関ちがい(T_T)〔読み物100〕


関の弥太っぺは岐阜県関市とは関わりがなかった!
関の弥太郎さんではなく、関本の弥太郎さんだったのです・・・


関本村は、茨城県多賀郡にかつて存在した村


今は 北茨城市 の一角だそうです。

関の弥太っぺ そのものは、

長谷川伸

という、大衆文学の代表選手みたいなかたの作品で、少女を保護した男と、少女の親の仇が切り結ぶ。
二人とも、少女を愛しく思ってて、かつては親友的ないい関係だった、という、幾重にも重なった因果の物語です。
十年の渡世人暮らしで、荒んでしまった弥太郎を、少女は見分けられなかったけれど、十年前と同じ会話を交わしたことで思い出す、けれど一緒には生きて行けない、巡り合わせが胸に痛いです。


長谷川伸は股旅ものの名人で、
番場の忠太郎 も、
一本刀土俵入り も、
沓掛(くつかけ) 時次郎 も、
瞼の母 も、
みんなみんな長谷川伸。
瞼の母なんて、ほとんど実話だそうです。

当たり前田のクラッカー の、あんかけの時次郎も、沓掛の時次郎のもじりだと今はわかりますよね。


関市とは関係なかったけれど、関は関
こんな一作も一興・・・かな。



それでも地球は回っている