刃物都市。鎬を削る日々①世界


3SとTSS(k)。
様々の成り立ち、様々の特質。
彼らの気持ちはどんななんでしょうね。
たまたま刃物ラブな人たちのよもやま話を耳にしましたので、ちょっと黙って聞いてましょうか・・・


会話1 上?下?


認知度では、ゾーリンゲン(ドイツ)と関(日本)じゃね?

そのゾーリンゲンが、関に仕上げを外注してるみたい。

まじで?
ならもう関が世界一で決まりじゃん!

いや外注にされてるってこと自体、下なんちゃう?

ていうかー。
もうちゃんとした鋳鉄作れるとこ自体あまりないらしいよ。


会話2 ゾーリンゲンの凄さ


中世よりフランスのティエールと並ぶ刃物の街として知られてる、らしい。
ハサミやカミソリなどの理髪用品、より高い完成度が要求される手術用ナイフ、そういうのも製造されてる。
有名な刃物メーカー、

ツヴィリング・J.A.・ヘンケルス

ゾーリンゲンにあるそうだ。


ゾーリンゲンと対で張る、フランス・ティエールとは?


フランス・オーヴェルニュ地方にある。
地図でいうと、ド真ん中。
関が本州の真ん中あたりにあるのも似てるよね。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏ピュイ=ド=ドーム県

ってとこにある、人口一万三千人余の町。
県内では東北部。
SCIP社等がある町であり、洗練されたデザインの刃物・金物・食器などを生産してる。
SCIP社といえば世界最高のソムリエナイフといわれる、

シャトー・ラギオール

を作ってるトコだそう。

ハンパねえ。


関の孫六、ゾーリンゲンのヘンケルス、ティエールのSCIP社。

あれ。
シェフィールドがまた手薄だ・・・


シェフィールド的にはナイフとフォーク?


シェフィールドはイギリスのイングランド中部の工業都市。
ここもやっぱり真ん中辺に位置してる。
人口は58万人。
ロンドン、バーミンガム、リーズ、グラスゴーに次いで第五位の都市だそうだ。
市域367.94平方kmの、半分近くが

ピーク国立公園をはじめとする森林

で占められており、

工業都市でありながら自然も楽しめる
土地柄

なのだという。
別名“七つの丘の上に建てられた町”。
町の一番低い場所は標高10m。
最も高い地点は500m以上。
ほとんどの人が100-200mの地点に住んでるのだという。
デフ・レパードやヒューマン・リーグが出た町でもある。
おお!


金属加工の歴史的には


川に囲まれてる地形から、水車動力が得られること、鉄鉱石と石炭が近郊で産出すること等によって、鉄鋼業が発展。
近隣の、リーズやマンチェスターとともに、産業革命以来、イギリスの工業の中心地として、国の経済を支えてきた地域なのだという。
1742年、銀メッキの技術がこの地で発明され、1850年代には発明家ヘンリー・ベッセマーが廉価な製鋼法(ベッセマー法)を開発したおかげで、シェフィールドは国内の鉄鋼市場で特異な地位、つまり特別になれたのだ。
第二次世界大戦の戦火禍もあったけど、復興再建うまくいったようで。
今は金属加工業が主要産業。
ナイフやフォーク等の刃物産業が盛ん。
ゾーリンゲンや関市と並んで「刃物の3S」と呼ばれて・・・いる・・・


大きくて、技術があって、学術都市。
シェフィールド大学はノーベル賞受賞者を五人も輩出している名門大学で、特に理工系にすぐれるという。
筑波、的か。
なんか他の、刃物都市とちょっと違う気もする・・・


いろんな刃物都市がある。
限定的だったり普遍的だったり。
刃物都市の歴史は続いていく。


それでも地球は回っている