こんなかたがいる

コラム365という雑文を少し前に他サイトにアゲていたのだが、365から366日間に、特にすごいなと思った人物は3人くらい。

この方、マクシミリアノ・コルベ神父はその内のお一人です。


自己犠牲

 映画「ブラザーサンシスタームーン」をご存じだろうか。
 聖フランシスコは善なるかな。
 フランシスコ会自体はどうなのだろう。
 受け継いだ方々は。
 聖なる方々の中にも俗や虚栄があり、大きな組織には必ず利権がある。
 稀代の切れ者チェーザレ・ボルジアは、あり得ないことに法王の“息子”である。
 なびかなかったから、からだを開かなかったからという理由で、人妻や処女を魔女磔刑や火刑にした聖職者がどのくらいいただろう。
 ホーソンの「緋文字」を紐解くまでもない。
 でもコルベ神父はアウシュビッツで、餓死刑に選ばれた10人の一人と代わった。
 それのできる人が現実にいる。
 そのことが凄いです。
 時は1941年…


8月14日 聖マキシミリアノ・コルベ神父の日
 
8月15日が「聖母の被昇天祭」という祭日で、マリアに深く帰依していたかれは、その日に逝きたかったようだ。
ちなみにかれは1930年から6年間日本で宣教活動を行っていた。
かれに命を助けられたガイオニチェクは、なんと終戦まで生き延びて解放され、94才で天寿尽きるまで、コルベについての講演を、世界各国で続けていたそうだ。
遺伝子の代わりにミームの残る典型的な例。
神ならぬ身ゆえの凄さ…

それでも地球は回っている