9月23日 海王星の日

水金地火木土


ちょっと前まで惑星は、

水(すい)
金(きん)
地(ち)
火(か)
木(もく)
土(ど)
天(てん)
海(かい)
冥(めい)

アニメの歌詞にもなっていた。
冥と海は軌道がクロスしてて、20年間だけ太陽への近さが逆になる。
1979~1999年までの20年間は水金地火木土天「冥海」だったんだよ。
今は「海冥」。
次に「冥海」となるのは約200年らしい。
既に冥王星は準惑星に格下げされてるし、200年後では今日生まれた人でももう死んでる。
誰ももう、 水金地火木土天冥海をみることはないのだね。


9月23日 海王星の日


ベルリン天文台のヨハン・ゴットフリート・ガレが海王星を発見。
1846年。
ガレはフランスのユルバン・ルヴェリエに依頼されての天体観測だったので、ルヴェリエに発見者の名誉が行きました。
(フランス人のルヴェリエが、ドイツ人のガレに頼んだ点にもご注目。
フランスの天文学者たちは、観測依頼に応じてくれなかったんです)
同時期にイギリスのジョン・アダムズも、ほぼ同一の軌道予測をしていて、ケンブリッジ天文台の ジェームス・チャリスに観測を依頼してました。
でもチャリス、この人も乗り気じゃなくて、上司のエアリー~ケンブリッジ大でのアダムズの先輩。子午線きめた大物で、サーの称号持ちです~も乗り気じゃなくて、さっさと取りかかってれば発見者だったのに、ハーシェルに言われるまで放置してたから…
チャリスは記録の上では何度も海王星を“みつけてる”のですが、都度都度恒星だと思ったみたいで…
だから発見者はフランスのルヴェリエ、実際みつけたドイツのガレ、譲ってイギリスのアダムス(省略可←ヒドッ)ということになっています。
アダムスは、名誉とれなかったことにはそんなに拘泥しませんでした。
逆にルヴェリエはいつまでもいつまでもそのことを言っていて、まわりからあまりよくみられていなかったみたいです。
そしてどちらの計算式も、同じくらい精度は低かったらしい。
依頼を受けてたった30分で海王星を発見したガレこそが、めちゃめちゃ強運だっただけなのかもしれませんね。


それでも地球は回っている