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天獄ストラグル 五右衛門ルート感想

【全ルート、手記のネタバレありです】












他ルートで凜ちゃんへの執着出しまくってたのに、自ルートになるとパタッとなくなってびっくりした。
普段はなんでもそつなくこなすのに!
凜ちゃんを想うがゆえに臆病になっちゃう五右衛門がいとおしすぎる!!!

そして凜ちゃんに想いを打ち明けた後の五右衛門の破壊力よ…
前半停滞してたのもあり、やっと結ばれた感が強くて、めちゃめちゃ(私が)盛り上がりました!!

プレイ直後にこれ書いてるんですけど、「凜ちゃんと普通の恋人らしいことして幸せに過ごせ…」って想いに尽きるな。
めちゃめちゃ面白かった…

とりあえず、彼の見た目の感想から。

いや、露出度高すぎん?ほぼ半裸じゃないか。
全身像はどうなってるんだ?と思って公式見に行ったらこうなってた。

ズボンはつなぎで上は肌着?なのかな?個性が強い…

私服の方が断然かっこいい。


【五右衛門と凜ちゃんの恋模様について】

[ほぼ恋愛要素がない前半]


五右衛門は凜ちゃんと相思相愛だって気づいてるけど、引け目があるから、自分の想い人は凜ちゃんだって伝えられないんだよな…

「妻が7人いて日替わりで抱く」とか嫌われるようなことを言ったかと思えば、「味噌おにぎりつくって欲しい」なんてリクエストしたり、沈丁花の話してみたりして「過去のこと思い出してくれないかな?」って期待しちゃってる。

拗らせてる…激重感情拗らせてるよ…


こんな態度とられたら凜ちゃんも混乱するわ。

普段はなんでもそつなくこなすのに、ガチで好きな人の前では不審な態度とっちゃうの

んんんんんんんんピュアかよ!!!!もどかしいな!!??


って悶えました。

あと、五右衛門が自室に自分のグッズを大量に飾ってるのみた凜ちゃんが「こいつもしや大王と同類では…?」とドン引きしてるシーンがめっちゃ面白かったです。


[儚く切ない中盤]


中盤の五右衛門と凜ちゃんの関係性、めちゃくちゃ切なくて辛かった。なんでこんなにすれ違ってんのこの二人…

味噌おにぎりのシーン、めちゃくちゃ情緒かき乱されたわ…
声優さんの神演技も相まって切なさMAXだった。

凜ちゃんがおにぎりを作ってる最中、五右衛門は軽口をたたきながらおちゃらけた雰囲気を演出する。

いやいや、平気そうに振る舞ってるけど味噌おにぎり作ってるって絶対匂いで気づいてるよね!?

なんならスーパーで味噌購入したの知った時点で「もしや作ってくれるのでは…?」って勘づいてるよね!?

はぁぁこの男はほんとにもう…(頭を抱える)


凜ちゃんが作ってくれた味噌おにぎりを前にして、懐かしくて嬉しくて手をつけられない五右衛門(この時点でもう相当切ない)。
凜ちゃんに促され大事に大事に食べ始めるも、言葉少なで凜ちゃんは不安になってくる(五右衛門は色々噛み締めてたんだと思われる)。
「口に合わなかった?」と問う凜ちゃんに対して五右衛門が「旨いよ」って言うんですけど、この「旨いよ」って言い方がね…すっっごいグッときた。感情抑えてるけど感極まってるのが隠しきれない感じ。

凜ちゃんから「私、昔作ってたんだと思う」って聞いてついに堪えきれず涙を流す五右衛門。

平常心を装ってるけど全然隠しきれてないのがしんどい。
様子がおかしい五右衛門を見て、凜ちゃんは「自分を通して想い人のことを考えてる」とイラつく。
「もうその人のことは諦めたら?」と意地悪を言うも五右衛門は「絶対に諦めない」ときっぱり言い切る。

もう…もう君たちすれ違いすぎだよおおおおおお!!!!!!


