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#7 本紹介その2『銀河鉄道の夜』

おはようございます。

本紹介2日目です。今日の本はご存知の方も多いと思います。宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』です。

もしかしたら国語の教科書とかで読んだ方も多いんですかね。それくらい有名な作品です。

でも恥ずかしいことに、僕は大学生になるまでこのお話をちゃんと読んだことがありませんでした。
読んだきっかけは、とある舞台を観にいくことになったからです。

☆☆☆

2018年10月、僕は友人の加藤彩さん(当時は色鳥トヲカさんでした)が出演する舞台を観に行きました。それが楽園王さんの「銀河鉄道の夜」でした。

この舞台を観にいくことになった時に、そういえば『銀河鉄道の夜』ってちゃんと読んだことないなぁ…って思って、スマホに入っていた電子書籍で読んでみました。
読み終わったあと、僕の胸の中はよく分からないもやもやでいっぱいでした。悲しいような、息苦しいような、美しいような…色々な感情が沸き起こりました。

ジョバンニとカムパネルラの銀河鉄道での夜空の旅。読み進めていくと、その鉄道は死者を乗せるものだと薄々分かってきます。実際、カムパネルラも現実世界で亡くなっていると思われます。

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大学生になって初めて読んだわけですが、宮沢賢治の使う言葉が好きだなぁって。詩集の方は読んだことがあったんですよね、『永訣の朝』とか。でも小説は初めてで。やっぱり僕は、童話っぽい書き方が好きなのかもしれないですね。
印象的なのは、やっぱりこのセリフ。

「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」

物語のなかで、ジョバンニやカムパネルラ、ほかの乗客達は、ほんとうの幸せとは一体なんだろうかと悩みます。他人の幸せのために一体何が出来るのだろうかと考えます。

先日、僕の質問箱に「幸せの定義を教えてください」という質問がとどきました。
僕は「人それぞれでいいと思うけど…。あえていうなら、そこそこのお金があって、毎日ご飯食べられて、お布団で寝られれば幸せだと思います」と答えました。
幸せって何なんでしょう。僕にもその答えは分かりません。多分みんなも分からないと思います。
きっと、宮沢賢治も分からなかったんじゃないかなぁ。だから、僕達に問いかけ続けてるんじゃないかなって、そう思うんです。僕の勝手な考えですけど。

☆☆☆

宮沢賢治の言葉で紡がれる、儚く悲しいお話。ジョバンニとカムパネルラの別れのシーン、僕はここの描写、本当に天才だと思いました。
夜空の描写も素敵です。本当に銀河鉄道に乗って夜空を旅してる気分になります。

最近の作品で、この『銀河鉄道の夜』が題材になっているものがあります。『アクタージュ』という漫画です。(写真は単行本第6巻の表紙)

『アクタージュ』は役者の人々を巡るお話です。
その中で『銀河鉄道の夜』を上演しています。読みやすいし、第6巻はほんとに泣けるから、是非一度読んでいただきたいです。僕は読み進めるのがつらかったです。

現代においても、様々な作品に影響を与えている『銀河鉄道の夜』ですが、それだけ人を惹き付ける魅力がある物語なのだと思います。
一度読んだことある人も、もう一度読んでみてはいかがでしょうか。若しかしたら、前とは違った想いを抱くかもしれません。ちなみに僕は読み返す度新たな発見があります。だから何度も読んでしまうんですけどね(笑)

https://www.amazon.co.jp/新編-銀河鉄道の夜-新潮文庫-宮沢-賢治/dp/4101092052

青空文庫でも読めます↓
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html

それでは、今日はこの辺で。
明日は、シュペルヴィエルの『海に住む少女』を紹介します。

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