100の美しいものを記述する試み30


奇跡的に成立した実写特撮ドラマの異端


主演が窪田正孝で、
監督が三池崇史(メイン)で、
ソフトバンクが全面バックアップしてて、
お笑い芸人ゾロゾロ出てた

『ケータイ捜査官7(セブン)』。
2008年4月2日から2009年3月18日まで。
放送時間は水曜日の19時。
30分番組だったが、初回、23話、最終回は一時間スペシャルだった。
特別な話数で、

鶴田法男(リング0バースデイ)、

押井守(アニメうる星やつらから実写映画の監督へ)、

金子修介(ガメラ、デスノート等)等、

個性的な監督が個性的通りの作風で撮った…


後にも先にも、こんな精緻な日本のドラマはない。
賢くなって、人の心を受信する事さえできるようになってゆく携帯たち。
このドラマが消えていったのは、時代がスマホに移行していってしまったからにすぎないのだ。

そいつらは、歩く携帯。
あるものはエンジェルK、
あるものはデビルKと呼ばれた…


意外と誰も知らないのがつらい。

同時に、ほとんど誰も知らないのが、ちょっとだけ嬉しくもある。

セブンはそういう作品なのだ。



それでも地球は回っている