お互いのこと大事に思ってるのに、なぜこううまくいかないのか…

凜ちゃんは神榁が生前のこと覚えてなくて「お七かわいそう…」って思ってるけどお前も大概だよ!!!!!と思った。



[五右衛門の本気で(私が)息絶えた後半]


後半の五右衛門本気だしすぎ。声もスチルも最高すぎた。
前半もだもだしてた分、破壊力がすごかった!!

沈丁花の君の正体をあかすシーン面白かったw

色っぽさゼロだし五右衛門としては不本意だろうな。
恋心が募ってではなく、凜ちゃんの鈍さにたえかねて明かすってのがこのゲームらしい。

そして、種明かし後の破壊力な!!!

声の甘さがこれまでと全然違う!!!
ついに本気だしてきやがった!!!


って大興奮しました。

生前の沈丁花をめぐるやりとりは、ただただ切なかった。
凜ちゃんの髪に沈丁花飾ったのが生前唯一の接触かよ…エピソードとしてあまりにも美しすぎる。

沈丁花エピ生前ver.の凜ちゃんの言葉選び、すごく好き。
「私を連れて逃げてくれない?」
「…冗談よ」
「もう私に近づかないで。あなたのような男の女房にはなれないわ」
ですよ!!!!

本音と建前がクルックルしとる!!!!



「目の見えない自分は五右衛門の枷になる」って五右衛門を諦めるの、辛すぎる。
五右衛門を遠ざけるために自分が言われて傷ついた言葉をわざわざチョイスするんですよ。この子。

五右衛門は五右衛門で「お尋ね者の自分と一緒にいたら彼女を不幸にしてしまう」って身を引いてるし。
生前はお互いを想うがゆえに結ばれなかったんだな…

このエピソードを入れるのが現代の沈丁花エピの直後って構成も天才的だし、夢から目覚めた凜ちゃんが
「…なんてこと」
「コンタクトをしたまま眠ってしまったのね」
って言ってて、違う!そうじゃない!!!ってなるのがおもしろかった。

煩悶の糸のシーンの五右衛門、凜ちゃんに素直に「助けてほしい」って言えるのいいな。

生前は互いを守ろうとした結果結ばれなかったから、苦しみを分かち合って生きていくのがこの二人の正しいあり方なんだろうなと思った。

このスチルの五右衛門の表情めっちゃ好き。

驚きと焦りと期待が入り交じった複雑な表情してる。やはりさといさんは神。

その後のベッドシーンはもう、エロすぎてエロすぎてゾクゾクした。
さんざんお預けをくらった後の甘いシーンの破壊力よ…
八代拓さん仕事しすぎです…
明け方名残惜しそうにとぼとぼ帰る五右衛門もかわいかった。

その後はバトって勝利して終了!
かと思ったら凜ちゃんか五右衛門のどちらかが無暝になるって話になっててびっくりした。

いやいやいやそうはならんやろ、やっと巡りあえて相思相愛になったのに!


五右衛門に関わったせいで凜ちゃんが不幸になった、みたいな流れになってるけど、五右衛門もしっかり被害者だしどう考えても諸悪の根源は四鹿だろ。なに言ってるんだ??

まぁでも閻魔宮のベッドのスチルがエロくて大興奮したのでよしとします。めでたしめでたし!


【ここがへんだよ五右衛門ルート】

コンテンツを下げるようなこと言いたくなくて普段あんまりこういうコーナー作らないんですけど、どーーしても気になることがあったのでここで成仏させてください…!


さすがに「犯すぞ」って言葉選びはありえなくない?

