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天獄ストラグル 誉那ルート感想

【誉那ルートのネタバレありです】
他のルートのネタバレは含みませんが、少しだけニルアドについて触れています。













誉那、めちゃくちゃよかった…
序盤はやらかしが多くて「ちょっと微妙かも?」と思ったりもしたんだけど、最終的に自分でも意外なくらいハマった。

まず、見た目がいい。
がっしりした体躯に破天荒そうな瞳。
基本は海の男らしく荒くれ者として描写されてるんだけど、少年ぽいあどけなさも残ってるのがいい。

わかりやすいのが表情。

この笑顔とか

泣き顔とか


しょんぼりした顔とか

めちゃくちゃ純なかんじでかわよ…

男らしさと少年らしさの絶妙なバランスがほんとたまらん!!好き!

性格について、誉那はバカなのがよかった。
…身も蓋もない言い方をしてしまった。
感情のまま素直に動けるところがすごくいい!

共通ルートで床に砂撒いてビーチベッドでくつろいでるのめちゃめちゃ笑ったわ。
ヤケになってやりすぎだろってw

あと、バスソルトに大歓喜するシーン。
風呂から半裸のまま凛ちゃんルームに駆け込んでくるとか、どんだけよwテンションぶち上がりすぎだろ。
その後のぼせ上がるまで湯を堪能しちゃうシーンもバカ丸出しでかわいかったな。
凛ちゃんにあおいでもらって申し訳なさがありつつも、「正直、めちゃくちゃ気持ちいい…」って感じ入ってるのも素直で非常によかった。

バカゆえに色々やらかしはあるけど、基本的にいいヤツで裏表がないから、同姓にも異性にもモテるだろうなーと思いましたね。



とはいえ、ストーリーの初め~中盤あたりは不安要素しかなかった。
3回もやらかしてるんだもん。

1回目、菊之助とともに朝右衛門に噛みついて返り討ちにされるのは、「自分の実力を理解してなかったのね」って理解できる。

2回目のやらかしで山三郎の杯を「信用できない」って断ったのは意味不明だったし、3回目に至っては騙し討ちをはかり失敗した上に凛ちゃんに致命傷を負わせている。

アンケートの短所に「短気」って書いてあったけど、それとも違うかんじなんだよなー。
山三郎の杯を断る場面もルール破って先制攻撃を仕掛ける場面も、相手に怒ってやってる訳じゃないし。後先考えずにその場の感情でやらかしちゃう感じ。

のの先生は「誉那の代わりを見繕うべきだろう」って言ってたし、私も妥当な判断だよなぁと思ってた。

でもね、このルートを最後までプレイするとわかるんですよ。
誉那は生前、敵国から酒の施しを受け、騙し討ちにあい亡くなっている。
つまり、山三郎の杯を断ったのも、ルールを破って騙し討ちを仕掛けたのも、生前の敗北経験に起因している。

これに気づいたとき、めちゃめちゃ過去の失敗に囚われてるじゃん…どんだけ勝ちたかったんだよって切なくなった。

享年が1600年だから、400年以上消えずに地獄で過ごしてるんだよね。
誉那は明るいしアホっぽいけど強い強い未練を抱えていて、死んでも死にきれないくらい誰かに認めて欲しかったんだって思うと悲しくなる。

生前、異国の血が入っている故に異物扱いされてた誉那。
でも、冷遇されても、誉那は故郷のことが大好きなんだよね。
誉那が好きなもの、海とか八朔とかふるさと絡みのものしかないもん。
同胞として扱われなくても、故郷の海を深く愛し、村上衆であることに誇りもってたんだろうなー。あまりにも健気すぎる…



話は変わって、このルートはニルアドファン大歓喜のボーナスイベントがありましたね!?

紫鶴さーん!!!!
笹乞と鵺野さんも出版してるし!!
片桐先生の悪役(?)にも救いを用意するスタンス、すごい好きだなぁ。
フクロウ文庫って名前もにくい。
大正時代生きた彼らの痕跡がこんな形で見られるの、嬉しさしかない…

それにしても、誉那が大正文学を嗜むなんて意外すぎる。
星座に詳しかったり(職業柄ってのはあるだろうが)、凛ちゃんに薔薇をプレゼントしたり、がさつに見えて案外とロマンチストっぽいところも誉那のかわいいポイントだな…

そうそうこのルートは藤森についても触れなければ。

これは攻略が終わってから気づいたんだけど、誉那と藤森はそれぞれ、過去と現代の「居場所を求める者」として対照的に描かれている気がする。
だから、ストーリーにも絡んでくるしラストバトルにも同席してる。

藤森が誉那のこと「あなたは旧いんです」ってバッサリいい放ったのにはびっくりした。誰も指摘できなかった部分に切り込んでいったのが彼ってのが意外だなって。

誉那が藤森の発言で自分の生き方が古いのを自覚して、ラストバトルで山三郎にも「俺たちの時代は終わったんだ」って諭すのめちゃめちゃ熱い展開じゃない?

