ソトノバ・スタジオ第6回目タクティカル・アーバニズムクラス:Park(ing) Day2019渋谷宮益坂・実施発表!
今回のタクティカル・アーバニズムクラスは10/1(火)をもって最終回となりました。Park(ing)Dayの実践を経て得た学びをAB班ごとにプレゼン、質疑応答の時間となりました。今回の発表は外部の方への発表も兼ねており、不動産やディベロッパー関係の方々が多くいらっしゃっていました。
まずは、Park(ing) Dayに興味のある方と実践者とのディスカッションを行いました。
続いてソトノバの石田さん、泉山さんより当スタジオの概要、Park(ing)Dayとソトノバコミュニティについてのミニレクチャー。その後は各班15分づつ 1.Park(ing)day当日まで 2.Park(ing)day当日 3.今後に向けて の項目別にプレゼンが行われました。
A班の発表からスタート:Park(ing)Dayを終えて
まずはA班の発表です。プランニングの段階では、感覚をテーマに、宮益坂の自然を感じる空間を表現することを重視し構成していきました。
什器を用意する過程(ヘリウムの調達、処分など)と、進行表を作成し搬送ルートや当日の動きを確認したところ準備には一定時間要することが分かりました。その後搬入時間が短縮できる什器に、予算と擦り合わせながら変更したりと、五日間と急ピッチで決められた覚えがあります。
当日の実践から、様々な人に自分ごと、として捉えてもらうためには事前の告知など当日まで盛り上げていく仕掛けも大事との話もありました。
続いてB班のプレゼン
続いてチームB班の発表。B班はメインターゲットを20-30代の女性とし、気軽に座っておしゃべりできる場所や、木陰で休めて疲れを癒せる場所を渋谷に作るべく、「宮益坂3rd PLACE」をデザインコンセプトにしました。
(出典:PARKing Day 2016 – Connecting the Parks | Rhodeside & Harwell)
「気軽に座って休める」の他、共同作業で仲良くなる。作業する、それを見ている、写真を撮るなど、参加型のアクティビティのあるPark(ing)Dayを参考にしていました。
発表では、当日までの間 現地動態調査からの考察、運搬面、コスト面での工夫があったことも説明されました。
9月の第3”金曜日”に行うということ=あたりまえにできる社会に!
両班共に、一般人が空間に入り込める場所を作ることが、都市への別視点をつくる鍵になることだと考えていました。主体性を持って気軽に場づくりや、つくられた空間に参加できる雰囲気づくりのために、Park(ing)Dayを広める活動を今後やっていきたいとの意見が多かったです。
実践後の場所の感想としては、運搬ルートの事前計画と作業拠点があれば など物理的な話も挙げられました。
都心の交通量が多い道路でも、思った以上にくつろげる空間ができたが、若干内輪感があったとの話も。
今後の展望として、Park(ing)Dayが広まるのはもとより、「居心地が良い場所」をいろんな方に、プロセスとともに楽しんで体験してもらいたいと皆さんおっしゃっていました。
質疑応答の時間。質問に一人づつ質問に答えていきました。
最後は、修了証書の授与!
卒業式以来の授与式です。泉山さん、石田さんより一人一人コメントをいただきました。
今年社会人になった自分としては、なかなか話す機会のないコミュニティの方々や、公共空間をより良くしようという気概のある実務経験と知見のある方々と共にプロジェクトを行い、学ばせていただくことが本当に多かったです。参加出来てよかったです!
後日、商店街でゲストハウスをやってらっしゃる方にPark(ing)Dayについて話をしたところ、やってみたい!と興味津々な様子で聞いていただきました。パブリックスペースで場づくりをしてみたい方はいるけど、どこで出来るのか?公的資料を作成するなど突破口が難しい点も今回の参加で実感しました。パブリックスペースを活用してもらいたい自治体の方々と、アクションを起こしたい人が手軽にマッチでき実践できる機会があるといいなと思います。
最後はパーティで締めくくり。今後も皆さまとご縁があることを願いながら、今回のスタジオは閉幕しました。皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました!
Photo by Takahisa Yamashita
text Akari Nojiri
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