2月28日 小説家、 中河与一生誕

中河与一は


上京して最初に出会った文学青年に勧められた。
さして感銘は受けなかった。
でも塚本邦雄の

「戀 六百番歌合―《戀》の詞花對位法」上下巻
(六百番歌合「恋」の五十首に鑑賞文、短篇小説、翻案詩を対位法的に配したもの)

これはキター!

藤原良經にめちゃハマりました。

恋しとは便りにつけて言ひやりき年は還りぬ人は帰らず

泣ける……



2月28日 小説家、 中河与一生誕



1897年。 
「天の夕顔」しかしらないけど。

人妻とのプラトニックな恋を描いたこの作品は、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に比較される浪漫主義文学の名作だそうだ。
英、仏、独、中国語など六カ国語に翻訳されたという。
「若きウェルテルの悩み」は1774年に刊行されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる書簡体小説。
こちらは婚約者のいる女性に恋をして、絶望して自殺する話。
人妻への思慕はオノレ・ド・バルザック「谷間の百合」でも語られているが、バルザック自身の分類では「人間喜劇」らしい。
「風俗研究」の「田園生活風景」に分類されているww。
さもありなん。
復古王政初期を背景に、語り手である青年貴族と薄幸の伯爵夫人との悲恋を描いているけれども(笑)最後のシャレが効いている。
こちらは1835年“パリ評論”に冒頭部分から二回連載されたけど中断し、翌年に完成版として出版されたものだそうです。


それでも地球は回っている