時代も戦い方も違うけど「自分を認めてほしい」と思ってる二人が互いの生き方を認め合ってく構図がすごくよかった。


最後に恋愛シーンについて。
ピックアップしたいシーンが多すぎて文章でまとめるの面倒だから箇条書きでいきます。


・凛ちゃんに瀕死の傷を負わせた後いたたまれなくなって家出するも見つかり、連れ戻されるまでの一連の流れ。

普段は大きいことばっかり言ってる体格のでかい男が、無力感にうちひしがれて泣きながら謝り倒すの、あまりにも絵面が好きすぎる。
言葉選びが下手くそなのも誉那らしくていい。
「お前があんなところに立ってるのが悪い」「傷を負う前に地獄に帰れ」
「これ以上俺に関わるな」

ですよ。
普段、感情を表に出すタイプだから、本心を隠したやりとりが下手なんだろうな。
ほんとは凛ちゃんが好きで、心配で心配で仕方ないくせに、あえて突き放すような言い方してる。
「もう、ほんとにこの子は素直じゃないんだからああああ!!」って悶えましたね。


・誉那が「俺とタマ、どっちがす……すごい?」って凛ちゃんに尋ねるシーン

めちゃめちゃ日和ってるーーー!!
「すごい」って言葉選びも絶妙にバカっぽくて非常にいい…


・凛ちゃんにナンパを仕掛ける命知らずの輩に誉那が方言丸出しでブチ切れるシーン。

すげえオラついてて笑った。
めちゃめちゃガラ悪いの最高~~!!普段は純粋なくせによ~!こういうとこで男気見せてくるのずるい。


・写楽に「お前ら照れあってないで二人で飯にでも行ってこい」って家を追い出されるシーン

惚れあってるのが周りにモロバレなのほんとかわいい!!!
二人ともまんざらでもないのに、どう恋愛を進めたらいいのかわからなくて、いつも通りに振る舞おうとして逆にぎこちない雰囲気になっちゃうの、たまらん…

凛ちゃんも誉那も純粋なタイプで、好意を自覚してからは終始照れ合ってるのがあまりにもかわいすぎた。尊い…


・笑ってはいけないプールのキスシーン

いや、あんなん笑うわ。
シチュエーションはおいしいのに、血の池地獄で鬼のコスプレなのはさすがに笑う。
ギャグなのかロマンスなのか、どっちかにして!!
初キスは急な雨に襲われて物陰で…とかもっと色っぽいシーンにしてほしかったー!!


・BADエンドでプールに消えていく誉那

凛ちゃんが消えた後の誉那の慟哭、めちゃめちゃ悲しくて心に刺さった。
本懐を遂げたはずの山三郎も全然嬉しそうじゃない。

誉那にしてみれば、生前に引き続き守りたい相手を目の前で失ったことになる。
しかも今回は自分のミスで。どんだけ絶望したか、察するに余りある。
失意にうちひしがれて「このまま消えさせてくれ」ってプールに沈んでいく誉那、あまりにも悲しくて引くほど泣いたわ…

そして、無事転生しててテンションぶち上がったわ!!!
なんですかあのおいしい展開…
まさに運命!!!!
魂緒も近くにいるし、大王とのの先生が職権乱用したんやろうなぁ…
もうあれがgoodでよくないか?
役目もしがらみも忘れて永遠に幸せに暮らせ…って思いました。


・お部屋での初セックス

CERO:Cだからベッドシーンは控えめなのかなーって思ってたら、そんなことなかった!

CERO:Cに見せかけたCERO:Dじゃないですかあああ!!ほんとうにありがとうございます!!!


煩悶の糸のシーンとかも相当エロいのになぜCなんだ…わからん…

まあそんなことはおいといて、
ベッドシーンは誉那の適度ながっつき具合が最高だった。
ピュア系で不器用なくせに、肝心なところできっちり男気を見せてきやがる。

最中「そんなに俺を苛めて焦らして…楽しい?」とか言っててお前誰だよおおおそんな色っぽいセリフ言えるんかーい!!最高か!??って大興奮しました。
スチルの体格差にも爆萌えしたし、リップ音が妙に生々しくてびびった。
なんか、製作陣の本気を感じましたね。本当にありがとうございます…!!


こんな感じですかね。
誉那は男らしさと少年っぽさが反復横跳びしてて、こちらの情緒も揺さぶられっぱなしでしたわ。最高。

私は普段主人公と攻略キャラの恋愛を見守るスタンスでゲームをプレイしてるんだけど、誉那ルートは誉那をひたすら愛でていた気がする。なぜだろう…




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