【DTM】自作曲が "つまらない" 原因と対策

曲を作ってみたものの
「あれ、つまらない感じになっちゃったな」ってこと
ありませんか。

僕は結構あります。

DTM初心者だから?技術、実力?才能?がないから?
・・・大体そういうとき、音楽が辛いものになりがちで苦しいです。

その原因と対策を初心者なりに考えてみました。
僕なりの解決方法なので、作曲上級者には「そんなことか」と思うかもしれません。
でも、僕のように悩んでいる初心者は、そう少なくないはずです。

まずこれが、つまらない曲です。

はい、はい。
王道進行ペンタトニックね。
わかる、わかるよ。

しかし困ったことにつまらないですね。
工夫が見えてこないです。
しかも、同時発音数4音縛りのチップチューンってのもあって音が全然充実していないですね。

じゃあ、それをどうやって克服するか。
答えはシンプルで「楽しめればそれでいい」んです。

おいおい、どうしたらこんなつらい状態から楽しくできるんだよ?
もう音楽の楽しみ方なんて忘れちまったぜ… と思っていませんか?

以下のようになりました。

さっきよりいい感じに楽しくなってますね!(賛否はさておき)

どうして曲がつまらないのか?
どうして楽しくすることができたのか?

これを読めば、自作曲がもう少したのしくなるかもしれません。
ここではこれを「6つのステップ」で解説します。

STEP①:鍵盤は"12種類"あんねん

「スケールに囚われすぎ」これが最大の原因です。
原因の中でいうと8割がた犯人はこいつです。

ペンタトニックスケールって実は工夫を凝らすのが難しいです。

12種類もある鍵盤から、5種類ですよ。
半分以下ですね。
そんな制限の中、工夫を凝らすのって難しくないですか?
なかなか、難しいですよね。

もちろんこのスケールですごい曲を作ってる人もいます。
このスケールを批判したいわけじゃありません。

僕がこのスケールを勉強したときは、
ペンタトニックスケールで曲を作れば、不協和音になりにくいんだ!
って感じで、積極的に採用したいと思いました。

そしてこれを学んだ最初のうちは、なんとなくでもすらすら曲が書けるようになって、
「すげ~!」と感動したものですが
これが後々自分の首をしめることになります。

"積極的に" 黒鍵を取り入れる

結論から言うとこれが、僕の呪縛を解き放ちました。
不協和音なんか恐れず、「#」とか「♭」を入れるんです
ここではわかりやすくそれらの音を「黒鍵」と呼びます。

「スケール外の音は、曲が台無しになっちまうぜ!?」
そう思っていませんか?

僕はそう思っていました。
そして、なにも考えずに脳死で黒鍵を入れようとすると
普通に台無しになります

じゃあどうやっていれるの?

以下の画像のような、「ドーレーミー」というメロディがあるとします。
苦しいことに、このままでは、面白くないわけです。

「ド レ ミ」

これをこうします。

「ド レミ♭ ミ」

これだけです。
この「ミ♭」がどうして入ったのか?を理解すると
たちまち作曲が楽しくなります。

★★★★★重要ポイント★★★★★

音楽理論を正しく理解している自信がないので、これをなんと呼ぶのかわかりませんが、一番重要なのはこれです。

  • 比較的短い音であること

  • すぐ元のスケールに戻れる箇所であること

  • フレーズの鳴り始め~終わりの「間」(途中)に仕込むと
    より忍ばせやすい

この方法はおそらく、すべてのパートで使えます。
ベースでも、オブリでも、なんでもいけると思う。

これで比較的安全に、黒鍵を入れて
ちょっとした遊び心」を生むことができます。
これが最高に楽しい作業!もうやめられなくなります

「コショウは思った量の3倍入れろ」

 お笑い芸人の大悟さんの名言です。

黒鍵もおなじく、思った量の3倍くらい入れて良いです。
スケールなんて忘れましょう。12音全部入れていいです。

「やりすぎかな?」くらいが聞き手にとって丁度よかったりします。
もちろん入れすぎると曲として多少カオスになりますが
料理と違っていくらでも修正できます。

つまり、遠慮する必要はないという意味です。
この方法を実践するだけで退屈な曲作りから開放されると思います。

以降のSTEPは簡単です。

STEP②:"音色ずっと同じ" をやめよう

セクションごとに、メインで聞こえる音色を変えてみます。
同じものばかり食べていたら飽きるのと同じで、味変です。

僕の場合「デューティ比25%の矩形波が最高の音なんだよ!」と思っていて
そこから抜け出せないでいました。

最高の音は、サビとかメインフレーズに取っておいて、
あえて最高じゃない部分で違う音にすると
最高の音色がより最高になります。

STEP③:パンを"大胆に細かく"振ろう

ゲームボーイの場合はLかRか両方の3択しかないので、
サンプル曲のパン振りは結構極端に聞こえるかもしれません。
でも、それくらい極端なほうがやりたい表現はわかりやすいです。

重要なのは細かくパンを振ることです。
トラックまとめてパン振りするんじゃなくて
このフレーズのこの部分だけ振る」とかそういうのを細かくやります。
多少めんどくさいかもしれませんが、超いい感じになります。

STEP④:ベースやリズムのパターンは
セクションごとに雰囲気を変えよう

特にベースとキックのパターンを変えるだけで
雰囲気がガラッと変化します。

STEP⑤:音の"大小"を意識しよう

メインメロディと同じ音量で他のパートを弾いてませんか?
ベースとメインメロディがはっきり聞こえると聴きやすいと思います。
それ以外のパートは脇役として音量を少し下げるといいかもしれません

STEP⑥:低音が厚すぎたっていいじゃないか
自分にとって最高の音作りを追求しよう

EQなんかはどれだけこだわってもいいです。
誰に何と言われようが、自分が胸張って最高だと言える音作りさえすれば
音楽を楽しむことができます。

まとめ

どうだったでしょうか。
作曲は辛いこともありますが、楽しい瞬間もあります。
あなたの作曲が少しでも、たのしくなれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?