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今日も、雨の中自転車に乗ってしまった・・・ずぶぬれで走る6歳。

ペーパードライバーの私が、また雨の日に自転車で子どものお迎えに行って、子どもは徒歩25分の道のりを、楽しそうにずぶ濡れで走って帰ってきました…というお話。

金曜日。今日は1日、家の中。

学校と幼稚園のおたより整理、YouTubeでの運動に挑戦、おやつのスコーン作り…あっという間に幼稚園のお迎えの時間。

今日はなんだか、頑張ったぞ

カーテンもしめていて、窓の外を全然見ていなかった。

自転車でお迎えにいくつもりで、外に出たら、黒く濡れたコンクリートを見て、「しまった!」。

またも霧雨。
徒歩ではお迎えの時間に間に合わない。

「このくらいなら、いけるでしょ!」
折り畳み傘を一つ、自転車のかごに突っ込んで、自転車を漕いだ。

走っているうちに、雨粒が大きくなってくる。

服に付いた雨粒で、モスグリーンのシャツに、一センチくらいの丸いしみが増えていく。

このままでは、着くまでにシャツの色が変わってしまう。濡れているのがバレバレだ…。

折り畳み傘を差した。

幼稚園に着いた。
子どもを待つが、なかなか出てこない。

雨は激しくなってくる。

近くにいたのは、孫を迎えに来ているおばあちゃん。

自転車を停めたところを見られていたよなぁ…

と思い、なぜか言い訳がましく、
「実は運転できないんですよねぇ。」なんて話してしまう。

「あらー、田舎だと運転できないと困るわよねぇ。若いから、今からでも通ったら?」

「いやー、それがペーパードライバーで。ペーパードライバー講習、50分6000円もするんですよ。何回通えば乗れるようになるかわからないので、おそろしくて」。

と、愛想笑いをしながら話しているうちに、子どもが出てくる。

その時点で、どう見ても自転車で帰れる雨の量ではなくなっていた。

お話ししていたおばあちゃんに「お先に失礼しますね」と告げて、傘を差す。

傘はひとつ。

「どうして僕のかさないのぉ!?」
と息子。

はい。ごめんね。
自転車で買えるつもりだったんだ。

「うーん、忘れちゃってね」

「ふーん、そっかぁ」

息子は歩き出す。

「濡れちゃうから、一緒に傘に入ってよ!」声をかけるが、息子は気にせず歩いていく。

おばあちゃんに見られるから…びしょ濡れにさせて風邪ひくわよって言われちゃうから…

子どもを追いかけて、傘を子どもの頭上に差す。

「乗っていく~?」
車に乗ったさっきのおばあちゃんが、声をかけてくれる。

「いえ、大丈夫ですー。ありがとうございます。○○ちゃん、またね~」笑顔で答える。

おばあちゃんがしつこく言わずに去っていってくれたことに、若干ほっとする。

慣れない人の車に乗せてもらうのは、苦手だ。
お礼をしないととか、雨に濡れた服で車内を汚したらどうしようとか、気を遣う。
そもそも、「車運転できない」という話が、車に乗せてほしいアピールだったと思われないように「お先に失礼します」って去ったのだから。

息子は、雨に濡れるのも構わず、走り始める。

いや、むしろ、雨に濡れるのが、楽しそうだ。

「傘に入ってよー!」
「だって、傘ひとつじゃ狭くて入れないじゃん!」
こんな会話をしているうちに、制服の白シャツの肩部分は、濡れて肌が透けて見えている。

子どもの足だと20分じゃあ着かないよなぁ…。
もう、いっか。帰ってすぐにお風呂に入れよう。

諦めた。

来年は小学生。
雨の日でも、このくらいの道のりは歩けないといけないし。

どこまで歩けるか、試してみよう。

息子は、十メートルくらい走っては、ニコニコしながら私の方を振り返り、私が追い付くと、また楽しそうに走り出す。

男の子って、面白い。
普段出来ないことに挑戦することに、喜びを感じているような雰囲気さえある。

そんな調子で、半分以上の道のりが過ぎた。
もうちょっとだ。

もう、髪の毛も濡れておでこに貼り付いている。

すれ違う車の人、あの子傘も差さずにびちょびちょで…って思われてるかなぁ。

「あっ!」

濡れたコンクリートで、息子が滑った。
しりもちをついた。

ビックリした顔で、私を見た息子。

でも、泣かない。

「大丈夫?びっくりしたねぇ。お尻痛い?」

大袈裟に言うと、へそを曲げたり、意地をはったりするので、何でもないかのように聞く。

「お尻ちょっといたい。ここからは、歩く。
びちょびちょだけど、帰ってすぐお風呂入ればいいよねぇ。」

抱っことか、もう車で帰りたいとか、駄々をこねずに歩く息子に、感心する。

「よし、もうちょっとだ。歩いて帰ろう」

そんな感じで、やっとこさ家に着いた。

もちろん、息子はびちょ濡れ。
でも、「帰ったら、すーぐお風呂に入ろうね!」と、なんだかとても楽しそう。

私も、びちょびちょ。

もともと雨の日に歩くのが下手なのだ。
傘を差しても、服が濡れる。
肩のあたり、そして足もと。

二人で、玄関で重くなった靴下を脱いで、お風呂に直行して、お風呂を洗いながら、熱いシャワーを浴びた。

体を洗っている間に、湯船のお湯もたまる。

「今日はちゃーんと湯船に入ろうね。おもちゃで遊んでもいいから。」

そんなことをいいながら、身体を洗う。

湯船は、とても温かかった。

園出口の端っこの木の下に置いてきた自転車。
あとで、取りに行かなきゃな。

幼稚園の先生、誰のかなって思うかな。
電話するか「置かせてください」って、声かけておけばよかったな。

そんなことを思いながら。

大人でも徒歩20分の道のりを、ずぶ濡れでも弱音を吐かずに歩きとおした息子の成長に嬉しさを感じつつも、またしても自分の愚かさにため息が出た。

…そんな1日でした。

長々と書きましたが、計画性のない、大バカな私の恥さらし日記でした…
次回は、息子の傘も持って、早めに家を出ます。

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