悲しみの持続時間

「人は楽しもうったって限界があるけど、悲しもうと思えば無限に悲しめる。だから俺は悲しまない。事実として受け止めるだけだ」

こんなセリフが昔読んだ小説にあって、あー、なるほど、確かにな…。と思ったことがあります。

喜び嬉しさは有限、悲しみは無限。

ひとつの恋が終わりを告げ、絶賛悲しみ中なのですが、まぁ失恋の悲しみは恋愛下手のジャイ子にはよくあることです。なので無限に悲しむなんてことはしてないのですが、失恋した時に一番辛いのが、

「この悲しみがいつまで続くのか全く分からない」

ということだな、と、毎回思うのです。

喜び嬉しさは持続性があまりないような気がするのですが(瞬間的に感じるもの)、悲しみってなんだかダラダラと続く感じがするのです。


だけどもしかしたら、明日ステキな出逢いがあってこの悲しみが終わるかもしれない。だけどもしかしたら、数ヶ月先、数年先なのかもしれない。

そう思うと気が遠くなる感じが果てしなく苦手なのです。一体いつまで耐えればいいのか?どんな努力をすればいいのか??

42.195キロという距離が決まっているから、マラソンは走れるわけじゃないですか。サッカーが上手くなりたいなら、野球が上手くなりたいなら、勝ちたいなら。とにかく練習するのみじゃないですか。


しかし、私のゴールはどこなのか?私は何の練習量を増やせばいい恋愛が出来るのか。


全くわからなくて、それが本当に辛いのです。


ふとした瞬間に涙が出てくる感じはいつになったら治るのでしょうか。


この数ヶ月間の思い出はどこにやればいいのでしょうか。


もうこの歳で、失恋の経験はいらないです。

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