消費される女たち

『糟糠の妻はなぜ捨てられるのか』という本があるのか。人妻と二人きりで遊びたがる妻持ち男が他人の不倫報道に「糟糠の妻はどうなる」的なコメントを即座にしていたが自分のやってることは棚上げしていた。あとからわかった。それに対しては「こんな本があるよ」ではなく「あなた次第では」が正解だったかもしれない。セクシー画像にも「僕は興奮して反応しているのではありません」的なリプをわざわざすぐにしてしまうガキくさい人でもあった。妻も見ているSNS上でそういうことができるのだから夫婦としてそういう行動が好きな人たちなのかもしれない。とにかく出版物向けの言葉だけはご立派でそれを鵜呑みにしてしまった、あるいはそういうギャップが好きな女にいろんなものを供給してもらいながら消費しつつ法律上の妻との生活を営んでいる人というのはいるものだ。そういう人の理解には役立たないかもしれないが不倫に関してというか、消費される女たちという文脈でなら青弓社からでている『妾と愛人のフェミニズム 近・現代の一夫一婦の裏面史』は大変良い本なのでお薦めしたい。