゴ、ピエロpickに心を躍らせて、1戦目隠者や泥棒の活躍に沸き、戦術のバリエーションで不動の強編成に迫ったと言って過言ではないと思います。

強いキャラと編成を極めて力で叩き潰す美しさ。
幅広い戦略でBANPICKから相手を翻弄する楽しさ。

これから各チームがどこを目指して、新シーズンはどんな大会になるのか、今から楽しみです。

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