凜ちゃんがレイプ未遂やら周りの噂やらで嫌な思いしたって知ってるのに「犯す」とか言う?人としてどうかと思う。
他のキャラは叙情酌量の余地がまだある。死人だから「殺すぞ」は脅しにならないし、何百年も地獄でくすぶってる罪人だから物言いも下品なのかなって。
でも凜ちゃんの過去を知ってる五右衛門だけは言っちゃダメだと思うんだ。
気配り上手の五右衛門がなぜこんな言葉選びをしてしまったのかマジでわからなかった。


五右衛門コーヒー沸かしすぎ問題

まとめ役かつ料理うまい設定なのに、「困ったときとりあえずコーヒー沸かす人」に徹してて困惑した。LINNEのサムネもコーヒーだし。ここまでコーヒー推しにする必要があったんだろうか。
五右衛門ルートでは別のもの作ったりするのかな?と思ったらお七を慰める会でコーヒーフロートとコーヒーゼリー作ってて、ここでもコーヒーかい!ってなった。
料理好きの設定をコーヒーのバリエーション以外に活かせよおおおおおお!!


五右衛門ルート以外の凜ちゃん、あっさり他の男に乗り換えすぎじゃない?

のの先生いわく「生前の未練が強いあまり、記憶を失い魂になってなお五右衛門に会いに行こうとしていた。脱獄回数は歴代一位」らしいのに、五右衛門ルート以外では他の男とあっさりくっついていて、「それでいいのか…?」という気分になった。

物申したいことは以上です!
五右衛門ルートってより五右衛門がらみのシナリオへの文句になってしまった。
いろいろな書いたけど全てが帳消しになるほどの欠点じゃないかなと思うし、総合的には大満足してるので細けぇことは気にしたら負けだ!!と思ってる。


【四鹿について】

完全にだまされた。
JacKルートで開放されるメモリーで不穏な空気出してて怪しさは感じてたよ。でも凜ちゃんにハンカチ貸してもらって照れたり「今度こそ五右衛門に幸せになってほしい」って涙ながらに力強く語ってたしさ、普通にいいやつだと思ってたんですよ。やられたわ。
享年を見るに、血も涙もない所業に手を染めた割に長生きしなかったんだな。ほんとに哀れ。

なんとなくだけど、四鹿は忍びに適性がありすぎて、逆に五右衛門は向かなすぎたのかな。五右衛門は情がありすぎる。

五右衛門は忍びの仕事に嫌気がさして逃げ出すわけだけど、里からの足抜けは戦国時代において大罪だった。一方現代では殺しは圧倒的悪として扱われるので五右衛門の足抜けは正義ともとれる。
時代や立場で正義と悪はどうにでも置きかわるんだよ、というのがこのゲームのメッセージの一つだと思うので、四鹿と五右衛門はそれが対象的に描かれているなーと感じた。

私はヒロインが第三者の手でボコボコにされる展開が大好きな、気持ち悪いオタクなので、生前四鹿に殺され犯されたくだりは普通に興奮した。のの先生いわく、五右衛門より惨い死を迎えたらしいので、そのへんの描写もっと詳しく!!と思い手記も隅々まで読んだが当然細かい描写はなく、ひっそり肩を落とした。
同時に、憑依型でプレイしてるノーマルな性癖の方々は息してるかな?と心配になった。


【お七について】

終始かわいそうだった…
特に神榁と再会したシーン。神榁は「生前の僕と今の僕は別人ですよ」って空気を全面に押し出していて、傷つきながらも普通に振る舞おうとするお七が痛々しくて本当にかわいそうだった。
庄之介がらみ以外では普通のいい子なんだよなぁ…面倒見もいいし明るいし。
神榁と再会した翌日、「大丈夫じゃないけど大丈夫。寂しくなったらまた泊まりにいかせてもらうね」って素直に胸の裡を話していて、女友達ポジとしての完璧な振る舞いに株が爆上がりした。
まぁ終盤では庄之介のためにまた火付けやっちゃうんですけど。
恋に盲目で女に嫌われる女っぽいところあるけど、私は好きだなぁ。
手記では神榁のこと「クズ・オブ・クズ」って元気に罵倒してて笑っちゃった。
この感じだとまだまだ無瞑は遠そう。強く生きろ。


こんな感じでしょうか。思ったより長くなってしまった。
フルコンしたけど世界観もキャラもめちゃくちゃ好きだし、もう1周しようかと思っている。
またなにか気がつくことなどあれば感想まとめます。

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