生後-1〜0日 出た!/破水からの出産
お正月、家族みんなでおせちを食べ、地元の小さい神社へお参りに行く。
子宮口が2cm開いていますと言われてからすでに一週間が経っていた。
日差しは暖か、予定日までは一週間。
子宮口って開き始めても意外と産まれないもんなんだな〜。
次の日の朝、8時。
いい加減起きるかとトイレに向かう。
便器の前でパンツをおろしたとき、それは起こった。
シャバーーー!
大量の液体が股から流れている。
破水だ!!
と思ったかと言ったらそれは嘘で。
正直、初めは尿漏れだと思った。
ついにちょい漏れどころか普通に漏らしたかと。
病院に連絡したら、それは破水の可能性が高いのですぐ来てくださいと言われた。
そうだよね、これが尿漏れだったら私の膀胱括約筋は緩んでるどころか死んでるよね。
(しかしこのすでに緩みきった膀胱括約筋は産後3ヶ月くらいまでは緩みきったままなのであった。)
そんなこんなで病院へ到着。
破水したとはいえ特に何も不調はないので、家族の方がわたわたしていた。
と思いきや救急外来の受付中に夜用ナプキンの限界を迎え、スカートがびしょびしょになっていたので流石に焦った。
こんなに…
こんなにずっと出続けていて良いのか…!?
我が子、子宮内でぎゅうぎゅうなのでは…!?
結果はと言えばその日は陣痛がくるまでの、22時半まで羊水は出続けた。
陣痛がくるように正月休み中の病院内をひたすらウロウロし、疲れたら本を読み、こまめにトイレに行ってナプキンを替え…
めちゃめちゃ暇でした。
暇つぶしは絶対持ってった方が良い。
22時、担当の助産師さんが夜勤務の人に代わった。
よろしくお願いします〜明日の朝かな~ウフフ。
などと会話したのも束の間。
22時30分から、妊娠後期は毎日あった前駆陣痛程の痛みがすでに5分置きにきていた。
でも痛み的には前駆陣痛くらいだな。
と思っていた22時50分。
痛い。
かなり、痛い。
いたい…と声に出すくらいの痛みに急になった。
陣痛タイマーで測っても3〜5分。
こんなに急にくるのかなと不安になりつつもナースコールを押す。
NSTをつけてくれて子宮口を診てくれる。
この間も体勢を変えること自体が難しい程、痛い。
「まだ5cmだね」
と言われたときの絶望…。
2時間程経つ頃には
痛みがくる、耐える、咆哮する
痛みが収まる、天を仰ぐ(失神している)
の繰り返し。
助産師さんに、どの体勢が楽ですかとか聞かれた気がするけど正直どの体勢もどっちもどっち。どんぐりの背くらべ。目くそ鼻くそ。
何しても痛い。
日付が変わった2時、ついにお達しが下る。
「分娩台にいきましょう!」
意識が朦朧としている私は最早一人では立てなかった。
打たれに打たれたボクサーのように助産師さんの肩を借りて一歩ずつ移動する。
次の…痛みが…くる前にいたたたたたたたた。
立ち会い出産希望だったので本当は自分の携帯で夫を呼ばなければいけなかったのだが、私があまりにもこうだったので病院の人が電話してくれてた。
ほんとすみません。
しかもうまく力めなくて我ながら下手くそなお産だったと思う。
横向いたり、足の裏を手で押し返してくれたり、とにかく色々試させてうまく力めるように助産師さんたちが頑張ってくれたのを覚えている。
あと、めちゃめちゃうんち出てた。
これは朦朧としながらも確実に感覚として残っている。
めちゃめちゃうんち出てる〜〜〜〜!!!
と。
しかし恥ずかしがってる場合でもない。
ただ私の脳内は
早く降りてきてくれ!!!!!
ただそれだけだった。
分娩台に移動してから1時間、そのときはきた。
助産師さんが出かけの我が子の頭をどうにかしている。
最後の一踏ん張り。
力んで〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
にゅるん。
感覚としては、にゅるん。
「産まれました!」
私、バッと夫の方を見て
「出た!!!」
夫「うん!!!」
夫「男の子!(笑)」
話が違う。
確かにあのときの先生怪しかったもんな。
食い気味に「女の子です」って言ったもんな。
いやまあそれはどっちでも良い。
今となっては男の子は男の子でカワイイのだから。
あとはお腹をめちゃめちゃ押されたり(痛い)
股を1時間かけて修復してくれたり(痛い)
産まれたての赤子を胸に乗せたり(カンガルーケア)して
朝の5時頃には入院用の病室で死人のように横たわっていました。
股は身体さえ動かせないほど痛いし足は筋肉痛だし謎の血がこんなにドバドバ出るなんて聞いてねえぞ…と思いながら…。
結果
子宮口2cmから一週間で破水
破水から14時間半で陣痛(すでに5分置き)
陣痛から4時間半で出産
妊娠後期 妊娠前+7kg
出産後 妊娠前±0kg
産後6ヶ月 妊娠前+7kg(+戻らぬヘソと体脂肪)
体重計に、ずっと軽度肥満です。って言われてる。
感想
これ破水から入院してなかったら病院辿り着いてないな私…と思うなどしました。
あと出産は体力勝負だよ!っていうけど、妊娠中のウォーキング程度では出産に耐えられる体力は鍛えられなかったので妊娠前から養わねばならぬことも判明したし、
4時間ちょっとで産まれるなんて安産ねと言われるのが釈然としない辛さだったので、私はもう人に「安産だったんだね」とは言わないと心に決めた。
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