生後61日 飲み過ぎですね/母乳をやめる決心

生後2ヶ月に入った頃、腎内科のみの日。

先生がボウヤの採血と採尿の結果をパソコンの画面に出した。

もうエコーでお腹をくりくりされなくても良いらしい。



先生「今はミルクや母乳はどのくらい飲んでいますか?」



この頃はまだ出産した病院通りの授乳スケジュールで、混合だったので

母乳左右5分ずつ+ミルク80mlの時間(5回)と
ミルク100〜120mlだけの時間(3回)

といった具合。


助産師指導で母乳量を測ってもらったときは50mlは出てそうだね、と言われた。

つまり130ml(5回)約120ml(3回)で
多いときは1010ml飲んでいることになっていた。


すると先生曰く、体重6kgにしてはこの量は多いようだった。
普通に、飲み過ぎですねと言われた。

体重6kgだと、900mlくらいにした方が良い、と。

というのも

先生「ちょっとカリウムの値が高いです。」

「カリウム」



パソコンの画面に出た採血結果によると
K+ 5.6

これが少し高い。

高いとどうなるか。



「不整脈などの障害が出ます。次回6を超えるようだと、すぐに入院です。」



腎機能がうまく働いていないと、腎臓でろ過、再吸収されるもののバランスが崩れやすい。
ミネラルであるカリウムもその一つだ。

やっぱり、全体的に腎機能も悪いんだ…。



先生「無理に減らさなくても良いですが、まだ飲めるかなと頑張って飲みすぎないようにして下さい。」



「はい…」



この頃、ちょうど母体である私自身にも出産した病院でのMRI検査の話が出ていた。

悪露がまだまだ止まりそうもなく毎日出続けていたからだ。

胎盤の残りがあるのか、又は別の問題があるのか調べるのに検査をするらしい。


MRIの造影剤の問診票にこんな欄があった。

□腎機能に問題があると言われたことがある。



これってつまり、造影剤は腎臓に悪いってことだ。

母乳にも移行しますが、特に問題はないので飲ませるかどうかはご自身の判断でどうぞ。
大体72時間は体内に残ります。と。



そんなの…飲ませられるわけないじゃないの…。



私は母乳をやめようと思った。

特に母乳に愛着もなかった。

そもそも飲んでる姿がなんともいえず可愛らしいということ以外に母乳のメリットが感じられていなかった。

着たい服は着れない
胸の張りを気にしながら過ごさねばならない
私しか主食をあげられない


母は、母乳ならおっぱい出せばすぐ飲ませられるじゃないと言ったが、私はそのおっぱいを出す、ちょっとしぼる、拭く、ピュアレーンを塗る、という工程全てが面倒だった。

ピュアレーンが下着にちょっと付くのも嫌だったし、母乳が溢れてパッドをしないとびしょびしょになるのも、なんかもう本当に色々嫌だった。

それならボウヤを待たせることにはなるが、ミルク粉を量る、湯で溶く、冷やす、洗う、の方が身体の負担は私は楽に感じられた。



MRIの日は月末。
それまでにはやめよう。
決心が着いた。



先生「それと」



(まだあるの!?)



「HCO3-ってところ、重炭酸なんですけど、これが少し低めです。」

ただこれは基準値内の低めなので、まだ治療は無くて良い。

ちなみにこれが低いと身体は酸性に傾いてしまう、アシドーシスというやつです。

将来の成長も悪くなってしまうので、次回も低いままなら薬で補っていきましょう。

とのことだった。



帰りの車内、夫が言った。



「病院に行く度に、思ってたより悪いね…」



ほんとだね…。



本人が毎日不調も見せず元気に過ごしてくれているのだけが我々の救いだった。



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