美しい人
今日は、上司のお姉さんに初めて会った。
年齢を感じさせない美しい人だった。
きっと優しさゆえのたくさんの苦労を背負った人なんだろなと思っていたら、上司曰く、長年ずっと学校に勤めて、最近やっと退職して“退職したらやりたかったこと”を1つずつクリアにしている最中の人だと。
そんな美しい人に、
「あみちゃんの文章、いつも読んでて、あー早くこの子に会いたいなぁと思ってたのよ。繊細なようで芯が1本通っている強さが垣間見えてたもの。そのとおりの子ね。ゆきちゃん(上司)をよろしくね」
という言葉をもらった。
私の紡ぐ言葉は、何かを取り繕ったり大きく見せたりできない丸裸のそのままの私であると思う。
書き記す言葉だけはどうしても嘘がつけない。
丸裸のただの私を、知らない場所で知らない人が好いてくれている。
その事実ってものすごく尊いな。
言葉が溢れる瞬間を見逃したら川のように流れてしまう。
でもそれでいいんだろうな。
私は”名もなき偉人”をいつも求めている。
話す言葉、書く言葉、顔つき、瞳の奥の輝き…そういうものが絶対にわかる。
数年前の自分だったら、良い人と出会っても何も感じなかったし、自分にとってプラスかどうかしか判断軸がなかった。
どうして自分が沖縄にいるのか、それは”本物の人”と出会い、分かるためなのだと思う。
沖縄は別に私を必要とはしていないけれど、私にとって沖縄はものすごく必要な場所である。
出会うべき人に出会うべきタイミングで出会う。
離れる人とは離れるべきタイミングで離れる。
それは自分ではどうしようもできないことであるし、何も悔いないし縋ることもない。
悟っているつもりなどさらさらない。
煩悩と欲が自分の中に渦巻いていることは確かに分かるし、心の弱さにも嫌気が刺す。戦うつもりもない。全てを受け入れ、その業と向き合うことをやめてはいけないのだ。
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