419

419といえば


「ナイジェリアの手紙」。
別名は『419事件』(※)。
要するに、国際的なオレオレ詐欺。
資金洗浄したいとか、正当な金だが受け取るためにひと手間必要、ちょっとだけ手を貸してくれないか、大きく礼するから、的な話の手紙やメールが来る。
欲にかられて口座を貸したりすると、中身をすっからかんにもってかれてendという…

まあどんな理由があっても口座は貸しちゃいけないからね。
気をつけましょう。



なぜ『419事件』というのかというと、この手の詐欺が、

『ナイジェリア刑法第419条』(資金洗浄を規制する)に抵触する

ことに由来しているのだそうだ。


あなたの知らない外国在住の親戚が身罷って、遺産を渡したいが

みたいなのもコレだそうだ。

申し込んでもいない外国宝くじの当選通知

もこれなのかな?
でもなぜナイジェリア?

同国は、

豊かな石油資源を巡っての権力闘争
や、

繰り返されるクーデター

等により、国家はしっちゃかめっちゃか。
せっかく高等教育を与えられ、英語力、プログラミング力、電子機器扱いの力を身につけても、活かせる安定した職場なく、ナイジェリアの若者等はネカフェやスラムでくすぶっている。
そうした優秀な人材が、アンダーグラウンドな世界へ吸い込まれ、不法移民輸送や麻薬密輸や、世界を相手の詐欺等の、国際犯罪に関わってしまうのだ。

最大都市であるラゴスのネカフェから、世界中にありとあらゆるストーリーの詐欺メールを発信、たまに引っかかる被害者から騙し取った金銭で、豊かな暮らしが出来る。
その辺りには、彼らを支える

コンピュータソフトウェア開発業者、
メールアドレス販売業者等のネット犯罪やクラッキングを支える業者がうじゃうじゃ行る地域

があるのだ。

オレオレ詐欺の裾野も、そんなふうになってるのだろうか。
私は私の時代のワルを、うっすらとでも理解して、なんとかよけてこれたけど、これから世間を生きてく世代は、社会にはびこる知的な悪を、見抜いて戦っていけるのだろうか。

知らないものに近づかない。
これが素人の防衛方法。

でも今はデータが本当に、何度も何度も使い回される。

→被害を受ける
→被害回復しますよといわれて二次被害(ここループの人も)
→いよいよ使い道なくなったらデータ転売され、新たな加害者が寄ってくる

そうつまり、一度流出したらアウト。

本当に厄介な時代なので、皆様くれぐれもご用心ください。

それでも地球は回っている