ニル・アドミラリの天秤 昌吾ルート感想

【ネタバレありです】
翡翠→滉→紫鶴→昌吾の順で進めています。






こいつは共通ルートの時から嫌われ者ムーブをかましていたんだが、個人ルートに入ってからもエンジン全開でヘイトを溜めまくっていて笑ってしまった。

自分本位で被害妄想が激しい。言ってることと本心が噛み合ってないから話してて疲れる。18歳でこれはだいぶ痛い。

ある程度親密になってからは「名字じゃなくら名前で呼べ! 敬語はよそよそしいから嫌だ」などとごねだす。距離感の縮め方が不器用すぎんよ~。めんどくせぇ~!

特にイライラしたのは尾鷲に婚約を迫られ嫌な思いをしてるツグミに一方的に嫉妬を募らせるシーン。
他人の一挙一動で過剰に傷つくくせに、めちゃめちゃ平気で人の心に土足で踏み込んでくるのがね…
傷心なんだか知らないが、自分が病んでたら人を傷つけてもいいんですか?って思う。

こいつを受け入れる度量があるフクロウの面々は仏なのかな?って思うしツグミの聖母力もすごい。

美点として過ちを認める素直さがある。根はいいやつなのかもしれないが、繊細かつ周りに過敏な性格で絶対に政治家には向いてない。
ダメ人間だけどたまーに優しいってあたりヒモとかの方が向いてると思う。

中盤、自分の思いを吐露するシーンは声優さんの熱演も相まってめちゃくちゃよかった。これまでの不遜な態度は劣等感の裏返しだったんだろうな。俺は華族だ選ばれた者だと喚いていたが、内心は自分の無力さに嫌気がさしていたようだ。

その後流れで「僕は1回死んだも同然だ!言いたいことを言う!したいことをする!」って宣言した後にセックスまで持ち込んでて笑っちゃった。
事後に「ヤバいと思ったが好きすぎて性欲が抑えられませんでした」ってツグミに言ってるのも面白かった。なんでもバカ正直に言わんでええんやで、昌吾…やっぱり君は政治家には向いてないと思うよ…

終盤、昌吾とツグミの連携プレイで尾鷲に立ち向かうシーンは熱かった。その後フクロウの面々が駆けつけるところも。
あの嫌われ昌吾にこれだけ力を貸してくれる人がいるとはね…
昌吾の心を解きほぐし、みんなの協力を引き出したのがツグミによる功罪ってところがこのルートをより魅力的にしているように思う。

それにしても、まさか昌吾ルートがこんなドラマチックな展開になるとは!期待値の低さに反してめちゃめちゃ面白いストーリーだった!
どのキャラよりスチルの数多いし、シナリオも恵まれてるし、彼に対する制作陣の愛をひしひしと感じました。

エンディングでは許嫁になってほしいとツグミに告げる。これまでの男たちは恋人止まりだったからなー。それはそれでいいんだけど、結婚まで視野に入れて付き合っていきたいってのは純情な彼らしくていい。

でも政治家になるのは考え直した方がいいと思うよ!絶対向いてないからね!

次は累ルートです!
ナハティガルがらみで一枚噛んでるのは間違いなさそうだし、立ち絵がえっちなのでめちゃめちゃ期待してます!

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