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アメリカの学校のPTA事情

(私の住んでいる所で私が経験したことに基づく個人的見解です)

長い小学校生活

私は今末の子供が9歳で小学4年生。上に二人もいるので、小学校にはこれで通い続けて10年になります。思えば長く通っているものです。

我が小学校はアメリカの街中にある普通の公立小学校ですが、greatschool.org*では9くらいのとてもレベルの高い小学校です。レベルの高い学校はそのまま保護者が教育熱心でボランティアも盛んな学校を意味します。

学校を支える保護者

我が学校では、保護者のグループが2つあります。一つはPTAで、もう一つは○○小学校親の会です。PTAは日本と同じで全国的な組織です。〇〇小学校親の会は保護者有志が集まった組織でPTAの活動ではカバーできない事を色々とサポートします。近隣の小学校でもこの2つのタイプの組織がタッグを組んで学校をサポートしている場合が多いです。

2つの違いはほとんどなく、PTAは年会費を納めなくてはいけないけど、(それも一人に付き8ドルとかで必須ではありません)親の会はそれがないことくらいでしょうか。

参加は任意

日本との大きな違いは、どちらの組織も、基本「希望者が参加し運営している」ことでしょう。やりたくない人やできない人は最初から参加しなくてもいいのです。私は役員はできませんが、ボランティアや寄付金を募っている時はなるべく参加するようにしています。

やる気のある保護者達

役員選出も日本みたいにくじ引きや順番ではなく、自分でやりたい人が立候補することが殆どです。専業主婦で時間のある人達ばかりが参加するのではなく、働いている人達も積極的に参加します。任期1年で責任も伴う役職になぜ皆さん立候補するのか?それには様々な理由があります。

①自分の子供の学校をよくする活動に積極的に関わりたい ②保護者の意見を反映させたい ③先生や学校職員と顔見知りになりたい ④同じ志を持つ保護者達とネットワーキングしたい ⑤育児でキャリアから離れても組織に所属し自分の能力を活かし貢献したい

役員の仕事で拘束されても、それ以上に学校や自分の子供にメリットがあると感じる人が多いように思います。

やる事は多岐に渡る

そしてPTA、親の会役員の下にも続きます。大抵クラスに一人二人「クラスマザー(クラスペアレント)」と呼ばれるクラスのまとめ役がいます。これも立候補です。各クラスの保護者にPTAや親の会からの連絡や指示を通達します。誰でも気軽にできるように新学期が始まる前にクラスマザートレーニングを受けます。以前のクラスマザーは4児母の女医さんでしたし、他の学校で教職のシングルマザーもいました。仕事が忙しいからできないと言うのは言い訳にならないようです。皆さん尊敬します。

PTAと親の会がどのような活動をするかは、長くなりそうなのでまだ次回にしたいと思います。

*greatschool.org (https://www.greatschools.org/) アメリカの主に公立学校のレベルをわかりやすくランク付けしているサイト。口コミ情報も豊富。私のまわりでは割と親に信頼されている。


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